全世界株式

野村つみたて外国株投信よりスリム全世界株式(除く日本)をおすすめします

2020年2月19日

日本を除く全世界株式に投資する際のベンチマークとして人気なのがMSCI ACWI ex Japanです。スリム全世界株式(オール・カントリー)から日本を除いたものと同じです。スリム先進国株式の一部をスリム新興国株式に変えたようなものと言ってもいいです。

このベンチマークを採用したインデックスファンドでローコストリーダーだったのが、野村つみたて外国株投信です。だった、としたのは、それはもう過去のことだからです。現在では、スリム全世界株式(除く日本)の方が明らかに低コストであり、有利です。勝負ありました。最早、スリム全世界株式(除く日本)が選択できる状況で、野村つみたて外国株投信を選択する経済的合理性はありません。

スリム全世界株式(除く日本)は2回信託報酬を引き下げ

次はスリム全世界株式(除く日本)の信託報酬引き下げ履歴です。

2回引き下げていますが、どちらも引き下げる要因を作ったのはスリム全世界株式(オール・カントリー)のライバルです。三菱UFJ国際投信は、スリム全世界株式3兄弟(除く日本、3地域均等型、オール・カントリー)を「全世界株式」でひとくくりにしており、信託報酬を同じにしています。

スリム全世界株式(除く日本)の受益者から見たら、信託報酬が棚ぼたで安くなったようなものです。

スリム全世界株式(除く日本)と野村つみたて外国株投信のトータルコスト比較

次は運用報告書から計算した、現在のトータルコスト比較です。

運用報告書の数値を信じると、隠れコストは野村つみたて外国株投信の方が安いですが、トータルコストはスリム全世界株式(除く日本)の方が安いです。でも、運用報告書から計算したトータルコストはあてにならないので、最後は全てのコストが反映されている基準価格データで判断すべきです。

スリム全世界株式(除く日本)と野村つみたて外国株投信のリターン比較

次はスリム全世界株式(除く日本)の運用が安定した、2018年4月16日から2020年2月14日の、野村つみたて外国株投信とのリターン比較です。ごまかしの効かない基準価額データには運用のあらゆる結果が反映されています。

税抜き信託報酬を0.120%に引き下げてからを黄色に塗っています。

スリム全世界株式(除く日本)と野村つみたて外国株投信のリターン比較グラフ

青のラインはリターン差で、スリム全世界株式(除く日本)ー野村つみたて外国株投信です。税抜き信託報酬を0.120%に引き下げてから(その2ヶ月後には0.104%に引き下げられました)は、青のラインは明らかに右肩上がりです。それまでは、変動はあるものの、右肩上がりでも右肩下がりでもなかったので、トータルコストに有意差はなかったと思われます。

マザーファンドとリバランス

MSCI ACWI ex Japan指数に連動させるために、スリム全世界株式(除く日本)も野村つみたて外国株投信も、マザーファンド2つを売買します。

引用:目論見書

引用:目論見書

この2つのマザーファンドの比率はMSCI ACWI ex Japan指数により、毎営業日指定されます。その比率に合わせるためにリバランスが必要になりますが、リバランスは運用コストとの関係で「適度」に行うと言われています。逆に言うと、真っ正直に厳密には行わないということです。リバランスはベンチマークへの追従性と運用コストとのトレードオフの関係にあるからです。

スリム全世界株式(除く日本)と野村つみたて外国株投信のリターン比較で、黄色に塗っていない期間におけるリターン差の不思議な変動は、リバランスによるものではないかと想像しています。

野村つみたて外国株投信を追い越す勢いのスリム全世界株式(除く日本)

次は設定来の総口数の推移です。純資産総額は野村つみたて外国株投信が144.51億円、スリム全世界株式(除く日本)が144.12億円です。ほぼ並びました。

赤のラインが野村つみたて外国株投信です。階段状なのは野村つみたて外国株投信は積立投資専用のためです。途中まで平行線でしたが、ある時から緑のラインのスリム全世界株式(除く日本)は反り返り始めました。ちょうど、税抜き信託報酬を0.120%に引き下げた時期です。これはたまたまかも知れませんし、信託報酬引き下げを好感した受益者が多かったからなのかも知れません。

Fund of the Yearの結果にも差が出ています

Fund of the Yearは限られた投信ブロガーの投票結果に過ぎませんが、それでも納得できる変化がありました。

Fund of the Year 2018の結果はこうでした。

  • スリム全世界株式(除く日本):10位
  • 野村つみたて外国株投信:12位

Fund of the Year 2019ではこう変わりました。

  • スリム全世界株式(除く日本):13位
  • 野村つみたて外国株投信:17位

まとめ:野村つみたて外国株投信よりスリム全世界株式(除く日本)をおすすめします

野村つみたて外国株投信よりスリム全世界株式(除く日本)の方が明らかに低コストです。また、野村つみたて外国株投信は積立投資でしか購入できない仕様で、基準価格下落時の追加投資が自由にできません。

野村つみたて外国株投信に思い入れがなく、スリム全世界株式(除く日本)が選択可能なら、スリム全世界株式(除く日本)をおすすめします。

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