バランスファンド

Funds-i 海外5資産バランスの運用コストと評価

バランスファンドはマザーファンドさえあれば容易に組成できるため、いろんな資産と比率の組み合わせで粗製乱造されているのが実情です。そしてその組成意図は、目論見書を読んでもさっぱり分からないことが多いです。

Funds-i 海外5資産バランスもそんなバランスファンドのひとつですが、資金流入を見る限り、不発でした。(でも不思議なことに、まだ売れています。)

Funds-i 海外5資産バランス

2013年9月12日に税抜き信託報酬0.60%で設定されました。金融機関を選ばないと上限が税抜き2.0%の手数料がかかります。また解約時信託財産留保額0.2%が設定されています。時代を感じますね。

その後信託報酬は引き下げられていません。

Funds-i 海外5資産バランスは、指定インデックス投資信託でつみたてNISA適格です。

先進国リート偏重の組成内容

Funds-i 海外5資産バランスは次の5資産に投資します。

  • 先進国株式、新興国株式
  • 先進国債券、新興国債券
  • 先進国リート

8資産均等型から国内資産を抜いたのと同じです。そして株式、債券、リートに33%ずつ投資します。そのため、先進国リートの比率が倍です。

資産配分の円グラフ

引用:目論見書

この組成は一般受けする気がしません。国内資産抜きのバランスファンドに一定の需要があるとしても、先進国リートの比率が33%もあるのはどうかと思ってしまいます。

運用コスト

次は運用報告書から計算した運用コスト(トータルコスト)です。スリムバランス(8資産均等型)と比較しています。

運用報告書から計算したトータルコスト表

そもそもFunds-i 海外5資産バランスは信託報酬が高いのですが、隠れコストも高いです。組成内容から見ても、こんなに高いコストを負担する価値はないです。

次は隠れコストの明細です。

Funds-i 海外5資産バランスは「その他」が異様に高いです。その内訳は不明です。

次は運用報告書を入手できた第2期以降のトータルコストです。

第2期以降のトータルコスト表

隠れコストは高めです。次は隠れコストの明細です。

第2期以降の隠れコストの明細表

第2期、第3期は保管費用が高めでした。また、第4期と第6期の「その他」が高いのが気になります。

リターン比較

組成内容が異なるバランスファンドのリターン比較結果の評価は難しいです。基本、リターンが高いのは高いリスクを負っているからだ、ということを踏まえて、比較結果をご覧ください。

比較期間はFunds-i 海外5資産バランスの設定直後を避けた、2013年10月1日から2020年7月10日までです。青のラインはリターン差で、Funds-i 海外5資産バランスー比較対象です。

セゾングローバルバランスとのリターン比較

次はセゾングローバルバランスとのリターン比較です。

セゾングローバルバランスとのリターン比較グラフ

Funds-i 海外5資産バランスの方がリターンが高い期間が多いです。2020年2月の株価暴落では、先進国リートが大きく下落したので、リートにほとんど投資していないセゾングローバルバランスの方が有利でした。

世界経済インデックスとのリターン比較

次は世界経済インデックスとのリターン比較です。

世界経済インデックスとのリターン比較グラフ

Funds-i 海外5資産バランスの方が有利に見えますが、青のラインは右肩上がりを維持しているわけではないので、長期で見れば大差ないと思います。2020年2月の株価暴落では、先進国リートが大きく下落したので、リートにほとんど投資していない世界経済インデックスの方が有利でした。

eMAXISバランス(8資産均等型)とのリターン比較

次はeMAXISバランス(8資産均等型)とのリターン比較です。

eMAXISバランス(8資産均等型)とのリターン比較グラフ

この様子なら大差ないですね。2020年2月の株価暴落時の様子が、他の比較と違うのは、eMAXISバランス(8資産均等型)の25%はリート(先進国リート+国内リート)だからです。

不発でした

次はFunds-i 海外5資産バランスの設定来の資金流出入額の累計の推移です。純資産総額は22億円です。

Funds-i 海外5資産バランスの設定来の資金流出入額の累計の推移グラフ

まだ一定の資金流入があるものの、人気の高いバランスファンドのジャンルにおいて、生き残れる純資産総額ではありません。

eMAXISバランス(8資産均等型)もプロットすると、Funds-i 海外5資産バランスの不人気ぶりが分かります。

eMAXISバランス(8資産均等型)もプロットしたグラフ

結論:他の選択肢の方がいいです

Funds-i 海外5資産バランスの組成が好きであっても、その高いコストを負担する価値はないと思います。どうしてもこの組成が良いというなら話は別ですが、そうでもないなら、似たような組成でもっとローコストな商品を選択した方がいいでしょう。

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