バランスファンド

グローバル3倍3分法ファンドと対抗商品の現状

2020年3月18日

投資信託は昔から粗製乱造されてきました。現在でも次々と新商品が組成されています。

グローバル3倍3分法ファンドはレバレッジを利用したバランスファンドのさきがけですが、圧倒的な人気を獲得して以降、類似商品が雨後の筍のように登場しました。類似商品と言っても個性が強く、またどれも期待通りのパフォーマンスを発揮できるかどうかは全く不明なため、言わば受益者の資金を使って壮大な実験をしているようなものです。レバレッジを利用した組成が長期に渡って功を奏するかどうかは、誰にも分かりません。

グローバル3倍3分法ファンドの成功を見て(急遽?)組成された対抗商品たちの現状を確認しました。

リターン比較グラフの見方

この記事で取り上げる商品で最も遅く設定された、米国分散投資戦略ファンドの設定日から2020年3月13日まででリターン比較を行います。グラフの右端に余白を追加しています。

赤のラインがグローバル3倍3分法ファンド、緑のラインが比較対象です。青のラインはリターン差で、グローバル3倍3分法ファンドー比較対象です。

グローバル3倍3分法ファンドとウルトラバランス世界株式のリターン比較

グローバル3倍3分法ファンドとウルトラバランス世界株式のリターン比較グラフ

以前、ウルトラバランス世界株式のリターンはグローバル3倍3分法ファンドに劣後していたのですが、最近は逆転しています。明らかにウルトラバランス世界株式の方が良いです。

次はリターン差もプロットしたグラフです。

グローバル3倍3分法ファンドとウルトラバランス世界株式のリターン比較グラフ、リターン差

ある条件下で高いパフォーマンスが得られるように組成し、相場がその条件から外れるとパフォーマンスが悪くなるのは仕方のないことでしょう。現在の相場は、相対的に、グローバル3倍3分法ファンドに不利ということだと思います。

グローバル3倍3分法ファンドと米国3倍4資産リスク分散のリターン比較

米国3倍4資産リスク分散の僕の印象は悪いです。高額な信託報酬(税抜き1.025%)、高い分配指向、短い信託期間(10年)は典型的なボッタクリ商品を類推させます。次は、年2回決算型との比較です。

グローバル3倍3分法ファンドと米国3倍4資産リスク分散のリターン比較グラフ

(それでも)明らかに米国3倍4資産リスク分散の方が良いです。

次はリターン差もプロットしたグラフです。

グローバル3倍3分法ファンドと米国3倍4資産リスク分散のリターン比較グラフ、リターン差

現在は、米国3倍4資産リスク分散にとって条件の良い相場なのかも知れません。

グローバル3倍3分法ファンドと楽天米国レバレッジバランスのリターン比較

グローバル3倍3分法ファンドと楽天米国レバレッジバランスのリターン比較グラフ

明らかに楽天米国レバレッジバランスの方が良いです。

次はリターン差もプロットしたグラフです。

グローバル3倍3分法ファンドと楽天米国レバレッジバランスのリターン比較グラフ、リターン差

グローバル3倍3分法ファンドにとって条件の良い相場になれば、楽天米国レバレッジバランスをアウトパフォームする可能性は十分あると思います。

僕は、今回取り上げた商品の中では、楽天米国レバレッジバランスがいちばん好感が持てます。

グローバル3倍3分法ファンドと米国分散投資戦略ファンド(3倍コース)のリターン比較

米国分散投資戦略ファンドには、1、3、5倍コースの3商品があります。1倍コースはリターンが低すぎるので無視します。

グローバル3倍3分法ファンドと米国分散投資戦略ファンド(3倍コース)のリターン比較グラフ

暴落が始まる前までは、グローバル3倍3分法ファンドの方が良かったのですが、米国分散投資戦略ファンドはこの暴落であまり下げていません。強みを発揮できる相場なのでしょうか。

次はリターン差もプロットしたグラフです。

グローバル3倍3分法ファンドと米国分散投資戦略ファンド(3倍コース)のリターン比較グラフ、リターン差

米国分散投資戦略ファンドは信託報酬が高い(税抜き1.075%)、信託期間が10年しかないと印象悪いです。

グローバル3倍3分法ファンドと米国分散投資戦略ファンド(5倍コース)のリターン比較

次は5倍コースとの比較です。

グローバル3倍3分法ファンドと米国分散投資戦略ファンド(5倍コース)のリターン比較グラフ

3倍コースのボラティリティを強めた感じです。

次はリターン差もプロットしたグラフです。

グローバル3倍3分法ファンドと米国分散投資戦略ファンド(5倍コース)のリターン比較グラフ、リターン差

たとえ投資対象としておすすめできないとしても、今後どのような値動きになるのかについては、とても興味があります。

まとめてプロット

6商品をまとめてプロットしました。

6商品のリターンをまとめてプロットしたグラフ

グローバル3倍3分法ファンドのパフォーマンスに陰りが見えてきたのは、ウルトラバランス世界株式とのリターン比較から分かっていましたが、では他の商品と比べてどうなのかは、もっと長い期間で見ないとなんとも言えません。短い期間での比較では、相場への向き不向きが強く出てしまうと思われます。ではどれだけ長い期間で見ればいいのか、それも分かりません。

それに、ウルトラバランス世界株式と、楽天米国レバレッジバランス以外は信託期間が10年しかありません。今から9年後に暴落しても、受益者に損失を確定される形で償還するんですよね。もちろん、信託期間は目論見書に明記されているので、それらの商品を買っている人は分かっているはずです。

純資産総額比較

次は純資産総額一覧です。

純資産総額一覧表

  • グローバル3倍3分法ファンドが圧倒的なのは変わっていません。
  • ウルトラバランス世界株式、米国3倍4資産リスク分散は売れてません。
  • 楽天米国レバレッジバランスの売れ行きは微妙ですが、僕はもっと売れていいと思っています。
  • 米国分散投資戦略ファンドの3倍コースはまあまあ、5倍コースは良く売れていますね。1倍コースは買う価値ないと思います。

グローバル3倍3分法ファンドは、設定後半年は売れていませんでした。その後急激に売れ始め、話題になりました。現在、先行者利益を堪能していることと想像します。他社もそれに続きたいと思っているのかも知れませんが、現状は厳しいようです。

おそらく、売れる商品とそうでない商品に分かれると思います。受益者がどのような行動を取るのか、今後が楽しみです。

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