米国株式

米国株式が人気でもNYダウ指数連動ファンドは不人気です

2020年2月14日

米国株式は気持ち悪いぐらいの強気相場が続いています。良く、NYダウ、NASDAQ、S&P500がどれだけ上がった、いくらを突破したという話を耳にすると思います。この3大指数のうち、インデックス投資家に一番人気なのはS&P500です。が、歴史的にはNYダウ指数連動商品の方が古くから存在しており、S&P500種指数連動商品は後発です。不思議ですね。

不人気なNYダウ指数連動ファンド

次はNYダウ指数連動ファンドで、僕が把握している主なものの純資産総額の推移です。これだけ見てもピンとは来ませんが、不人気です。

主なNYダウ指数連動ファンドの純資産総額の推移グラフ

  • 2009年4月に設定された、赤のラインのSMTAMダウ・ジョーンズインデックスは、高コストであるにも関わらず、純資産総額はダントツの356億円です。
  • 緑のラインのeMAXIS NYダウはSMTAMダウ・ジョーンズインデックスほどは純資産総額を集めることができませんでした。
  • 安い信託報酬で設定された紫のラインのiFree NYダウは、eMAXIS NYダウを超えることはできましたが、大先輩であるSMTAMダウ・ジョーンズインデックスには遠く及びません。
  • 黄色のラインのたわらNYダウは、明らかに不人気です。

次は総口数の推移です。NYダウ指数連動商品は基準価額の上昇ペースが高いので、古くから存在するものほど、同じ資金の流入があっても総口数の伸びは小さくなります。

主なNYダウ指数連動ファンドの総口数の推移グラフ

SMTAMダウ・ジョーンズインデックスはこれらの中では一番売れているとは言え、売買が激しく行われている印象です。

人気沸騰のS&P500種指数連動ファンド

次はS&P500種指数ファンドで、僕が把握している主なものの純資産総額の推移です。今は人気沸騰ですが、昔からそうだったわけではありません。

主なS&P500種指数連動ファンドの純資産総額の推移グラフ

ぶっちぎりで伸びているのはスリム米国株式(S&P500)です。他のラインが見えなくなるので、これを外します。

主なS&P500種指数連動ファンドで、スリム米国株式を除いた、純資産総額の推移グラフ

  • 右端で急激に立ち上がっているのはSBIバンガードS&P500です。
  • 青のラインは人気を獲得し損なったiFree S&P500です。実に不運でした。
  • 赤のラインは2013年9月に設定されたiシェアーズ米国株式です。早くから売り出せば良いというものでもないことが良く分かります。
  • 緑のラインはステートストリート米国株式です。後発なのにやる気のない信託報酬で人気が出ませんでした。

次はiシェアーズ米国株式を外した、総口数の推移です。S&P500種指数連動ファンドで最初に人気を獲得できたのは、スリム米国株式(S&P500)でした。

主なS&P500種指数連動ファンドで、iシェアーズ米国株式を除いた、総口数の推移グラフ

  • 緑のラインのiFree S&P500は、後から登場した紫のラインのスリム米国株式(S&P500)にあっさり抜かれてしまいました。現実のリターンにはほとんど差がないことを考えると残酷な結果と言えます。
  • 赤のラインのステートストリート米国株式は、もともとやる気がなかったので、妥当な結果でしょう。存在価値がありません。
  • 水色のラインのSBIバンガードS&P500は、見事に高い人気を獲得しました。S&P500種指数連動ファンドで生き残れるのは、スリム米国株式(S&P500)とSBIバンガードS&P500だけかも知れません。

NYダウより人気の高いS&P500

次はSMTAMダウ・ジョーンズインデックス、スリム米国株式(S&P500)、SBIバンガードS&P500の純資産総額の推移です。

SMTAMダウ・ジョーンズインデックス、スリム米国株式(S&P500)、SBIバンガードS&P500の純資産総額の推移グラフ

NYダウ指数連動ファンドで一番売れているSMTAMダウ・ジョーンズインデックスも、スリム米国株式(S&P500)にはかないませんし、SBIバンガードS&P500も現在の勢いをキープできれば、近いうちに逆転するでしょう。

人気を獲得するのは難しい

日本では、NYダウ指数よりもS&P500種指数の方が人気があると、現状では言えます。が、ずっと前からそうだったかと言うと、そんなことはありません。eMAXIS NYダウとiシェアーズ米国株式はほぼ同時期に設定されましたが、eMAXIS NYダウの方が人気がありました。

eMAXIS NYダウ、iシェアーズ米国株式、iFree S&P500の総口数の推移グラフ

赤のラインのeMAXIS NYダウは、緑のラインのiシェアーズ米国株式より売れました。その後、信託報酬を低く設定した、青のラインのiFree S&P500が登場し、人気を獲得したように見えます。が、実際にはiFree S&P500は時代の波に乗れませんでした。

時代の波に乗ったのは楽天全米株式でした。スリム米国株式(S&P500)もそれに続くことができました。上のグラフに、それら2本を追加すると残酷なくらいに厳しい現実が見えます。

楽天全米株式とスリム米国株式の総口数の推移を追加したグラフ

紫のラインの、楽天全米株式の人気は圧倒的です。設定来、信託報酬を(ETFの経費率が下がったのを除いて)一度も引き下げていないにも関わらず、高い人気を維持しています。

純資産総額こそが正義

ライバルとの競争に勝つために、信託報酬は継続して低廉化する傾向にあります。その原資も、運用会社が得る利益も、純資産総額からしか得られません。人気を獲得し、多額の、ライバルを圧倒する純資産総額を集められなければ、将来はないのです。

でも、人気を獲得して多額の純資産総額を集めるのは本当に難しいです。それは不人気で売れない、または鳴かず飛ばずのファンドが掃いて捨てるほどあることからも分かります。この業界は厳しいです。

存在価値がないわけじゃない

NYダウ指数連動ファンドは、S&P500種指数連動ファンドと比べると不人気ですが、存在価値がないわけではありません。NYダウ指数に手軽に投資する手段として、重要な役割を担っているからです。特にiFree NYダウはトータルコストが安く、いい商品です。人気の高い指数に連動するファンドだけあれば良いということではなく、受益者の多様なニーズに応えることも重要だと考えます。

でもそのようなニッチなファンドは、どうしても信託報酬を激安にできないと思われます。それも含めて、受益者は自分にあった商品を選択すれば良いのです。

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