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毎月積み立ての設定日に見るアノマリーは本当なのか?

次の記事で、毎月積み立ての設定日に有利・不利があるのか調べたところ、説明できない結果が得られました。

基準価額が変動しながらも右肩上がりで上昇するなら、日付が早い方が安く買えます。ですから、1ヶ月の周期を1日から28日で考えると、1日が有利になります。おおむねそうだったのですが、次の2つは説明できませんでした。

  • 株式を含む資産クラスにおいて、20日あたりが不利である。
  • 国内リートは12日が有利な山を形成している。

これらについて再確認しました。なお、上記記事をご覧になっていない方は、先に読まれた方がいいです。

調べているのは

前回の記事もそうですが、売却タイミングは一切見ていません。調べているのは、毎月積み立ての設定日を1日から28日に変更した際に、どの日が最も安く買えるかです。言い方を変えると、どの日に積み立てると、もっとも平均取得価格が下がるか、です。

売却時のリターンは次の式で決まります。(税金は無視します。)

リターン=(売却時の基準価額ー平均取得価格)÷平均取得価格

で、積み立て日の違いで平均取得価格が変わりますが、結果のグラフにプロットしているのは「平均取得価格の比率」なので、売却時の基準価額は無関係なのです。

eMAXIS先進国株式

eMAXIS先進国株式の2010年から2019年の10年間について、1年ごとの結果をプロットしました。

eMAXIS先進国株式の2010年から2019年の10年間について、1年ごとの結果をプロットしたグラフ

20日あたりに谷を形成することに全く寄与しない年もあります。でも、説明できないものの、10年間では20日あたりに谷を形成するのです。

20日と26日

次はeMAXIS先進国株式に、2010年から2019年の10年間積立投資をしたシミュレーションです。2019年末の評価額を比較します。

まず積み立て日が20日の場合です。

積み立て日が20日の場合のeMAXIS先進国株式積立投資シミュレーション結果のグラフ

利益率は90.02%でした。

次は積み立て日が26日の場合です。

積み立て日が26日の場合のeMAXIS先進国株式積立投資シミュレーション結果のグラフ

利益率は90.83%でした。

eMAXIS先進国株式に投資するなら、多くの場合、積み立て日が早い方が有利になりますが、20日は何故か谷にあたるため、26日に積み立てた方が有利でした。

eMAXIS国内リート

eMAXIS国内リートの2010年から2019年の10年間について、1年ごとの結果をプロットしました。

eMAXIS国内リートの2010年から2019年の10年間について、1年ごとの結果をプロットしたグラフ

先進国株式が20日あたりに谷を形成したのよりもずっと強い力で、12日あたりに山を形成しているのが分かると思います。不思議です。

1日と12日

次はeMAXIS国内リートに、2010年から2019年の10年間積立投資をしたシミュレーションです。2019年末の評価額を比較します。

まず積み立て日が1日の場合です。

積み立て日が1日の場合のeMAXIS国内リートの積立投資シミュレーション結果のグラフ

利益率は92.60%でした。

次は積み立て日が12日の場合です。

積み立て日が12日の場合のeMAXIS国内リートの積立投資シミュレーション結果のグラフ

利益率は95.01%でした。

このアノマリーは、早く投資した方が有利という定説から外れているのです。

まとめ:アノマリーは本当です

20日の谷は確かに存在しましたが、それに寄与しない年もあったので、傾向はそれほど強くない気がしました。でも、可能ならば20日は避けた方がいいかも知れません。

国内リートの12日の谷は、もっと強い傾向が観測されました。そのため、国内リートに投資するなら、12日あたりを積み立て日にするのがいいかも知れません。いいと断定できないのは、そうなった理由が分からず、未来もそうなるとは言えないからです。

なお、この記事と前回の記事では、ひと月は1日始まりとしています。そして、1日が有利というのは、早く積み立てた方が有利ということですから、1ヶ月単位の周期が月の途中から始まっている生活をされている場合は、月の始まりを置き換えて判断してください。

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