バランスファンド

グローバル3倍3分法ファンドが悲惨なことになっています

2020年3月24日

グローバル3倍3分法ファンドは、2019年までは良好なパフォーマンスを維持できていました。対抗馬として登場したウルトラバランス世界株式をあざ笑うかのようでした。が、2020年に入ってから傾向が逆転し、明らかにウルトラバランス世界株式に劣後するようになりました。どちらもレバレッジを利用したバランスファンドですが、相場に得意・不得意があるようです。当然ですよね。

現在、株価暴落が進行中です。そして、グローバル3倍3分法ファンドが悲惨なことになっています。

暴落したグローバル3倍3分法ファンド

2月21日に始まった株価暴落では、あらゆる資産クラスが値下がりしました。それはレバレッジを利用しているグローバル3倍3分法ファンドにとって想定外だったようで、基準価額は激しく暴落しました。

次はグローバル3倍3分法ファンドの設定来の基準価額の推移です。

グローバル3倍3分法ファンドの設定来の基準価額の推移グラフ

このグラフから断言できることがあります。暴落開始前から投資していた受益者は全員、ひとり残らず、大きな含み損を抱えています。

次はグローバル3倍3分法ファンドの設定来の、最高値からの下落率をプロットしたものです。

グローバル3倍3分法ファンドの設定来の、最高値からの下落率をプロットしたグラフ

2018年年末のブラック・クリスマスでの下落率がマイナス10%未満だったのに、今回の暴落ではマイナス37.1%です。株式100%インデックスファンドよりも大きく下げました。

スリムバランス(8資産均等型)とのリターン比較

次はスリムバランス(8資産均等型)とのリターン比較です。

グローバル3倍3分法ファンドとスリムバランス(8資産均等型)のリターン比較グラフ

赤のラインがグローバル3倍3分法ファンド、緑のラインがスリムバランス(8資産均等型)です。暴落が始まる前までは、グローバル3倍3分法ファンドの圧勝でした。が、暴落が始まってほぼ1ヶ月、リターンは逆転してしまいました。

次はスリムバランス(8資産均等型)の、同じ期間における、最高値からの下落率をプロットしたものです。

スリムバランス(8資産均等型)の、同じ期間における、最高値からの下落率をプロットしたグラフ

ブラック・クリスマスの下落率は似たようなものですが、今回の暴落での下落率はマイナス26.1%と少ないです。

次は2020年年初からのリターン比較です。

2020年年初からの、グローバル3倍3分法ファンドとスリムバランス(8資産均等型)のリターン比較グラフ

暴落での下げっぷりが半端ないです。

楽天全米株式とのリターン比較

次は楽天全米株式とのリターン比較です。

グローバル3倍3分法ファンドと楽天全米株式のリターン比較グラフ

グローバル3倍3分法ファンドの素晴らしかったパフォーマンスも、暴落により幻となりました。しっかり上昇するけど、あまり下落しないというのが、グローバル3倍3分法ファンドの特徴であり、高いパフォーマンスを生み出す理由だったのに、その組成が今回の暴落には通用しませんでした。

もちろん、株価回復後は再度素晴らしい上昇を見せるかも知れませんが、少なくとも、受益者の期待に応えられなかったことは確かでしょう。

次は2020年年初からのリターン比較です。

2020年年初からの、グローバル3倍3分法ファンドと楽天全米株式のリターン比較グラフ

この期間だけ切り出すと、グローバル3倍3分法ファンドに優位性はないですね。

積み立てシミュレーション

次は、グローバル3倍3分法ファンドが売れ始めた、2019年4月から毎月初に5万円積み立て投資した場合のシミュレーションです。

グローバル3倍3分法ファンドが売れ始めた、2019年4月から毎月初に5万円積み立て投資した場合のシミュレーション結果のグラフ

28.9%の含み損です。グローバル3倍3分法ファンドの大半の受益者の利益率はもっと悪いと思われます。

次は同じ条件での、スリムバランス(8資産均等型)と楽天全米株式の積み立てシミュレーションです。

スリムバランス(8資産均等型)と楽天全米株式の積み立てシミュレーション結果のグラフ

20.2%と23.6%の含み損です。

グローバル3倍3分法ファンドもスリムバランスも楽天全米株式もみな仲良く含み損だし、程度の差はあれど大きくマイナスになって悲しい思いをしていることには変わりないでしょう。でも、残酷な表現ですが、受益者の「質」は同じではありませんでした。

総口数の推移で分かる受益者の「質」

次はスリムバランスの総口数の推移です。

スリムバランスの総口数の推移グラフ

暴落を無視しているかのようです。増加率に変化が見られません。

次は楽天全米株式の総口数の推移です。

楽天全米株式の総口数の推移グラフ

暴落でむしろ増加率が上がったように見えます。

次はグローバル3倍3分法ファンド(1年決算型)の総口数の推移です。減少に転じました。

グローバル3倍3分法ファンド(1年決算型)の総口数の推移グラフ

次は2020年年初からの推移です。暴落が始まった2月21日以降を黄色に塗っています。

グローバル3倍3分法ファンド(1年決算型)の総口数の推移グラフ、2020年年初から

暴落にビビって狼狽売りされた結果でしょうね。

次はグローバル3倍3分法ファンド(隔月分配型)の総口数の推移です。こちらも減少に転じました。

グローバル3倍3分法ファンド(隔月分配型)の総口数の推移グラフ

 

次は2020年年初からの推移です。暴落が始まった2月21日以降を黄色に塗っています。

グローバル3倍3分法ファンド(隔月分配型)の総口数の推移グラフ、2020年年初から

グローバル3倍3分法ファンドがどうやって多額の資金を集めたのかは分かりませんが、どんなリスクがあるか理解することなく、儲かりそうだからという理由で投資した人が多数いたのではないでしょうか。でも暴落はまだ始まったばかりで、これからもっと下げるかも知れませんし、回復するまでどれだけかかるかも分かりません。この試練に、グローバル3倍3分法ファンドの(残りの)受益者がどのような行動を示すのか、興味津々です。

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