先進国株式

SBI先進国株式はつみたてNISA適格要件をナメていますね

2020年1月31日

僕はSBI先進国株式が嫌いです。理由は、目論見書にベンチマークがFTSEディベロップド・オールキャップ・インデックスだと書いてあるものの、中身はそれとは無関係なETF2本を組み合わせただけだからです。

目論見書にはETFの商品名と投資割合が明記されています。

目論見書にあるETFの商品名と投資割合の表

引用:目論見書

無関係なETF2本の比率をどうしようと、本物と同じにはなりません。それを許容して買うか買わないかを決めるのが受益者だとしても、ベンチマークが「FTSEディベロップド・オールキャップ・インデックス」であるというのを認めて、つみたてNISA適格にしたのはまずいと思います。

SBIアセットマネジメントはこちらのプレスリリースで、SBI先進国株式について2つの変更を発表しました。

  • 純資産残高区分に応じた逓減型信託報酬制の導入。
  • ETFの投資割合の変更により、ETFの経費率負担を0.0345%から0.0340%に削減。

1つ目はスリムシリーズの「受益者還元型信託報酬」に似ています。問題は2つ目です。

SBI先進国株式のETFへの投資割合

現在の基本投資割合はこうです。SCHBはシュワブUSブロードマーケットETF、SPDWはSPDRポートフォリオ・ディベロップド・ワールド(除く米国)です。

現在の基本投資割合と経費率の表

ETFの経費率負担を0.0345%から0.0340%に削減するとあるので、おそらく基本投資割合を次のように変更すると思われます。

変更後の基本投資割合と経費率の表

そもそもSBI先進国株式は組成に無理があるのですが、指定インデックス投資信託でつみたてNISA適格であるためには、ベンチマークに忠実でなければなりません。投資比率をファンドマネージャーの判断で勝手に変える場合、指定インデックス投資信託の要件を満たせません。

指定インデックス投資信託が投資対象の比率を変えていいのは、ベンチマークが比率を変えた時だけです。たとえば、スリム全世界株式(除く日本)は、MSCIコクサイとMSCIエマージング・マーケットの2つのマザーファンドを売買しますが、その比率はMSCI ACWI(除く日本)のベンチマークに従います。ファンドマネージャーが勝手に変えてはいけないのです。

ETFの国別投資比率について参照した資料

SBI先進国株式が投資する2本のETFの、国別投資比率を調べました。次の資料を参照しました。

  • FTSEディベロップド・オールキャップ・インデックスの国別投資割合はこちらから取得しました。
  • SPDRポートフォリオ・ディベロップド・ワールド(除く米国)ETFの国別投資割合はこちらから取得しました。

2018年の国別投資比率比較

これは2018年10月に調査した時のものです。投資比率に大きな違いある行は色を変えてあります。

2018年10月に調査した時の国別投資比率比較表

2月13日以降の国別投資比率比較

最新の資料と、2月13日以降の投資割合で表を更新しました。

2月13日以降の国別投資比率比較表

本物に近付きました。でも、これでいいのでしょうか。

上位10銘柄の比較

米国株式への上位10銘柄を比較しました。Indexの列はFTSEディベロップド・オールキャップ・インデックスのものです。

米国株式への上位10銘柄を比較した表

微妙に違います。バークシャー・ハサウェイはIndexの上位10位には出てきませんでした。この違いがどれほど大きいのか、大きくないのか、僕には分かりません。

現物株運用で、ベンチマークに忠実な(コストを考慮して完全法でないにしても)売買をしているファンドマネージャーから見ると「これでいいわけないでしょう」となるかも知れません。最終判断は受益者がすればいいことなのですが、こういう違いがあるとは教えてくれません。

そういう問題を排除するのが、つみたてNISAの厳しい適格要件だったはずです。

ETFへの投資割合を変更する理由は?

僕の予想通りなら、ETFへの投資割合を変更することで、国別投資比率は本物に近付きます。でも、いまさらどうしてそうするのかが分かりません。

そして、そうすることでETFの経費率の合計がわずかに下がりますが、まさかそれが理由ではないですよね。

理由はともかく、つみたてNISAの適格申請を出した時点で、僕はアウトだと思います。金融庁は今からでも「おしおき」すべきでしょう。それとも僕が厳格すぎるのでしょうか。

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