米国株式

iFree NEXT NASDAQバイオテクノロジーインデックスの厳しい現状

2020年2月28日

iFree NEXT NASDAQバイオテクノロジーインデックスはバイオテクノロジー関連株にお手軽に投資したい人にとっては夢のようなインデックスファンドではないでしょうか。そういう受益者にとって信託報酬税込み0.795%は十分納得できる水準かも知れません。

でもバイオテクノロジーというニッチなテーマに特化したインデックスファンドなので、ハイリスク・ハイリターンだと思われます。僕がS&P500に投資するようになる未来があるとしても、iFree NEXT NASDAQバイオテクノロジーに投資する日など考えられません。

設定されたのは2018年1月末で、iFree NEXT FANG+インデックスと同じ日です。iFree NEXT NASDAQバイオテクノロジーの受益者は現在そのリスクの高さを実感しているかも知れません。

iFree NEXT NASDAQバイオテクノロジーインデックス

NASDAQバイオテクノロジー指数をベンチマークにしています。

NASDAQバイオテクノロジー指数

引用:大和投資信託

投資対象銘柄は200を超えていますので、テーマ型ではあっても広く分散されていると言えるかも知れません。問題は、バイオテクノロジーへの投資が報われるかどうかです。

米国籍ETFにIBBがありますが

NASDAQバイオテクノロジー指数に連動するETFとしてIBB(iShares Nasdaq Biotechnology ETF)があります。経費率は0.47%と決して安くはありません。ちなみに、同じブラックロック社のETFでS&P500種指数に連動するIVVの経費率はたったの0.04%です。

IBBの経費率は安くないし、米国籍ETFを自分で買う不便さ、非効率さを考慮するとiFree NEXT NASDAQバイオテクノロジーの信託報酬税込み0.795%は妥当な水準でしょうか。競合商品もないなら無理して安くすることもありませんからね。

iFree NEXT NASDAQバイオテクノロジーとiFree S&P500のリターン比較

次はiFree S&P500とのリターン比較です。iFree NEXT NASDAQバイオテクノロジーの設定日直後を避けて2018年2月15日から2020年2月21日までの比較です。

iFree NEXT NASDAQバイオテクノロジーとiFree S&P500のリターン比較グラフ

赤のラインがiFree NEXT NASDAQバイオテクノロジーです。世界同時株安で2018年のクリスマスに底値を打った後、S&P500が回復できたのに対し、NASDAQバイオテクノロジーは下落傾向が続きました。その後2019年10月からの不思議な強気相場では急速に上昇しますが、直近では息切れ気味です。

この比較期間だと、S&P500の安定した強さを実感すると共に、テーマ型インデックスファンドの難しさを痛感しますね。

積み立てシミュレーション

2018年3月から毎月初に5万円積み立てていたらどうなっていたでしょうか。

積み立てシミュレーション結果のグラフ

赤のラインががiFree NEXT NASDAQバイオテクノロジー、緑のラインがiFree S&P500です。iFree S&P500の利益率が17.4%だったのに対し、iFree NEXT NASDAQバイオテクノロジーの利益率は5.4%しかありませんでした。がっかりですね。

iFree NEXT NASDAQバイオテクノロジーとスリム先進国株式のリターン比較

スリム先進国株式はパフォーマンスではS&P500に歯が立ちませんが、この比較期間のiFree NEXT NASDAQバイオテクノロジーには負けません。

iFree NEXT NASDAQバイオテクノロジーとスリム先進国株式のリターン比較グラフ

iFree NEXT NASDAQバイオテクノロジーは、最近の強気相場でもスリム先進国株式に追いつけていません。

iFree NEXT NASDAQバイオテクノロジーが弱気相場で大幅に下落すると、スリム先進国株式に追いつくのが難しくなるかも知れません。

IBBとVOOのトータルリターン比較

次はIBBとVOOのトータルリターンの、2011年1月から2020年1月末までの比較です。

IBBとVOOのトータルリターン比較グラフ、2011年から

赤のラインがIBBです。緑のラインのVOO(S&P500種指数に連動)を圧倒しています。でも安定して右肩上がりで成長してきたわけではないので、買い持ちを継続するには強靭なメンタルが必要になりますね。

2015年1月から比較すると、がっかりします。

IBBとVOOのトータルリターン比較グラフ、2015年から

NASDAQバイオテクノロジー指数の未来を信じて疑わない人以外には厳しいですね。

iFree NEXT NASDAQバイオテクノロジーのトータルコスト

次は第一期運用報告書から計算したトータルコストです。

第一期運用報告書から計算したトータルコスト表

隠れコストは0.109%で少し高めでしたが、許容範囲でしょう。

ベンチマークからの乖離は0.7%ポイントの劣化でした。運用報告書には典型的な「意味不明」で「不誠実」な説明しかありません。でも、iFree NEXT FANG+に見られた不安定さはありませんでした。

NASDAQバイオテクノロジーの直近の現物株比率は78.4%でした。19.5%はIBB(ETF)です。できればETF比率は下げて欲しいですね。信託報酬がそれなりに高いのですから。

iFree NEXT NASDAQバイオテクノロジーは売れていません

次は設定来の総口数の推移です。現在の純資産総額は6.7億円ですが、そのうち5億円は運用側の初期投資です。グラフからは初期投資分を除いています。

iFree NEXT NASDAQバイオテクノロジーの総口数の推移グラフ

頭打ちになっています。ここまで不人気なのは大和証券投資信託委託も予想しなかったことでしょう。

そもそもニッチすぎるのかも知れません。現状のパフォーマンスだと人気を獲得するのは難しい気がします。

それから今日はにわとりの日です。

 

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