バランスファンド

ニッセイバランス(4資産均等型)の運用コストと評価

理由は分からないのですが、4資産均等型バランスファンドは受益者の琴線に触れなかったようです。シンプルな組成、新興国なし、株式と債券の比率が50:50と人気が出てもおかしくない気がするのですが、現実はそうではありません。信託報酬が十分安くてもです。

そんなこの業界の難しさを、ニッセイバランス(4資産均等型)は教えてくれています。

ニッセイバランス(4資産均等型)

eMAXISバランス(4資産均等型)と同日の2015年8月27日に、税抜き信託報酬0.34%で設定されました。eMAXISバランス(4資産均等型)が0.50%だったので、設定時から競争上有利だったと言えます。ニッセイバランス(4資産均等型)はその後3回、信託報酬を引き下げています。やる気を感じます。

ニッセイバランス(4資産均等型)の信託報酬引き下げ履歴表

ニッセイバランス(4資産均等型)は信託報酬引き下げに積極的でしたが、その対象は4資産均等型に限定しませんでした。明らかにスリムバランス(8資産均等型)を意識した引き下げもありました。なお、スリムシリーズに4資産均等型はありません。

僕が把握している4資産均等型バランスファンドは4本ありますが、ニッセイバランス(4資産均等型)は最安です。

ニッセイバランス(4資産均等型)はつみたてNISA適格です。

組成内容

ニッセイバランス(4資産均等型)は次の4つの資産に均等に投資します。

  • 国内株式、先進国株式
  • 国内債券、先進国債券

投資対象の円グラフ

引用:目論見書

投資対象資産、それらが連動する指数、投資割合はeMAXISバランス(4資産均等型)、つみたて4資産均等バランスと同じです。

ニッセイバランス(4資産均等型)の運用コスト

次は運用報告書から計算した運用コスト(トータルコスト)です。eMAXISバランス(4資産均等型)と比較しています。

運用報告書から計算したトータルコスト表

隠れコストはeMAXISバランス(4資産均等型)同様低水準です。これは期待通りです。

次は隠れコストの明細です。

隠れコストの明細表

運用報告書から計算したトータルコストは、4資産均等型で最安です。

リターン比較

この記事では4資産均等型バランスファンド同士の比較のみ行います。4資産均等型と他の組成との比較についてはこちらをご覧ください。

eMAXISバランス(4資産均等型)との比較

次はeMAXISバランス(4資産均等型)とのリターン比較です。

ニッセイバランス(4資産均等型)とeMAXISバランス(4資産均等型)のリターン比較グラフ

青のラインはリターン差で、ニッセイバランス(4資産均等型)ーeMAXISバランス(4資産均等型)です。右肩上がりで推移するのが期待値ですが、次の理由からうねったり、期待していない動きをするのは想定内です。

  • 4資産の投資割合はぴったり25%ずつではない。
  • リバランスして4資産の投資割合を25%に戻すタイミングが商品によって違う。

なお、株価暴落時にリターン差が広がっていますが、これについては後述します。

つみたて4資産均等バランスとの比較

次はつみたて4資産均等バランスとのリターン比較です。設定日直後を避けた2017年9月1日から2020年7月17日までです。

ニッセイバランス(4資産均等型)とつみたて4資産均等バランスのリターン比較グラフ

青のラインはもう少し右肩上がりの傾向を示して欲しいところですが、まあバランスファンドなのでこんなのもでしょうか。

つみたて4資産均等バランスとeMAXISバランス(4資産均等型)の比較

次はつみたて4資産均等バランスとeMAXISバランス(4資産均等型)のリターン比較です。

つみたて4資産均等バランスとeMAXISバランス(4資産均等型)のリターン比較グラフ

見事な直線です。株価暴落時に凹んでいるのは想定通りです。マザーファンド4本は同じとは言え、2商品は独立して運用されているのに、この結果が得られることに驚きます。

株価暴落時の値動き

マニアックすぎることはいいやって方は、ここまで飛ばしてください。

2020年2月に始まった株価暴落時に、ニッセイバランス(4資産均等型)とつみたて4資産均等バランスのリターン差に大きな開きができました。

ニッセイバランス(4資産均等型)とつみたて4資産均等バランスのリターン差の大きな開き

これはリバランスタイミングの違いで生まれたと考えています。次はeMAXISシリーズの4資産に投資する商品を合成して4資産均等型を生成したものです。青のラインは毎月リバランスー毎日リバランスです。

4資産均等型の毎月と毎日のリバランスの違いを見るグラフ

株価暴落時に差が開いている様子が似ています。

次はつみたて4資産均等バランスと、毎リバランスした合成結果の比較です。

つみたて4資産均等バランスと毎日リバランスした合成結果の差のグラフ

青のラインの不自然さが減りました。次はニッセイバランス(4資産均等型)と、毎リバランスした合成結果の比較です。

ニッセイバランス(4資産均等型)と、毎リバランスした合成結果の比較グラフ

青のラインは株価暴落時に跳ね上がっています。これらのことから、次のことが推測できます。

  • つみたて4資産均等バランスは(eMAXISバランス(4資産均等型)も)、株価暴落時にすぐにリバランスした。
  • ニッセイバランス(4資産均等型)は株価暴落時にすぐにリバランスしなかった。

よって、株価暴落時に生まれたリターン差は評価対象としないのが良いです。

厳しい売れ行き

次はニッセイバランス(4資産均等型)の設定来の資金流出入額の累計の推移です。純資産総額は64億円です。

ニッセイバランス(4資産均等型)の設定来の資金流出入額の累計の推移グラフ

一度頭打ちになりましたが、その後盛り返しています。現在、ラインは反り返っていていい感じに見えます。でも、この程度の資金流入では、バランスファンドという激戦区では厳しいです。

eMAXISバランス(4資産均等型)もプロットしました。純資産総額は24億円です。これは受益者がコストを意識した結果だと思われます。

ニッセイバランス(4資産均等型)とeMAXISバランス(4資産均等型)の設定来の資金流出入額の累計の推移グラフ

でも、スリムバランス(8資産均等型)もプロットすると、4資産均等型バランスファンドの不人気ぶりが分かります。

スリムバランス(8資産均等型)もプロットしたグラフ

結論:4資産均等型ならニッセイバランス(4資産均等型)一択です

僕が把握している4資産均等型バランスファンドで、ニッセイバランス(4資産均等型)はトータルコストが最安です。気にする欠点もないので、4資産均等型に投資するなら、ニッセイバランス(4資産均等型)一択になります。

なお、ニッセイアセットマネジメントの複数の資産クラスにおいて、ベンチマークから乖離する運用が散見されることを不安視する場合は、つみたて4資産均等バランスをおすすめします。

でも、4資産均等型バランスファンドは相対的に不人気であることから、メインの投資対象にはしない方がいいように思います。

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