米国株式

楽天米国高配当株式の運用コストは改善傾向ですが現在も不人気です

2020年1月17日

近年、米国株式インデックスファンドは人気ジャンルになりましたが、米国株式ならなんでも売れるというわけでもありません。楽天全米株式、楽天全世界株式の売れ行きは素晴らしいですが、同じ楽天バンガードシリーズなのに、楽天米国高配当株式は不人気です。設定されてから2年経ちましたが、純資産総額は21.3億円しかありません。受益者の心を掴んで多額の資金を集めるのがいかに難しいかを示しています。

VYMトータルリターンと楽天米国高配当株式のリターン比較

バンガード社のETFであるVYMを買うだけのインデックスファンドです。次は第二期決算期間における、VYMトータルリターンと楽天米国高配当株式のリターン比較です。

第二期決算期間における、VYMトータルリターンと楽天米国高配当株式のリターン比較のグラフ

青のラインはリターン差で、VYMトータルリターンー楽天米国高配当株式です。ラインの傾きは、運用コスト(VYMの経費率を除きます)を示しています。なお、中央の大きなトゲは無視してください。

VYMトータルリターンのコストを年率0.4%ポイント増量すると、青のラインはほぼフラットになりました。

VYMトータルリターンのコストを年率0.4%ポイント増量したグラフ

でも、楽天米国高配当株式の第二期運用報告書から計算したトータルコストは、0.342%でした。これはVYMの経費率0.06%を含んでいます。このように、僕がETFのトータルリターンから推測する運用コストは、運用報告書から計算した数値より大きくなります。これは楽天全米株式、楽天全世界株式も同じです。その、運用報告書に記載されないコストについては次の記事に書きました。

楽天米国高配当株式の第三期

次は第三期決算期間における、VYMトータルリターンと楽天米国高配当株式のリターン比較です。

第三期決算期間における、VYMトータルリターンと楽天米国高配当株式のリターン比較グラフ

実は運用コストに改善が見られており、VYMトータルリターンの運用コストを0.25%ポイント増量すると、青のラインはほぼフラットになります。

VYMトータルリターンのコストを年率0.25%ポイント増量したグラフ

第三期決算期間を通じて現在の運用コストで推移できる保証はありませんが、運用コストが下がることは良いことです。

楽天米国高配当株式の売れ行き

次は楽天米国高配当株式の設定来の総口数の推移です。

楽天米国高配当株式の設定来の総口数の推移グラフ

立ち上がりは良いものの、急速に頭打ちになり、その後は増加率が極度に低くなる、典型的なダメパターンです。VYMは一般人ウケしないのでしょうかね。

高コストなSBIバンガードS&P500

次の記事で、SBIバンガードS&P500の運用コストは楽天全米株式の3倍近いと書きました。

その根拠は、同じバンガード社のETF(銘柄は異なりますが)のトータルリターンとの差の大きさです。

次は10月16日から12月30日までの、VOOトータルリターンとSBIバンガードS&P500のリターン比較です。

10月16日から12月30日までの、VOOトータルリターンとSBIバンガードS&P500のリターン比較グラフ

次は同じ期間の、VYMトータルリターンと楽天米国高配当株式のリターン比較です。

10月16日から12月30日までの、VYMトータルリターンと楽天米国高配当株式のリターン比較グラフ

これら青のラインをほぼフラットにするために必要な、運用コストの増量分はこうです。

  • SBIバンガードS&P500:0.6%ポイント
  • 楽天米国高配当株式:0.25%ポイント

この比較方法が適切なら、SBIバンガードS&P500の、ETFの経費率を除く運用コストは、楽天米国高配当株式の2.4倍程度もします。

楽天米国高配当の隠れコスト

楽天米国高配当株式の隠れコストは、楽天全米株式のそれより高いです。次はこちらの記事からの引用です。

楽天米国高配当株式と楽天全米株式の隠れコストの明細比較表

楽天米国高配当株式が高い項目を赤字にしています。

  • 売買委託手数料が高いのは純資産総額が少ないからかも知れません。
  • 保管費用が高い理由は分かりません。
  • 印刷費用が足を引っ張っているのがよく分かります。

おそらく、第三期運用報告書では、楽天米国高配当株式の隠れコストはいくらか下がると思います。

SBIバンガードS&P500の運用コストが高いのはなぜ

ツイッターで、SBIバンガードS&P500の純資産総額がもっと増えれば、運用コストが下がるのではないか、という趣旨のコメントがありました。次はSBIバンガードS&P500の純資産総額の推移です。

SBIバンガードS&P500の純資産総額の推移グラフ

事前募集をしたこともあり、設定日の純資産総額は16.38億円もありました。その後も順調に増やしています。すでに103億円を超えています。

一方、不人気な楽天米国高配当株式はまだ21.3億円しかありません。それでもVYMトータルリターンとの差は、SBIバンガードS&P500とVOOトータルリターンの差のように大きくはありません。

よって、僕には純資産総額が少ないからだとは思えません。

これでFOY2019に上位入賞していたら

SBIバンガードS&P500のことです。投票したブロガーの期待が高かった、ということですね。同じことは楽天全米株式、楽天全世界株式にもありました。そして、第二期は挽回しました。

そういうことは、設定されたばかりで、第一期運用報告書公開前の投資信託では避けられません。

FOY2019の結果

SBIバンガードS&P500は10位でした。ライバルのスリム米国株式(S&P500)は2位でした。

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