国内株式

ダイワつみたてインデックス日本株式の運用コストと評価

同じマザーファンドを利用するけど、信託報酬と販路を変えたシリーズを組成するのは、投資信託では普通にあります。たとえば、つみたてんとうシリーズはスリムシリーズと同じマザーファンドを利用しますが、信託報酬はスリムシリーズよりちょっと高めの設定で、引き下げを一度も行っていません。ネット証券の利用者なら、同じ資産に投資するものがスリムシリーズにあるなら、そちらを買う方が有利です。よって、対象顧客は金融機関の窓口を好む人になります。

ダイワつみたてインデックスシリーズは、同じ思想で組成されたと思われます。iFreeシリーズと同じマザーファンドを利用しますが、扱っているのは大和証券のみです。

ダイワつみたてインデックス日本株式

商品名から指数を特定できませんが、TOPIX連動ファンドです。iFree TOPIXの姉妹品になります。2018年8月16日に税抜き信託報酬0.180%で設定されました。当時、スリム国内株式(TOPIX)とニッセイTOPIXは0.159%だったので、やる気に欠ける設定(そもそも最安水準を目指さない)と思われました。

ところが設定から1年後にTOPIXインデックスの最安水準に引き下げられました。

信託報酬引き下げ履歴表

iFree外国株式の姉妹品であるダイワつみたてインデックス外国株式もそうなのですが、ダイワつみたてインデックス日本株式はつみたてNISA適格ではありません。あり得ないと思いませんか。条件的にはつみたてNISA適格のはずなので、意図的に適格申請していないということです。なお、商品が適格条件を満たしていれば、同じ指数に連動する商品を複数適格申請するのは許されています。

また、iDeCoナビによると、大和証券のiDeCo口座で扱われています。(iFree TOPIXはiDeCoで扱われていないようです。)

運用コスト

次は運用報告書から計算した運用コスト(トータルコスト)です。iFree TOPIX、スリム国内株式(TOPIX)と比較しています。

運用報告書から計算したトータルコスト表

マザーファンドがiFree TOPIXと同じなので、隠れコストが同等の水準なのは期待通りです。

スリム国内株式(TOPIX)とのリターン比較

ダイワつみたてインデックス日本株式とスリム国内株式(TOPIX)の税抜き信託報酬が0.140%で並んだ、2019年8月24日から、2020年8月21日までで比較します。

ダイワつみたてインデックス日本株式とスリム国内株式(TOPIX)のリターン比較グラフ

青のラインはリターン差で、ダイワつみたてインデックス日本株式ースリム国内株式(TOPIX)です。ほとんど差がありません。株価暴落後の段差も極小です。

iFree TOPIXとのリターン比較

同じ期間でiFree TOPIXと比較します。

ダイワつみたてインデックス日本株式とiFree TOPIXのリターン比較グラフ

青のラインは見事にフラットです。株価暴落時の段差もありません。これは、この2商品については、ベビーファンドの運用で問題が起きなければ、基準価額はマザーファンドで決まるということを示しています。

売れていません

次はダイワつみたてインデックス日本株式の設定来の資金流出入額の累計の推移です。純資産総額は8.82億円しかありません。

設定来の資金流出入額の累計の推移グラフ

頭打ちにならずに資金流入が続いていますが、資金流入額が少ないです。

次は金融機関の窓口での販売を意識していると思われる、つみたて日本株式(TOPIX)もプロットしたグラフです。ダイワつみたてインデックス日本株式のちょうど1年前に設定されました。

つみたて日本株式(TOPIX)もプロットしたグラフ

つみたて日本株式(TOPIX)の純資産総額は62億円です。なぜか短期売買好きな受益者がいるようで、資金流入は不安定です。ダイワつみたてインデックス日本株式の方が健全ですが、大和証券だけでは満足な純資産総額を集めるのは無理ってことですね。

評価:存在価値が希薄

おそらく、大和アセットマネジメントはダイワつみたてインデックス日本株式で儲けるつもりはなく、大和証券で他の商品を買ってもらうためのきっかけの一つに位置付けていると思います。それ以外に、大和証券でのみ扱い、つみたてNISA適格でない理由に思い当たらないのです。これはダイワつみたてインデックス外国株式にも言えます。

普通の人がTOPIXインデックスに投資するなら、まずつみたてNISA口座で買うべきです。もう非課税枠は満たしているので特定口座で買う場合も、わざわざ大和証券専売商品を選択する価値はないでしょう。

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