先進国株式

iFree外国株式の運用コストと評価

日本で先進国株式インデックスと言えば、MSCIコクサイ連動商品が人気です。つみたてNISA適格商品だけで17本もあります。

iFree外国株式は先進国株式インデックスの超ローコスト化が進む変革期に登場しました。一瞬だけその先頭に立ちましたが、信託報酬引き下げ競争に付いていくことができませんでした。

更新情報

参照しているデータを最新版に更新しています。

iFree外国株式

iFree外国株式は2016年9月8日に税抜き信託報酬0.21%で設定されました。当時ニッセイ外国株式は0.24%、たわら先進国株式は0.225%でした。スリム先進国株式が登場する6ヶ月前です。

次はiFree外国株式の信託報酬引き下げ履歴です。

iFree外国株式の信託報酬引き下げ履歴表

その後も信託報酬引き下げ競争は続いたのですが、iFree外国株式は対抗していません。

iFree外国株式の運用コスト

次は運用報告書から計算した運用コスト(トータルコスト)です。スリム先進国株式と比較しています。

運用報告書から計算したトータルコスト表

隠れコストはどちらも低水準です。

iFree外国株式とスリム先進国株式のリターン比較

次はスリム先進国株式が税抜き信託報酬を0.093%に引き下げた、2020年3月17日から2021年7月9日までの、iFree外国株式との比較です。

iFree外国株式とスリム先進国株式のリターン比較グラフ

青のラインはリターン差で、スリム先進国株式ーiFree外国株式です。

次はスリム先進国株式の運用コストを年率0.08%ポイント増量したものとの比較です。

スリム先進国株式の運用コストを年率0.08%ポイント増量したものとの比較グラフ

青のラインはほぼフラットになりました。運用報告書から計算したトータルコスト差にぴったり一致ではないですが、それらしい結果です。

つみたて先進国株式とリターンが変わらない

運用報告書から計算したトータルコストは、つみたて先進国株式の方が0.04%ポイント程高いです。が、両者にリターン差はほとんどありません。

次は2019年5月7日から2021年7月9日までの、iFree外国株式とつみたて先進国株式のリターン比較です。

iFree外国株式とつみたて先進国株式のリターン比較グラフ

青のラインはiFree外国株式ーつみたて先進国株式です。運用報告書にある数値を鵜呑みにしてはいけないという良い例です。

運用は安定しています

次はiFree外国株式の設定来の、eMAXIS先進国株式とのリターン比較です。

iFree外国株式の設定来の、eMAXIS先進国株式とのリターン比較グラフ

青のラインは弓なりに曲がったきれいな直線です。コロナショックによる株価暴落時に凹んでいるのは正常です。運用に問題があると、このスケールでもバレてしまいます。

売れ行きは

次はiFree外国株式の設定来の資金流出入額の累計の推移です。純資産価額は126億円です。

iFree外国株式の設定来の資金流出入額の累計の推移グラフ

安定した資金流入が続いていますし、ラインの形状から人気を加速させていることが分かります。

ニッセイ外国株式とスリム先進国株式をプロットすると、人気に絶望的な差があることが分かります。

ニッセイ外国株式とスリム先進国株式の資金流出入額の累計の推移を追加

評価:おすすめできません

運用は安定していますし、隠れコストも低水準です。でも信託報酬引き下げ競争に付いて行けなかったため、トータルコストではニッセイ外国株式やスリム先進国株式に大きく負けています。

ベンチマークが同じで、運用の安定性にも差がないなら、トータルコストが安い方を選択すべきです。さらに、純資産総額(人気)の高さは競争を継続する原資になるので、無視できません。それらの観点から、iFree外国株式はおすすめできません。

iFree外国株式は、超ローコスト化が進んでしまった、先進国株式インデックスというジャンルで戦うことを諦めたのかも知れません。そういうビジネス上の選択も必要です。

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