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ニッセイ日経225の運用コストと評価

ニッセイアセットマネジメントは「なしなしシリーズ」としてニッセイ日経平均を運用しています。信託報酬の引き下げに積極的で、現在最安水準の日経平均連動ファンドのひとつです。そのニッセイ日経平均より12年早く設定されたのが、ニッセイ日経225です。税抜き信託報酬は0.25%で、信託報酬を引き下げたことは一度もありませんが、びっくりするほど売れています。

必ずしもローコスト商品が高い人気を獲得するわけではないという実例をたくさん見てきましたが、ニッセイ日経225はそのひとつです。

ニッセイ日経225

2004年1月28日に税抜き信託報酬0.25%で設定されました。確定拠出年金専用でしたが、2009年6月から一般販売されるようになりました。信託報酬は設定来、引き下げられていません。

確定拠出年金専用ファンドの信託報酬が安いのは良くありましが、2009年6月で一般販売商品で税抜き0.25%はかなり安かったはずです。その後で設定されたSMT日経225やeMAXIS日経225は0.40%でした。

ニッセイ日経225はつみたてNISA適格です。また、iDeCoナビによると、次の金融機関のiDeCo口座で扱われています。

  • 荘内銀行
  • 滋賀銀行
  • 伊予銀行12

運用コスト

次は運用報告書から計算した運用コスト(トータルコスト)です。ニッセイ日経平均、スリム国内株式(日経平均)と比較しています。

運用報告書から計算したトータルコスト表

ニッセイ日経225の隠れコストは計算上、ニッセイ日経平均より高いのですが、運用報告書の数値の桁数の制約から、ほとんど変わらないと思っていいです。

トータルコストで見ると、支配的な信託報酬のためにニッセイ日経225は割高になります。

リターン比較

ごまかしの効かない基準価額データを比較すると、運用コストを含む実態が分かります。ニッセイ日経平均は優秀です。

ニッセイ日経平均とのリターン比較

次はニッセイ日経平均の設定直後を避けた、2016年12月12日から2020年8月28日までの、ニッセイ日経225との比較です。

ニッセイ日経平均とニッセイ日経225のリターン比較グラフ

青のラインはリターン差で、ニッセイ日経平均ーニッセイ日経225です。ニッセイ日経平均は税抜き信託報酬0.180%で設定され、3回引き下げられて現在は0.140%です。ニッセイ日経225より、常時低コストだったため、青のラインは右肩上がりで推移しています。

eMAXIS日経225とのリターン比較

次はeMAXIS日経225の設定直後を避けた、2009年11月16日から2020年8月28日までの、ニッセイ日経225との比較です。

ニッセイ日経225とeMAXIS日経225のリターン比較グラフ

青のラインはニッセイ日経225ーeMAXIS日経225です。ニッセイ日経225の方が低コストなので、青のラインは右肩上がりで推移しています。青のラインの形状から、運用に問題はなかったと判断します。

びっくりするほど売れています

次は設定来の資金流出入額の累計の推移です。純資産総額は1,500億円です。え、スリム米国株式(S&P500)と変わらないじゃないですか。

設定来の資金流出入額の累計の推移グラフ

赤の矢印の位置あたりで一般販売が開始されました。設定直後を除いて、一定の資金流入があり、決して確定拠出年金専用では売れないから一般販売に踏み切ったわけではないことが分かります。

ところが2012年頃から短期売買のおもちゃにされ始めます。日経平均連動ファンドのほとんどがそうなので、これは受け入れるしかないですね。でも、総じて純資産は増加傾向であり、現在でもガンガン売れているのはおどろきです。

ニッセイ日経225よりローコストな商品である、ニッセイ日経平均、iFree日経225、たわら日経225もプロットしました。

ニッセイ日経225、ニッセイ日経平均、iFree日経225、たわら日経225の資金流出入額の累計の推移グラフ

ニッセイ日経225の圧勝です。ええ、ニッセイ日経225はキング・オブ・日経平均です。

評価:よりローコストな商品を選びたい

ニッセイ日経225は人気、純資産総額では他の商品を圧倒していますが、残念ながら税抜き信託報酬が0.25%と高いです。2016年ぐらいならまだ安かったのですが、現在では0.140%が最安水準です。トータルコスト差0.1%ポイントは、長期投資を前提にすると無視できない結果を生み出します。

次はニッセイ日経225と、その運用コストを年率0.1%増量したものの比較です。

ニッセイ日経225と、その運用コストを年率0.1%増量したもののリターン比較グラフ

運用コストが年率0.1%ポイント違うだけで、16年8ヶ月で4%ポイントを超えるリターン差が生まれています。青のラインが複利効果で弓なりに曲がっているのが分かると思います。特に期待リターンの高い日経平均に投資するならなおさら、運用コスト差は無視すべきではありません。

その観点で、ニッセイ日経225はおすすめできないです。よりローコストで、この人気なら(ローコスト日経平均連動ファンドとして)生き残れるだろうと思われる商品を選びたいです。(それが簡単ではないんですけどね。)

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