大和アセットマネジメントはiFreeレバレッジシリーズを展開しています。最も有名なのは元祖レバナスことiFreeレバレッジNASDAQ100ですが、これはシリーズで2番目に設定された商品です。
iFreeレバレッジシリーズのおすすめですか?僕はiFreeレバレッジS&P500がいいですね。でも、レバレッジをかけたファンドは長期保有には不向きだし、積立投資がうまく行くものでもないので、このブログの読者層には、どれもおすすめできないです。
iFreeレバレッジシリーズの特徴
- 組成内容は、iFreeレバレッジS&P500、iFreeレバレッジNASDAQ100は好感が持てます。iFreeレバレッジFANG+、iFree NEXT NASDAQ次世代50、iFreeレバレッジATMX+はそうでもないです。でも悪くはないです。(もっと悪い商品がたくさんあるから。)
- 円で為替ヘッジされます。
- 信託期間は無期限です。
- 購入時手数料税抜き2.0%が設定可能で、証券会社を選ばないとしれっと徴収されます。
- もちろん、つみたてNISA適格ではありません。
iFreeレバレッジS&P500
iFreeレバレッジS&P500は高コストですが、支配的なのは信託報酬です。隠れコストは気になるほどの高さではなく、運用は期待通りです。さらに、為替ヘッジが期待通り効いていることも分かっています。僕は高く評価しています。リスクの高さを理解して上手に活用できる人には素晴らしい商品だと思います。
iFreeレバレッジNASDAQ100
元祖レバナスです。
iFreeレバレッジNASDAQ100は、人気のNASDAQ100に2倍のレバレッジをかけて投資したい人にとって、この上なく都合の良い選択肢です。100円から気軽に投資できるインデックスファンドですからね。良い時代になったものです。
でもリスクの取り過ぎには注意した方がいいですね。NASDAQ100指数が暴落した時のことは覚悟しておくべきで、そうなってもいいだけの資金しか投じないことです。2021年はレバナス信者の強気な発言が目立ちますが、最近は元気な受益者が減ってきたように感じます。
iFreeレバレッジFANG+
iFreeレバレッジFANG+はアイルランド籍のパフォーマンス債券に投資するだけなのに、税抜き信託報酬が0.895%とボッタクリ感が強いです。その点において、iFreeレバレッジS&P500、iFreeレバレッジNASDAQ100の方が好感が持てますが、僕の印象はそれほど悪くありません。(販路が異なる姉妹品の、FANG+2倍ブルとFANG+2倍ベアの印象はめっちゃ悪いです。)
iFree NEXT NASDAQ次世代50
iFreeレバレッジNASDAQ次世代50はアイルランド籍の連動債券に投資するだけなのに、税抜き信託報酬が0.89%と足元を見られている感じです。その点において、iFreeレバレッジS&P500、iFreeレバレッジNASDAQ100の方が好感が持てますが、NASDAQ Q-50指数の2倍ブル型ファンドの利便性を考慮すると、良い商品だと思います。
iFreeレバレッジATMX+
iFreeレバレッジATMX+はアイルランド籍のパフォーマンス債券に投資するだけなのに、税抜き信託報酬が0.94%とボッタクリ感が強いです。その点において、iFreeレバレッジS&P500、iFreeレバレッジNASDAQ100の方が好感が持てます。でもATMX+指数の2倍レバレッジを実現する手軽な手段は他にないので、ニッチなニーズを満たす商品として価値があると言えるでしょう。
iFreeレバレッジATMX+は2倍ブル型である前に、国営企業を除く中国株式に特化している特殊性に留意すべきです。そのリスクの高さを理解した上で、上手な活用ができる人向きの商品ですね。
売れているのは元祖レバナスだけ
次は設定来の資金流出入額の累計の推移です。
緑のラインが元祖レバナス、赤のラインがiFreeレバレッジS&P500です。満足に売れているのは元祖レバナスだけですね。
iFreeレバレッジS&P500の純資産総額は187億円なのでまだ良い方ですが、残りの3商品は悲惨な状況です。レバレッジかければいいってもんじゃないですね。
まとめ
iFreeレバレッジシリーズをはじめ、レバレッジ型ファンドは余裕資金の一部を使って、短期投資でレバレッジによる値上がり益を狙いたい場合にのみ利用するのがいいと思います。長期投資とかツミレバとかは、やめておいた方がいいです。それらが本当に有効な投資方法なら、もっと全世界的に普及しています。
その上でiFreeレバレッジシリーズでおすすめするなら、iFreeレバレッジS&P500です。次点でiFreeレバレッジNASDAQ100ですかね。他は論外です。