インデックス投資

毎月積み立ての設定は何日にするのが良いですか?【追記あり】

2020年1月13日

賢明なインデックス投資家の多くは毎月積み立てを行っていると思います。それが最も現実的かつ合理的です。

僕は特定口座と一般NISA口座で毎月積み立てしていますが、設定日は1日です。特定口座は楽天カード決済なので、1日固定で変更できないわけですが、自由に設定できるとしても1日を選びます。それは毎月という周期で積み立てるとしても、できるだけ前倒しで投資した方が(リスク資産に資金投入した方が)多くの場合有利だと分かっているからです。

「多くの場合」というのは、基準価額が右肩上がりで上昇する場合を指します。強気相場ならそうです。強気相場であっても右肩下がりで推移するなら、投資する価値はありません。でしょ。たまに毎日積み立てを選択している人を見かけますが、それが有利になるのは弱気相場かボックス相場だけです。そして、事前に相場がどうなるかは正確に予測するのは不可能なので、毎日積み立てしている人は大きな賭けを分かってしているか、誰かに踊らされているだけでしょう。

では、毎月積み立ての設定日は1日がベストでしょうか。選択した日によってパフォーマンスは変わるのでしょうか。この疑問に、実データを使った積み立てシミュレーションでお答えします。

比較方法

選択した1年以上の年単位の期間において、毎月積み立ての設定日を1日から28日に変更しながら、毎月同額を積み立てた場合のパフォーマンス差に、購入できた口数の差の比率を求めます。

  • 1日から28日で積み立てた場合に、その年単位の期間で買えた口数を求めます。
  • 最も口数が少なかった日を基準にして、口数の差を%で表します。
  • 設定日が営業日でない場合は未来方向に営業日を探します。月末を超えたら過去方向に営業日を探します。

グラフの見方

グラフの見方

横軸は積み立て設定日、縦軸はリターン差購入できた口数の差の比率です。このグラフだと、赤の矢印の日が最も有利、青の矢印の日が最も不利でした。その差は0.8%程度ありました。

グラフの縦軸に「リターン差」とありますが、「購入できた口数の差の比率」と読み替えてください。

2019年のスリム先進国株式

2019年の実績を見ます。次はスリム先進国株式の場合です。

2019年、スリム先進国株式の結果

1日が最も高く、21日前後が最低でした。最低と最高の間には3%近い差がありました。びっくりするほど大きいですね。

1日が最も有利だったのは、2019年は強気相場だったからです。次は基準価額の推移です。

2019年、スリム先進国株式の基準価額の推移

原理的に、基準価額が右肩上がりで上昇するなら、1日に近いほど有利になります。

2019年のスリムバランス(8資産均等型)

次はスリムバランス(8資産均等型)の場合です。

2019年、スリムバランスの結果

スリム先進国株式と同じ傾向です。でも最大差は1.5%程度に下がりました。

次は基準価額の推移です。

2019年、スリムバランスの基準価額の推移

2018年のスリム先進国株式

2018年は様子が変わります。

2018年、スリム先進国株式の結果

最大差は1.2%程度ですが、1日は平均的で、26日が最高でした。

次は基準価額の推移です。

2018年、スリム先進国株式の基準価額の推移

右肩下がりだった時期があったので、26日頃に買うのが良かったというのは納得できます。

過去10年間では

ここまで見たのは、基準価額の推移によって変わるという、当然の結果なわけです。

リスク資産に投資する以上、基本的には右肩上がりで成長することを期待します。ならば、1日に近い方が有利になります。

ここまでは退屈だったかも知れません。では積み立て期間を過去10年に拡張してみましょう。120ヶ月の平均を見るわけです。

eMAXIS先進国株式

1日が良かったです。

eMAXIS先進国債券

17日より前がいいです。でも最大差は0.25%しかないです。

eMAXIS TOPIX

5日、12日が良かったです。

eMAXIS国内リート

予想外の結果になりました。12日をピークにしたきれいな山になっています。10年間の平均がこうなので、何か特殊な事情があるのでしょう。

eMAXIS先進国リート

11日までが良かったです。

世界経済インデックス

1日が良かったです。

セゾングローバルバランス

1日が良かったです。

ひふみ投信

これも予想外の結果です。15日が良かったです。

SMTAMダウ・ジョーンズインデックス

1日が良かったです。

日興インデックスファンド海外新興国株式

27日が良かったです。基準価額の推移はこうでした。

20日の谷は何なの?

気付いた方も多いと思いますが、20日あたりに谷がある(最もリターンが低い)ものが目立ちました。これはアノマリーの一種なのでしょうか。

アノマリー(または市場の変則性、英語:market anomaly)とは、効率的市場仮説と矛盾するような金融市場の価格およびリターンのねじれ現象をさす。

引用:Wikipedia

この場合の「アノマリー」は、論理けきな説明はできないものの、経験的にそうなることが多い、というものですね。

もちろん、IVV(S&P500種指数に連動するETF)のトータルリターン過去10年間にも、20日あたりに谷があります。

MSCIコクサイやNYダウ指数に連動する商品にもあるので、まあそうなりますね。分からないのはどうしてこの谷ができるのか?です。海外株にも国内株にも見られるので、世界共通で「株価」に関係した事情でもあるのでしょうか。僕にはミステリーです。

iDeCoの約定日

我が家のiDeCoは松井証券ですが、約定日は16日から27日と幅があります。iDeCoの定時拠出の約定日は選択できないので、これはしょうがないです。でも気分的には、月の前半にしておいて欲しかったですね。

結論

迷わず1日がいいです。一部の例外を除いて、月末に近い方が良い投資対象は、基準価額が右肩上がりではないということです。

楽天証券で楽天カード決済を選択すると、積み立て日が1日固定で変更できません。システムの都合上固定日にしたかったのだと思いますが、1日にしてくれて良かったです。これが15日だとがっかりでした。20日だとサイテーでしたね。

僕がiDeCoで買っているスリム先進国株式は、謎の谷あたりで約定しているかと思うと悲しくなります。でもそんなこと気にしなくていいですよね。

積み立て設定日は選ぶなら1日、後は経済状況がどうなろうが積み立て設定を解除しないで継続する、これが良いと思います。

楽しんで頂けましたでしょうか。

右肩上がりなら早い方が有利

次はコメント欄で頂いた指摘です。

アノマリーを無視すると、月のどこで投資しようが平均的には同じ結果になると思います。モンテカルロシミュレーションで2020/1/1~2021/1/1から2020/1/31~2021/1/31まで1日ずつ期間をずらしながら計算してみれば、右肩上がりであろうが右肩下がりであろうが、すべての期間で同じような数字が出てくるはずです。

議論が噛み合っていない気がしますが、次は基準価額が右肩上がりだけのものです。

この記事で見ている、最も安く買えた日は何?という視点だと、結果はこうです。

当然早く買う方が有利ですから、カレンダーの周期で言えば、1日が最も有利になります。

つぎは右肩下がりの場合です。

結果はこうです。

遅く買った方が安く買えますから、当然こうなります。

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