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グローバル3倍3分法ファンドはウルトラバランス世界株式に負け始めています

2020年3月3日

グローバル3倍3分法ファンドの人気は凄まじいです。1年決算型の純資産総額は4,148億円もあります。資産形成上好ましくない隔月決算型すら2,232億円もあります。合わせると6,380億円で、ひふみプラスの純資産総額4,720億円を軽く超えてしまいました。(ひふみプラスが最近売られすぎというのもありますが。)

でも最近の相場はちょっと苦手なようで、パフォーマンスに陰りが見られていました。そして、ウルトラバランス世界株式に負け始めています。

グローバル3倍3分法ファンドとスリム米国株式(S&P500)のリターン比較

ハイリスク・ハイリターンで人気が高いスリム米国株式(S&P500)と、グローバル3倍3分法ファンドのリターン比較です。あえてグローバル3倍3分法ファンドの設定日から比較しています。ちょど世界同時株安が始まる頃です。右端は2月28日です。

グローバル3倍3分法ファンドとスリム米国株式(S&P500)のリターン比較グラフ

赤のラインのグローバル3倍3分法ファンドの圧勝です。どうして実現できるのかまったく理解できませんが、しっかり上昇できるのにあまり下落しません。スリム米国株式が大きく下落したのに、グローバル3倍3分法ファンドがあまり下落していない期間を黄色に塗りました。

次はリターン差です。青のラインはグローバル3倍3分法ファンドースリム米国株式です。

グローバル3倍3分法ファンドとスリム米国株式(S&P500)のリターン差のグラフ

黄色の丸で囲ったところ、設定来で初めて下落傾向が続いていましたが、2020年になってから下げ止まりました。また、先週の急激な下落では、グローバル3倍3分法ファンドの下落率の方が小さかったです。

グローバル3倍3分法ファンドとスリムバランス(8資産均等型)のリターン比較

次はスリムバランス(8資産均等型)との比較です。比較期間は同じです。

グローバル3倍3分法ファンドとスリムバランス(8資産均等型)のリターン比較グラフ

黄色の丸で囲ったところ、しばらく上昇できていませんでした。2020年は上昇傾向に変わりました。

グローバル3倍3分法ファンドにも苦手な相場はある、ということでしょうか。

グローバル3倍3分法ファンドとウルトラバランス世界株式のリターン比較

ウルトラバランス世界株式との比較です。こちらもあえて設定日以降で比較しています。

グローバル3倍3分法ファンドとウルトラバランス世界株式のリターン比較グラフ

青のラインはグローバル3倍3分法ファンドーウルトラバランス世界株式です。途中までグローバル3倍3分法ファンドの方がリターンが高かったのですが、その後逆転しました。2019年12月以降は明らかにウルトラバランス世界株式の方がいいですね。

壮大な実験中

言ってしまえば、グローバル3倍3分法ファンドは受益者の資金を使って壮大な実験をしているようなものです。長い時間をかけて考え出した組成が、過去データを使ったバックテストと同様に、未来でも通用するかどうかを検証中なのです。

パフォーマンスが振るわなかった時期があったのも、ウルトラバランス世界株式に負け始めているのも、織り込み済みかも知れません。ちょうど得意でない相場のパターンになっているだけだと。実情は知りえませんが、株価調整を迎え、暴落が始まってもなんら不思議ではない2020年、グローバル3倍3分法ファンドとウルトラバランス世界株式の基準価額の推移を見守るのは、楽しみのひとつです。

グローバル3倍3分法ファンドの根強い人気

次はグローバル3倍3分法ファンドの設定来の総口数の推移です。

グローバル3倍3分法ファンドの設定来の総口数の推移グラフ

赤のラインが1年決算型、緑のラインが隔月決算型です。設定後半年は全く売れていませんでしたが、その後突然異常な売れ方を始めます。パフォーマンスが絶好調だったこともあるのでしょう、その勢いを維持できています。

僕は、わずかな金融リテラシーがあれば隔月決算型は選択しないと思うのですが、にも関わらず隔月決算型がこれだけ売れている事実に不安を感じてしまいます。グローバル3倍3分法ファンドの受益者は、そのリスクを分かって買っているのでしょうか。

が、2020年からはわずかに勢いが落ちてきたような気もします。

ちなみにこれだけ売れても、信託期間はまだ10年のままです。

さっさと信託期間を無期限に変更して欲しいものです。

売れないウルトラバランス世界株式

次はウルトラバランス世界株式の設定来の総口数の推移です。純資産総額は5.05億円です。

ウルトラバランス世界株式の設定来の総口数の推移グラフ

左端が浮いているのは、設定日の純資産総額が1.88億円あったからです。事前募集をしていたためですが、いくらかは運営側による初期投資かも知れません。

設定後2週間程度で頭打ちになり、その後増えていません。情けないパフォーマンスが続いたので敬遠されたのかも知れません。あるいは、バカ売れしているグローバル3倍3分法ファンドは、運用している日興アセットマネジメントの巧みな営業戦略によるところが大きく、ウルトラバランス世界株式のヤフーグループにはそれがないのかも知れません。

でも、2019年12月以降は明らかにウルトラバランス世界株式の方がパフォーマンスがいいです。だからと言って人気が急に逆転するわけではありません。

ウルトラバランス世界株式は売れていませんが、現在のパフォーマンスを維持できれば、潮目が変わる時がくるかも知れません。

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