米国株式

もしiFree NEXT SPXLが設定されたら投資したいですか?

iFreeシリーズには2倍ブル型商品があります。iFreeレバレッジS&P500とiFreeレバレッジNASDAQ100です。僕の予想に反して、運用は目論見書通りでした。

信託報酬は高いですが、それも目論見書通りです。ファンドによっては第一期運用報告書を見て隠れコストの高さに目玉が飛び出しそうになるものがありますが、iFreeレバレッジS&P500とiFreeレバレッジNASDAQ100の隠れコストは低かったです。

この2商品は、人気があるとは言えない状態ですが、近年の米国株ブームに乗って、3倍ブル型ETFがもてはやされるようになりました。3倍ブル型ETFで最も有名なのは、S&P500種指数の日々の値動きの3倍を目指すSPXLでしょう。

もし、SPXLを買うだけのインデックスファンド(この記事ではiFree NEXT SPXLとします)が設定されたら、そのリターンとリスクはどんなものなのか、推測してみました。

iFree NEXT SPXL

iFree NEXT NASDAQ100はNASDAQ100指数をベンチマークにするインデックスファンドです。ほぼQQQを買うだけです。税込み信託報酬は0.495%と少し高めですが、隠れコストが低く、運用報告書から計算したトータルコストは0.554%です。NASDAQ100指数に手軽に投資できる手段が他にないことを考えると、十分許容範囲だと思われます。

同じ考え方で、可能かどうかは別にして、SPXLを買うだけのインデックスファンドが設定されたとします。SPXLのトータルリターンを生成して、コストを年率0.6%増量したものを、この記事ではiFree NEXT SPXLの基準価額データとします。

エンターテイメントに属する記事だと思って楽しんで頂ければ幸いです。

iFree S&P500とiFree NEXT SPXLのリターン比較

次はiFree S&P500の、設定来のリターンの推移です。右端は2019年末です。

iFree S&P500の、設定来のリターンの推移グラフ

iFree NEXT SPXLのリターンはヤバいです。緑のラインがiFree NEXT SPXLです。赤のラインのiFree S&P500の値動きがおとなしく見えます。

iFree S&P500 とiFree NEXT SPXLのリターン比較グラフ

乱高下が半端ないです。値上がり時には笑いが止まらないでしょうが、値下がり時には涙が止まらないかも知れません。この強烈な「下落」に耐えられる自信がない場合、3倍ブル型ETFに手を出してはいけません。

次は月次換算したリスクです。

iFree S&P500 とiFree NEXT SPXLの月次換算したリスクグラフ

単純にリスクが3倍になるわけではありませんが、とんでもなく高いことは確かです。

見方を変えると

この比較期間では、2018年年末の強烈な下落を除けば、iFree NEXT SPXLがiFree S&P500に負けることはありませんでした。

見方を変えた、iFree S&P500 とiFree NEXT SPXLのリターン比較グラフ

黄色の丸で囲った時期を耐えられれば、iFree NEXT SPXLへの投資でリスクを取ったことは報われました。が、次の暴落時にはまた強烈な下落に遭遇するでしょう。その規模が前もって分からないのが課題です。

IVVトータルリターンとiFree NEXT SPXLのリターン比較

次はS&P500種指数に投資するETFであるIVVの、2009年からのリターンの推移です。

IVVトータルリターンの2009年からの推移グラフ

リーマンショック後は強気相場が続き、利益率は400%を超えました。

iFree NEXT SPXLもプロットすると、その凄まじさに心が乱されます。

IVVトータルリターンとiFree NEXT SPXLのリターン比較グラフ

iFree NEXT SPXLの利益率は2,556%です。11年間で26倍です。値動きはとんでもなく激しいですが、2012年頃からは、IVVに負けることはありませんでした。

積み立てシミュレーション比較

もしiFree NEXT SPXLに過去5年間、毎月初に5万円積立投資していた場合のシミュレーションです。

積み立てシミュレーション結果の比較グラフ

IVVのリターンは年率7.6%でした。十分素晴らしいですが、iFree NEXT SPXLは年率23.7%でした。心が乱れない方がおかしいですよね。

SPXLは暴落を未経験

SPXLはリーマンショック後に設定されたので、まだ暴落を経験していません。いつになるかは分かりませんが、いずれ次の暴落を経験する時が来るはずです。その時には強烈な下落を目の当たりにすることでしょう。また、3倍ブル型ETFは、原理的にボックス相場に弱く、暴落後の低迷期間が長いと、それがよけい不利に作用します。

そうなった時にうろたえることなく、買い持ちを続けられるなら、投資対象にするのもいいと思います。iFree NEXT SPXLは実在しませんが、SPXLは楽天証券やSBI証券で手軽に購入できます。2倍ブル型でいいなら、iFreeレバレッジS&P500が選択肢になります。

投信ブロガーも3倍ブル型への投資を実践している人、大きな下落に耐えられないから投資しないという人などさまざまです。投資対象について十分調査してから下した判断であれば、僕はどちらの考えも尊重します。それは、株式100%への投資を嗜好する人と、それはリスクが高いから債券など他の資産にも投資する人がいるのと同じだからです。

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