米国株式

SPYDを買うだけのインデックスファンドが設定されても売れないと思います

2020年2月23日

米国株式に興味のない方でも、SPYという名前は聞いたことがあるかも知れません。S&P500種指数に連動するETFで、VOOやIVVと良く比較されます。それらの中では経費率が0.09%とダントツに高いです。(0.9じゃなくて0.09ですよ。)

SPYDはS&P500のうち、配当利回り上位80銘柄に均等に投資します。SPYDを推している米国株式ブロガーもいますが、SPYDを買うだけのインデックスファンドが設定されても売れないと思います。VYMを買うだけのインデックスファンドである、楽天米国高配当株式のように苦戦すると思うのです。なぜなら、トータルリターンがS&P500より悪いからです。

SPYDを買うだけのインデックスファンド

楽天米国高配当株式はバンガード社のETFであるVYMを買うだけのインデックスファンドです。VYMはFTSEハイディビデンド・イールド・インデックスをベンチマークにしています。年4回もらえる、少し高めの配当金はファンドが国内課税なしで再投資します。よって、配当金を手にすることを期待するのではなく、再投資されることで高いリターンを期待することになります。

SPYDを買うだけのインデックスが設定されたとしても、考え方は同じです。配当金の利率が高くても、取引価格の上昇を含めたトータルリターンが低ければ意味がありません。

VYMとSPYDのトータルリターン比較

次はSPYDの設定日以降の、VYMとのトータルリターン比較です。

VYMとSPYDのトータルリターン比較グラフ

大差ありません。

配当金実績

次はSPYDとVYMの配当金(米国での10%課税後)の利率の推移です。水色のラインがSPYDです。

SPYDとVYMの配当金(米国での10%課税後)の利率の推移グラフ

VYMより高配当ですね。でもトータルリターンは大差ないので、ETFの保有で年4回もらえる配当金の額が重要という人ならともかく、配当金を効率良く再投資することで得られる「トータルリターン」を重視するなら、SPYDもVYMも似たようなものです。(ただし、ETFを自分で買う場合、配当金の再投資効率が悪くなるので、似たようなもの、とは言い切れません。)

SPYとSPYDのトータルリターン比較

次はSPYDの設定日以降の、SPYとのトータルリターン比較です。S&P500種指数の強さが認識できます。

SPYとSPYDのトータルリターン比較グラフ

赤のラインがSPYトータルリターンです。この様子だと、SPYDを買うだけのインデックスファンドを設定しても、トータルコストはスリム米国株式(S&P500)に勝てないでしょうし、リターンも凡庸になり人気が出るとは思えません。つみたてNISA適格にも(指定インデックス投資信託では)なれませんしね。

SPYとVYMのトータルリターン比較

次はSPYとVYMのトータルリターン比較です。

SPYとVYMのトータルリターン比較グラフ

S&P500は強いです。米国株式投資で、市場平均に勝つのが難しいと言われるのが良く分かります。

インデックスファンドが人気を獲得するのは難しい

競争力のある信託報酬で設定したものの、人気を獲得できずに低迷を続けているインデックスファンドは掃いて捨てるほどあります。むしろ、高い人気を獲得して売れているものが少ないと言った方がいいでしょう。

楽天米国高配当株式が不人気なのは、パフォーマンスが凡庸なことを考えればやむを得ないかも知れません。

iFree NEXT NASDAQ100も不人気ですが、相応のリスクを負えるならそのパフォーマンスは十分高いので、もっと人気が出てもいいと思っています。

インデックスファンドを売れるようにするのは難しいです。

まとめ:SPYDを買うだけのインデックスファンドは設定されないでしょう

設定しても人気が出るとは思えないので、設定されないでしょう。でも、超絶不人気なインデックスファンドと同じ組成の商品を設定し、それも不人気だったということも実際にある業界なので、僕の予想に反して登場するかも知れません。

ボッタクリ商品でなければ、選択肢が増えることは歓迎しますが、あまりに不人気だと繰上償還のリスクが高まるのも事実です。

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