米国株式

SBIバンガードS&P500はまだスリム米国株式に負けています

2020年3月6日

SBIバンガードS&P500は、税抜き信託報酬0.088%という脅威の超低コストで登場し、設定前の事前募集段階から高い人気を獲得しました。次はSBIバンガードS&P500の設定来の総口数の推移です。現在の純資産総額は190億円です。左端が浮いているのは、設定日の純資産総額が16.38億円あったためです。

総口数の推移を示すラインは、1月末までは反り返っていました。人気が加速していたわけです。2月以降は少し落ち着きました。

でも、現在のSBIバンガードS&P500は明らかに高コストです。楽天全米株式の第一期決算期間がそうであったように、このままだとSBIバンガードS&P500も運用コストについて釈明を求められることになると思います。(受益者の反応次第とも言えます。)

次の記事で、SBIバンガードS&P500の運用コストは楽天全米株式の3倍近い水準だと書きました。

そして、SBIバンガードS&P500のパフォーマンスはライバルであるスリム米国株式(S&P500)にまだ負けています。ごまかしの効かない基準価額データがその現実を示しています。

スリム米国株式(S&P500)とベンチマークのリターン比較

S&P500ベンチマーク(ネットトータルリターン)と比較します。このベンチマークは次の記事に出てきたものです。

次はSBIバンガードS&P500の運用が安定してきた2019年10月16日から、2020年2月28日までの、スリム米国株式(S&P500)とベンチマークのリターン比較です。

2019年10月16日から、2020年2月28日までの、スリム米国株式(S&P500)とベンチマークのリターン比較グラフ

青のラインはリターン差で、スリム米国株式(S&P500)ーS&P500ベンチマークです。変動はありますが、右肩上がりで推移しています。黄色の丸で囲ったところは株価急落の影響で、ベンチマークとの差が開いたのだと思われます。でもベンチマークとの差に極端なヒゲや段差がないことから、スリム米国株式(S&P500)の運用は安定していると判断しています。

SBIバンガードS&P500とベンチマークのリターン比較

次は同じ期間における、SBIバンガードS&P500とS&P500ベンチマークのリターン比較です。同じ指数をベンチマークにしているとは思えない結果です。

2019年10月16日から、2020年2月28日までの、SBIバンガードS&P500とベンチマークのリターン比較グラフ

青のラインが暴れるのは、VOO(ETF)の取引価格の変動によるものと考えています。それについてはSBIアセットマネジメントはコントロールできません。VOOを買った時点ですでにベンチマークからはある程度ズレが生じていることは仕組み上避けられず、僕はそのことを批判したことはありません。同じことは楽天全米株式、楽天全世界株式にも言えます。

青のラインは2019年下旬からマイナス圏で推移しています。これはベンチマークに対してSBIバンガードS&P500のリターンが劣化したことを示しています。

VOOトータルリターンとベンチマークのリターン比較

次はVOOトータルリターンとS&P500ベンチマークのリターン比較です。そもそもVOOを買った時点で、ベンチマークとの間に避けられないズレがあることが分かります。

VOOトータルリターンとベンチマークのリターン比較グラフ

これはバンガードの運用とETFの取引の仕組みの結果で、SBIアセットマネジメントとは関係ありません。SBIアセットマネジメントができることは、VOOを買った後の運用をできるだけ低コストで行い、配当金の再投資を効率良く行う(=時間を置かずにほぼ全額を再投資する)ことです。その結果は、VOOトータルリターンとのリターン差に表れます。

次はVOOトータルリターンとSBIバンガードS&P500のリターン比較です。僕がSBIバンガードS&P500が高コストだと判断している根拠です。

VOOトータルリターンとSBIバンガードS&P500のリターン比較グラフ

青のラインの傾きが運用コストの高さを示しています。この傾きを緩やかにしないといけないということです。

スリム米国株式(S&P500)とSBIバンガードS&P500のリターン比較

次は2019年10月16日から2020年2月28日までの、スリム米国株式(S&P500)とSBIバンガードS&P500のリターン比較です。ハミ出したので縦のスケールを変えました。

2019年10月16日から、2020年2月28日までの、スリム米国株式(S&P500)とSBIバンガードS&P500のリターン比較グラフ

青のラインはスリム米国株式(S&P500)ーSBIバンガードS&P500です。ごまかしの効かない基準価額データの比較結果ですから、反論の余地はありません。現状だと、SBIバンガードS&P500はスリム米国株式(S&P500)に負けています。

iFree S&P500とSBIバンガードS&P500のリターン比較

同じ比較をiFree S&P500としました。

2019年10月16日から、2020年2月28日までの、iFree S&P500とSBIバンガードS&P500のリターン比較グラフ

スリム米国株式との比較と、同じ傾向です。つまり、iFree S&P500にも負けています。

まとめ:SBIバンガードS&P500はまだスリム米国株式に負けています

SBIバンガードS&P500は、スリム米国株式に負けています。SBIアセットマネジメントはSBIバンガードS&P500の運用コストを下げないと、現状のままでは、スリム米国株式に勝てないと思います。

楽天全米株式の第一期は高コストでしたが、第二期はずいぶん改善できたので、SBIバンガードS&P500も頑張ればできると思います。運用会社の情報公開姿勢も改善できるかどうかは、未来にならないと分かりません。

加速するスリム米国株式(S&P500)の人気

Fund of the Year 2019で2位になったからではないと思いますが、スリム米国株式(S&P500)の人気は加速中です。それは総口数の推移に表れています。

スリム米国株式(S&P500)とSBIバンガードS&P500の総口数の推移グラフ

設定日の純資産総額を無視し、右端に余白を追加しています。赤のラインがSBIバンガードS&P500、緑のラインがスリム米国株式(S&P500)です。緑のラインの「反り返り」が目立ちます。

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