バランスファンド

DCニッセイワールドセレクトの運用コストと評価

DCニッセイワールドセレクトは典型的な4資産バランスファンドです。投資比率が異なる4タイプが用意されています。信託報酬は最安水準で、ニッセイアセットマネジメントのやる気を感じます。

DCニッセイワールドセレクト

全部で4タイプあります。うち3タイプは2003年1月10日に設定されたのでずいぶん歴史があります。残る1タイプは2017年7月14日に設定されました。2014年3月時点の税抜き信託報酬の水準から、その頃はまだDC(確定拠出年金)専用だったと思われます。

次はDCニッセイワールドセレクトの、把握できている信託報酬引き下げ履歴です。

信託報酬引き下げ履歴表

2003年に設定された3タイプはファンド・オブ・ファンズ方式でした。それを2014年3月7日にファミリーファンド方式に変更し、かつ、信託報酬を引き下げました。

ファンド・オブ・ファンズ方式とファミリーファンド方式の投資対象比較表

ファンド・オブ・ファンズ方式はやる気とマザーファンドがなくても組成できますが、ファミリーファンド方式で組成するには、やる気とマザーファンドが必要です。

おそらく、つみたてNISA制度の開始時に一般販売に踏み切ったのだと思います。DCニッセイワールドセレクトは4タイプともに、つみたてNISA適格です。また、iDeCoナビによると、安定型を除いて、日本生命保険と池田泉州銀行で扱われています。

現在は4タイプとも税抜き信託報酬0.140%で、バランスファンドの最安水準です。やる気を感じます。

組成内容

ニッセイバランス(4資産均等型)と同じ、次の4資産に投資します。

  • 国内株式、先進国株式
  • 国内債券、先進国債券

4タイプで異なるのは各資産への投資比率だけです。株式と債券の比率で見ると狙いが分かります。(出典:目論見書1目論見書2

4タイプの株式と債券の比率のグラフ

短期金融資産はほぼ現金です。これが5%もあるのは非効率だと思う人も少なくないでしょう。

どのタイプを選ぶかは、期待リターンとリスク許容度で決めればいいでしょう。

次は4資産への配分比率をグラフにしたものです。

国内資産の比率が高めです。特に債券はそうですね。全体的に保守的な思想で組成されているようです。

運用コスト

次は運用報告書から計算した運用コスト(トータルコスト)です。ニッセイバランス(4資産均等型)と比較しています。

運用報告書から計算したトータルコスト表

隠れコストは債券比率が高いほど安くなるのが期待値ですが、まあこんなものだと思います。

4タイプのリターン比較

次は安定型の設定直後を避けた、2017年8月1日から2020年7月17日までの、4タイプのリターン比較です。

4タイプのリターン比較グラフ

当然、株式比率が高いものほど変動率(リスク)が高くなります。株式重視型と安定型だけを比較するとよく分かります。

株式重視型と安定型だけを比較したグラフ

リスク許容度は人それぞれです。期待リターンは低くていいから、緑のラインの値動きの方を好む人もいるでしょう。

次は月次のリスクを年率換算したものです。4タイプ用意したので、好きなのを選んでね、ということです。

4タイプのリスクを年率換算したグラフ

ニッセイバランス(4資産均等型)とのリターン比較

次はニッセイバランス(4資産均等型)とのリターン比較です。2015年9月15日から比較するので、安定型は対象外です。DCニッセイワールドセレクトはファミリーファンド方式に切り替わっています。

グラフのスケールは同じです。

株式重視型

次は株式重視型とニッセイバランス(4資産均等型)のリターン比較です。

株式重視型とニッセイバランス(4資産均等型)のリターン比較グラフ

青のラインは株式重視型ー4資産均等型です。比較期間が長くなるほど、株式重視型の方がリターンが高くなるはずです。

標準型

次は標準型とニッセイバランス(4資産均等型)のリターン比較です。

標準型とニッセイバランス(4資産均等型)のリターン比較グラフ

青のラインは標準型ー4資産均等型です。どちらのリターンが高いかは時期によります。

債券重視型

次は債券重視型とニッセイバランス(4資産均等型)のリターン比較です。

青のラインは4資産均等型ー債券重視型です。比較期間が長くなるほど、4資産均等型の方がリターンが高くなるはずです。

求めるのはリターンの高さか変動率の低さか

途中で運用方法が変わっていますが、せっかくだから2003年からのリターン比較を見たいって人もいますよね。

設定来の3タイプのリターン比較グラフ

リーマンショック前は株式重視型が他を大きく引き離しました。が、リーマンショックで同じ水準まで下落し、数年間仲良く低迷しました。2013年頃から強気相場になると再度、株式重視型が他を引き離します。ある程度差が開くと、少々の下落では逆転されなくなります。

シリーズで売れています

次は設定来の資金流出入額の累計の推移です。

設定来の資金流出入額の累計の推移グラフ

古くからある3タイプは頭打ちになって増えない時期を耐えた後、2017年後半から(一般販売された頃?)息を吹き返します。一番人気は標準型です。

純資産総額一覧表

4タイプの合計で732億円ありますし、人気の獲得に成功していると思います。4タイプあるDCニッセイワールドセレクトの純資産総額を、まとめて考えていいのかどうかで評価が分かれますが、あのスリムバランス(8資産均等型)でさえ572億円なので、「DCニッセイワールドセレクトシリーズ」で732億円は素晴らしいと言えるでしょう。

結論:4資産バランスファンドの良い選択肢になります

自分にとって最適なバランスファンドを見つけるのは簡単ではないと思います。もし伝統的な4資産に投資するバランスファンドが好みなら、DCニッセイワールドセレクトは良い選択肢になるはずです。

ただし、次のことも考慮した上で判断するのが良いと思います。

  • 利を産まない短期金融資産が5%もある。
  • 国内債券比率が高く、より保守的な組成内容になっている。

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