インデックス投資

世界分散投資から米国株式投資に宗旨変え後もつみたてNISAはガチホがいいですか?【後日談あり】

2019年12月14日

インデックス投資ブロガーのRさんは、バランスファンドを購入することで世界分散投資をしていましたが、最近米国株式投資に宗旨変えされました。Rさんはブログで投資対象、運用成績を公開されていますが、つみたてNISAで購入済みの世界経済インデックスはそのまま保有されているようです。

普通に考えれば、せっかく非課税枠で投資したのですから、20年間の非課税期間は保有し続けたいと思うでしょう。でも、Rさんはバランスファンドと米国株式インデックスファンドのリスク、リターンの違いについて十分理解した上で、米国株式インデックスファンドへの鞍替えを決断されました。そして現状にとても満足されているようです。それなら、つみたてNISA口座で投資済みの世界経済インデックスを売却して、特定口座で米国株式インデックスファンドを買い直すこともできるはずです。それはリスク許容度を超えるからできない、ということはないでしょう。

Rさんにとっては余計なお世話だとしても、この問題を一般化して考えると、自分に当てはまるって人もそこそこいるかも知れません。

世界経済インデックス

今となっては高コストなバランスファンドですが、それはこの記事の趣旨ではないので無視します。これを2018年から、つみたてNISA口座で1年8ヶ月、毎月33,330円購入していたとします。次はその積み立てシミュレーションです。

世界経済インデックスの積み立てシミュレーション

右端は11月末です。ガチホを継続すると、2018年分が20年後の2037年末、2019年の8ヶ月分が2038年末に特定口座に払い出されます。世界経済インデックスの期待リターンを年率3.5%とすると、2037年末には約135万円に増えます。元本がほぼ2倍に増えたことになります。非課税口座ですから全額手にできます。

では、世界経済インデックスを売却して、スリム米国株式(S&P500)を書い直したらどうなるでしょうか。

世界経済インデックス vs VOOトータルリターン

次は世界経済インデックスと、S&P500種指数に投資するVOOトータルリターンの、2013年以降の比較です。

世界経済インデックス vs VOOトータルリターン

緑のラインのVOOトータルリターンの圧勝です。過去10年間の米国株式は絶好調だったので、米国株式以外の資産クラスに投資する一般的なインデックスファンドは歯がたちません。こういうグラフを見て米国株式集中投資を選択することに警鐘を鳴らす人もいますが、大切なのは自分で良く調べてから判断することです。

正確な未来予測は不可能

シミュレーションするためには、過去の実績をもとに未来を予測するしかありません。ここではあまりリターン差を大きくすると説得力がなくなるので、世界経済インデックスの期待リターンを年率3.5%、スリム米国株式(S&P500)を5.0%とします。これなら十分現実的に感じると思います。僕は、スリム米国株式(S&P500)の期待リターンが年率5.0%なら、世界経済インデックスのそれは3%を切るように思うくらいです。

2020年年初に世界経済インデックスを全額売却し、非課税で72万円を手にしたとします。それですぐにスリム米国株式(S&P500)を特定口座で一括購入すると、2037年末の評価額は177万円になります。特定口座なので売却時に譲渡税を支払わないといけません。譲渡税の税率が現在と同じなら、手取り額は約155万円です。おや、世界経済インデックスをガチホした場合は135万円だったので、乗り換えた方が得する計算になりました。

2037年の譲渡税の税率が30%ならどうでしょうか。あり得ない話ではないですが、手取り額は約145万円です。それでもまだ乗り換えた方が得します。

非課税口座はガチホ一択じゃない

非課税口座は、非課税期間が終了するまでガチホするのが良い(より儲かる)というわけでもありません。

こういう話を嫌う人もいるでしょうが、売却して買い直すのも選択肢です。もし、「つみたてNISAで投資済みの分はガチホで」という記述を見たら、買い直す選択肢は捨てていいのか?と自問してみて下さい。人によって答えは変わるはずです。

さらに余計なお世話

僕は現在スリム先進国株式に集中投資していますが、過去にはバランスファンドを嗜好していた時期があります。結い2101というアクティブファンドを買っていたこともあります。が、それらはすべて売却済みです。一般NISA口座で買っていたものもです。

きれいさっぱり売却してしまった理由はいくつかありますが、過去と訣別してスッキリしたかったのです。これは性格的なものです。もしかしたら、Rさんも世界経済インデックスを売却して(売るなら暴落前の今でしょ)、スリム米国株式(S&P500)を買い直した方が(買い直すなら暴落後じゃなくて今でしょ)気分的に楽になれるかも知れません。

これを自分にあてはめると、運用成績を確認するたびに、世界経済インデックスとスリム米国株式(S&P500)を比べてしまって、残念な気持ちになるんですよ。ならば非課税枠を捨ててでも買い直したいと。

買い直すなら、今でしょ。

後日談

Rさんは、世界経済インデックスを継続保有するのが良いか、米国株式インデックスに乗り換えるのが良いか考えていたそうですが、ついに乗り換えを決断されました。確率的には、20年後に良い判断だったと思えることでしょう。いや、きっともっと早い時点で。

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