先進国株式

三井住友DS外国株式指数ファンドの運用コストと評価

2008年から2010年にかけて、ローコストな先進国株式インデックスファンドが複数設定されました。ローコストと言っても当時の税抜き信託報酬は0.50から0.60%でした。そこから10年で最安水準が0.10%を切るまで競争が激化するとは、誰も予想できなかったでしょう。

三井住友DSアセットマネジメントが運用している「外国株式指数ファンド」もMSCIコクサイをベンチマークにしている、eMAXIS先進国株式と同世代の商品です。このブログではSEO上の都合で「三井住友DS外国株式指数ファンド」と表記します。

三井住友DSアセットマネジメント

僕らインデックス投資家にとって馴染みのある商品に限っても、MSCIコクサイ連動ファンドは16本以上存在します。それらの中で、紛らわしくて困るが、名前がほとんど同じの運用会社が存在していることです。

  • 三井住友トラスト・アセットマネジメント(Wikipediaはこちら
  • 三井住友DSアセットマネジメント(Wikipediaはこちら

三井住友トラスト・アセットマネジメントは現在、次のMSCIコクサイ連動商品を運用しています。

  • SMTグローバル株式
  • i-SMTグローバル株式
  • 外国株式インデックスe
  • 三井住友DC外国株式インデックス(確定拠出年金専用)
  • 三井住友DC外国株式インデックスL(確定拠出年金専用)
  • 三井住友DC外国株式インデックスオープン(確定拠出年金専用)

三井住友DSアセットマネジメントは現在、次のMSCIコクサイ連動商品を運用しています。

  • 三井住友DS外国株式指数ファンド
  • 三井住友DC外国株式(確定拠出年金専用)

三井住友DS外国株式指数ファンド

2009年10月19日に税抜き信託報酬0.50%で設定されました。eMAXIS先進国株式が設定されたのはその9日後でした。次は2009年前後に設定されたローコスト先進国株式インデックスを設定順に並べたものです。

2009年前後に設定されたローコスト先進国株式インデックスを設定順に並べた表

この中では三井住友DS外国株式指数ファンドは2番目に古いです。設定時、SMTグローバル株式の税抜き信託報酬は0.74%でしたし、9日後に設定されたeMAXIS先進国株式は0.60%だったので、ずいぶん注目されたと思います。でも人気が出るかどうかは別問題です。

三井住友DS外国株式指数ファンドはつみたてNISA適格です。

運用コスト

次は運用報告書から計算した運用コスト(トータルコスト)です。eMAXIS先進国株式と比較しています。

運用報告書から計算したトータルコスト表

隠れコストは同じ水準です。でも隠れコストは変動するものです。次は運用報告書を入手できた第7期からのトータルコスト一覧です。

第7期からのトータルコスト一覧表

過去5期分で見ても、隠れコストはeMAXIS先進国株式と同じ水準です。

eMAXIS先進国株式とのリターン比較

次はeMAXIS先進国株式とのリターン比較です。2017年年初から株価暴落開始直前の2020年2月20日までです。

三井住友DS外国株式指数ファンドとeMAXIS先進国株式とのリターン比較グラフ

青のラインは三井住友DS外国株式指数ファンドーeMAXIS先進国株式です。三井住友DS外国株式指数ファンドの方がトータルコストが安いので、青のラインは期待通り右肩上がりで弓なりに曲がっています。

この比較期間のトータルコストは、計算上0.10%ポイント程度あります。次は三井住友DS外国株式指数ファンドの運用コストを年率0.10%ポイント増量したものとの比較です。

三井住友DS外国株式指数ファンドの運用コストを年率0.10%ポイント増量したものとの比較グラフ

これでは増量し足りないですね。次は年率0.17%ポイント増量したものとの比較です。

三井住友DS外国株式指数ファンドの運用コストを年率0.17%ポイント増量したものとの比較グラフ

青のラインは右肩上がりでも右肩下がりでもなくなったので、三井住友DS外国株式指数ファンドとeMAXIS先進国株式の実際のトータルコスト差は0.17%ポイント程度だと推測できます。これは、三井住友DS外国株式指数ファンドの隠れコストが運用報告書から計算したものより安いことを示しているように思えますが、それでは説明できないですね。

売れませんでした

次は三井住友DS外国株式指数ファンドの、設定来の資金流出入額の累計の推移です。純資産総額は21.17億円しかありません。

三井住友DS外国株式指数ファンドの、設定来の資金流出入額の累計の推移グラフ

まだ資金流入はあるものの、10年かかって21億円ですから絶望的に不人気です。SMTグローバル株式とeMAXIS先進国株式もプロットすると、人気を獲得できなかったことが良く分かります。

SMTグローバル株式とeMAXIS先進国株式もプロットしたグラフ

人気を獲得するには信託報酬がちょっと安いだけではダメだってことですね。

誰が買うのですか

Yahoo!ファイナンスによると、三井住友DS外国株式指数ファンドを販売しているのは7社です。

  • SBI証券
  • SMBC日興証券
  • カブドットコム証券
  • マネックス証券
  • 三井住友銀行
  • 松井証券
  • 楽天証券

ネット証券でわざわざ三井住友DS外国株式指数ファンドを選択するというのは考えにくいので、SMBC日興証券か三井住友銀行で買わされているのではないかと心配になります。

評価:買う価値ありません

2009年前後に設定されたローコスト先進国株式インデックスは、税抜き信託報酬が0.50%から0.60%なので、現在では新規投資の対象になり得ません。ネット証券なら0.10%を切っているものが普通に買えますし、たとえ金融機関の窓口で買いたいとしても、0.20%程度の選択肢があります。そのため、SMTグローバル株式もeMAXIS先進国株式も外国株式インデックスeもFunds-i 外国株式もみな、これから買う価値はありません。

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