国内株式

iFree日経225の運用コストと評価

日経平均連動ファンドには、運用コストも人気も申し分ないという、条件の揃った商品がありません。これには受益者の属性が大きく影響しているのかも知れません。

現状では、iFree日経225はニッセイ日経平均に並ぶ良い選択肢です。

iFree日経225

2016年9月8日に税抜き信託報酬0.190%で設定されました。当時の最安水準でした。その後3回引き下げられています。

次は信託報酬引き下げ履歴です。

信託報酬引き下げ履歴表

確定拠出年金専用商品を除くと、税抜き信託報酬0.140%は次の商品に並ぶ最安水準です。

  • ニッセイ日経平均
  • スリム国内株式(日経平均)

iFree日経225はつみたてNISA適格です。

運用コスト

次は運用報告書から計算した運用コスト(トータルコスト)です。スリム国内株式(日経平均)と比較しています。

運用報告書から計算したトータルコスト表

iFree日経225の隠れコストはスリム国内株式(日経平均)と同水準です。

リターン比較

ごまかしの効かない基準価額データを比較すると、運用コストを含む実態が分かります。ニッセイ日経平均は優秀です。

青のラインはリターン差で、iFree日経225ー比較対象です。

スリム国内株式(日経平均)とのリターン比較

次はiFree日経225の税抜き信託報酬が、スリム国内株式(日経平均)と0.140%で並んだ2019年6月13日から2020年8月21日までの比較です。

iFree日経225とスリム国内株式(日経平均)のリターン比較グラフ

株価暴落時に段差ができています。これは他の商品とのリターン比較結果から、iFree日経225の上方乖離だと判断しています。が、あれだけ激しく下落した時のことなので、この程度の乖離は問題視すべきでないと思っています。

段差を除けば青のラインはフラットで、iFree日経225の運用コストは期待通りと言えます。

ニッセイ日経平均とのリターン比較

次はニッセイ日経平均の税抜き信託報酬が、iFree日経225と0.140%で並んだ2019年6月27日から2020年8月21日までの比較です。

iFree日経225とニッセイ日経平均のリターン比較グラフ

株価暴落時に生じた段差の様子は、スリム国内株式(日経平均)との比較結果にそっくりです。

eMAXIS日経225とのリターン比較

次はiFree日経225の設定日直後を避けた、2016年10月3日から2020年8月21日までの、eMAXIS先進国株式との比較です。

iFree日経225とeMAXIS日経225のリターン比較グラフ

eMAXIS先進国株式の税抜き信託報酬は0.40%と十分な差があるため、青のラインは右肩上がりで推移しています。その形状から、iFree日経225の運用は安定していると判断します。なお、株価暴落時に凹んでいるのは正常です。

売れ行きは

次は設定来の資金流出入額の累計の推移です。純資産総額は108億円です。

iFree日経225も短期売買の対象にされやすいようで、資金流出が当たり前のように見られます。その特性を踏まえれば、頭打ちにならずに純資産総額を増やせています。

次は税抜き信託報酬が最安で並んでいる、ニッセイ日経平均とスリム国内株式(日経平均)もプロットしたものです。

ニッセイ日経平均とスリム国内株式(日経平均)もプロットしたグラフ

緑のラインがスリム国内株式(日経平均)、青のラインがニッセイ日経平均です。iFree日経225はニッセイ日経平均を追い上げているところです。iFreeシリーズの中では、iFree日経225は健闘しているようです。

一方、スリム国内株式(日経平均)は不人気です。スリムシリーズなら何でも高い人気を獲得できるわけではないようです。

評価:良い選択肢ですが、懸念も

iFree日経225はこれまで信託報酬の引き下げに積極的でしたし、現在の運用コストは最安水準で、運用も安定しています。人気もニッセイ日経平均といい勝負なので、良い選択肢になります。

が、iFreeシリーズの多くは信託報酬の引き下げに積極的ではないことが気になります。「業界最低水準の運用コストを将来にわたってめざし続ける」とうたっているのはスリムシリーズだけで、ニッセイ日経平均だっていつまでスリム国内株式(日経平均)に付き合うかは不明です。でもiFree日経225よりは頑張りそうな気がします。もちろんこれは僕の心象に過ぎません。

そういう不確かなことを除外すれば、iFree日経225はニッセイ日経平均に並ぶ、良い選択肢です。

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