インデックス投資

ひふみは基準価格が回復中でも解約が止まりません

株価は変動するもので、投資信託の基準価額の変動は避けられません。大抵は、上下動を繰り返しながらも右肩上がりで成長します。長期間で見ても右肩下がりでしか推移できないなら、(長期)投資する価値はありません。

2018年10月に始まった世界同時株安により、それ以前の最高値を更新できない資産クラスが多くありました。世界同時株安前の水準から見た場合、約1年間、成長できていないのが普通にあったのです。ところが、最近ようやくその壁が突破されました。直近では気持ち悪いぐらいの強気相場が続いており、株価はそれまでのボックス相場が嘘だったかのように上昇しています。

基準価額が回復したと言えるのは

僕は、基準価額が回復したと言える条件は、直近の最高値を超えることだと考えています。これは人によって変わると思います。

次はiFree S&P500の基準価額の、2018年10月から2019年12月27日までの推移です。世界同時株安直前の最高値を青の水平線で示しています。

iFree S&P500の基準価額の、2018年10月から2019年12月27日までの推移

10月下旬に超えたあと、11月以降は上昇傾向を維持しています。

次は同じ期間の、スリム先進国株式の基準価額の推移です。

スリム先進国株式の基準価額の、2018年10月から2019年12月27日までの推移

スリム先進国株式も同様の推移です。もちろん、パフォーマンスはS&P500種指数にはかないません。

ここまでは前振りです。

基準価額5万円がどうしたの?

12月26日に、ひふみ投信の基準価額が5万円を回復したことを祝って、まんじゅうが当たるキャンペーンを開催するそうです。ひふみ信者は基準価額5万円に意味を見出すのかも知れませんが、僕は基準価額の金額に意味はないと思っているので、何がしたいのか理解できません。

次は上のグラフと同じ期間の、ひふみ投信の基準価額の推移です。

ひふみ投信の基準価額の、2018年10月から2019年12月27日までの推移

確かに最近は基準価額が上昇傾向ですが、世界同時株安前の水準に戻れていません。それに、直近の最高値は2018年年初の株価調整前でした。

次は2018年年初からの推移です。

ひふみ投信の基準価額の、2018年1月から2019年12月27日までの推移

現実は、2018年から成長できていません。基準価額が回復中と言っても2018年年初の水準はまだ先です。

次はスリム先進国株式との比較です。

スリム先進国株式との比較

緑のラインのひふみ投信は、確かに基準価額は5万円を回復しましたが、その金額に意味があるとは思えません。それよりも、基準価額はまだ回復途上にあるのが実情です。

参考ベンチマークはTOPIXです

どうせひふみ信者は僕のブログを読まないでしょうから、比較対象を気にすることはないのですが、ひふみ投信の参考ベンチマークはTOPIXです。米国株式を取り入れているのに、参考ベンチマークがTOPIXだと言い張るのはどうかと思いますけどね。次は2018年年初からの、スリム国内株式(TOPIX)との比較です。

2018年年初からの、スリム国内株式(TOPIX)との比較

赤のラインがスリム国内株式(TOPIX)です。2018年以降は、1%を近い税込み信託報酬を払っただけの対価は得られていません。だからと言って、過去の素晴らしかった成績を否定はしませんが、素晴らしい成績が永続的でないのが難しいところです。

止まらない解約

次はひふみプラスの設定来の総口数の推移です。

ひふみプラスの設定来の総口数の推移

テレビ東京の番組「カンブリア宮殿」で紹介されてから急増しますが、2018年年初の株価調整あたりから減速します。次は2018年年初からの推移です。

2018年年初からの推移

2018年年初の総口数をゼロにしています。2019年4月からは減少に転じました。10月以降の基準価格は回復基調なのに、総口数は減少速度を高めています。ここまで戻ったので売るなら今だ、と考えたのでしょうか。

ひふみ投信も傾向は同じ

次はひふみ投信の総口数の推移です。ひふみプラスの設定日以降をプロットしています。

ひふみ投信の総口数の推移

やはりカンブリア宮殿放送後に急増しますが、2018年年初の株価調整あたりから減速します。次は2018年年初からの推移です。

2018年年初からの推移

ひふみ年金

ひふみ年金は確定拠出年金専用です。次は設定来の総口数の推移です。

企業型確定拠出年金の受益者がどれだけいるかは分かりませんが、気軽に解約できないのかも知れません。ひふみプラス、ひふみ投信ほどの劇的な変化ではありませんが、明らかに減速しています。直近では頭打ちになっています。

また、ラインのギザギザの様子から、解約組がいることも分かります。積み立て設定を解除されただけだとこうはなりません。

あるべき姿に変身中かも

ひふみは、過去のパフォーマンスが素晴らし過ぎたため、信念のない、「いなご」と揶揄される人たちが群がった感じがありました。現在、もしかしたら、あるべき姿に変身中なのかも知れません。次の暴落時にはそれが加速すると予想します。

今も暴落時も解約せず、積立投資を継続できる、信念を持った受益者が残れば良いと思います。アクティブファンドは規模が大きくなりすぎると、流動性の制約がパフォーマンスを劣化させると言われているからです。

信念を持った、芯のしっかりした受益者だけが残れば、次の暴落から回復した時に本来のパフォーマンスを発揮できるかも知れません。そうするとまた別の世代のいなごが群がって元の木阿弥にならないとも限りませんが。

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