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SBIバンガードS&P500はスリム米国株式(S&P500)に負けています

SBIバンガードS&P500は、税抜き信託報酬0.088%という脅威の超低コストで、証券業界に衝撃をもたらしました。スリム米国株式(S&P500)は対抗値下げを発表するのに、45日もかかりました。それだけ厳しかったということです。

次の記事で、SBIバンガードS&P500はスリム米国株式(S&P500)に勝てないと予想しました。

それから1ヶ月ですが、予想通り負けています。あくまで「これまでのところ」ですが、そろそろ昨年9月頃の熱狂から醒めて、冷静になった方がいいようです。

おことわり

データを重視した、公平な分析を心がけていますが、間違っている可能性もあります。あくまで個人ブロガーの見解と受け止めて下さい。

また、反論歓迎です。

スリム米国株式(S&P500) vs iFree S&P500

まず、S&P500インデックスファンドとして実績のある、スリム米国株式(S&P500)とiFree S&P500のリターンを比較します。比較期間は2019年10月16日から2020年1月10日です。比較開始日を10月16日にした理由は後述します。

スリム米国株式(S&P500) vs iFree S&P500

ほとんど差がありません。黄色に塗った11月12日以降、スリム米国株式は税抜信託報酬を0.15%から0.088%に引き下げましたが、この比較期間では引き下げ効果が確認できません。仮にスリム米国株式と同じマザーファンドを利用するものがあり、それとの信託報酬差が税込み0.0682%ポイントだとしても、この比較期間で生まれる差は0.011%ポイントでしかありません。そして、この2商品は運用の実態も異なるので、信託報酬引き下げ効果が確認できるまでにはもっと時間が必要でしょう。

スリム米国株式 vs S&P500トータルリターン

素性が不明ですが、S&P500で得られる配当金をそのまま(10%課税すらしないで)再投資した、理論値のようなトータルリターンがあります。Yahoo! Financeで^SP500TRというティッカーシンボルでダウンロードできます。次は円換算したS&P500トータルリターンと、スリム米国株式の比較です。円換算用データの都合で、右端は2019年12月30日です。

スリム米国株式 vs S&P500トータルリターン

青のラインはS&P500トータルリターンースリム米国株式です。青のラインはほぼ直線なので、スリム米国株式の運用に問題はないようです。

スリム米国株式の基準価額は期待通りのはず

ここまでの比較結果から、スリム米国株式の基準価額(リターン)は想定通りで、期待値から大きく外れているようには見えません。

SBIバンガードS&P500の運用コスト

次の記事で、VOOトータルリターンとSBIバンガードS&P500を比較しました。

次は上記記事に出てきたものです。10月16日から12月30日までの、VOOトータルリターンとSBIバンガードS&P500のリターン比較です。

10月16日から12月30日までの、VOOトータルリターンとSBIバンガードS&P500のリターン比較

SBIバンガードS&P500の設定直後は基準価額が不安定だったので、安定した10月16日以降で比較しました。

あえて設定日から比較するとこうなります。

青のラインはいきなりマイナス圏からスタートしますが、そこは無視しましょう。ある日から、青のラインは右肩上がりで推移します。その傾きは、SBIバンガードS&P500が、VOOの経費率以外に発生させている運用コストを示しています。それは、楽天全米株式の運用コストの3倍近いです。

ここで押さえておきたいのは、青のラインは10月16日以降、(変動はあるものの)右肩上がりの直線である点です。これは、SBIアセットマネジメントがVOOを購入、配当金を再投資する運用において、毎営業日純資産から天引きしている運用コストに大きな変動はない、ということです。

スリム米国株式 vs SBIバンガードS&P500

お待たせしました。2019年10月16日から2020年1月10日までの、スリム米国株式とSBIバンガードS&P500のリターン比較です。

スリム米国株式 vs SBIバンガードS&P500

青のラインはスリム米国株式ーSBIバンガードS&P500です。黄色の丸で囲ったところで差が広がっていますが、僕は合理的な説明ができません。でも、SBIバンガードS&P500がスリム米国株式に負けているのは確かです。

iFree S&P500 vs SBIバンガードS&P500

同じ比較をiFree S&P500としました。

iFree S&P500 vs SBIバンガードS&P500

スリム米国株式との比較と、同じ傾向です。予習した通りです。

違うものを比較しています

スリム米国株式は現物株運用、iFree S&P500は現物株運用だけでなくIVV(S&P500種指数をベンチマークにしているETF)を2、3割も買っている、SBIバンガードS&P500はVOOを買うだけと、運用形態が異なります。ベンチマークはみなS&P500種指数ですが、実際に比較しているのは「異なる運用形態による結果」です。

次は青のラインを並べたものです。上がスリム米国株式とiFree S&P500の比較、下がスリム米国株式とSBIバンガードS&P500の比較です。

下の方が「暴れ」が大きいです。これは、ETFの取引価格の変動によるものかも知れません。

この特性を無視して、ある日とある日の基準価額の差を比較してリターンがどれだけ違うと言うのは危険です。つまんだ日で大きく変わってしまうからです。

結論

SBIバンガードS&P500は、スリム米国株式に負けています。SBIアセットマネジメントはSBIバンガードS&P500の運用コストを下げないと、現状のままでは、スリム米国株式に勝てないと思います。

スリム米国株式の第一期運用報告書から計算した隠れコストを適用すると、現在のスリム米国株式のトータルコストは次のように推測されます。

現在のスリム米国株式のトータルコスト

運用報告書には全てのコストは記載されないことが分かっているので、そこから計算した数値は参考程度にしかできません。が、これまでの分析結果から、スリム米国株式のトータルコストは十分低いと思われるので、SBIバンガードS&P500が肩を並べるには、現在のような運用コストではダメなのは明らかです。

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