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野村6資産均等バランスの運用コストと評価

6資産均等型バランスファンドで検討に値する商品はたった2本しかありません。ニッセイバランス(6資産均等型)と野村6資産均等バランスです。が、ニッセイバランス(6資産均等型)は不人気すぎて(繰上償還のリスクが高いため)おすすめできません。では残った野村6資産均等バランスはどうでしょうか。受益者の期待に応えることができるでしょうか。

野村6資産均等バランス

2017年9月19日に税抜き信託報酬0.22%で設定されました。当時のローコストバランスファンドの標準的な水準です。多くのライバルと違い、その後信託報酬は引き下げられていません。

野村6資産均等バランスは、積み立てでしか買えません。野村つみたて外国株投信と同じです。つまり、スポット購入はできません。それって受益者には何のメリットもありません。好きな時に買えるという自由を奪っているだけです。

野村6資産均等バランスはつみたてNISA適格です。

組成内容

8資産均等型から新興国株式と新興国債券を外して、各資産の比率を1/6にしたのと同じです。

野村6資産均等バランスの資産比率の円グラフ

引用:目論見書

これはニッセイバランス(6資産均等型)と同じ組成です。各資産が連動する指数も同じです。

運用コスト

次は運用報告書から計算した運用コスト(トータルコスト)です。ニッセイバランス(6資産均等型)と比較しています。

運用報告書から計算したトータルコスト表

運用報告書にある数値を信じるなら、隠れコストはほぼ同じです。トータルコストは信託報酬の違いだけ、ニッセイバランス(6資産均等型)の方が安いです。

次は隠れコストの明細です。

隠れコストの明細表

ニッセイバランス(6資産均等型)とのリターン比較

野村6資産均等バランスとニッセイバランス(6資産均等型)は投資対象資産、それらが連動する指数が同じですので、リターン差はトータルコストを反映したものになるのが期待値です。

次はニッセイバランス(6資産均等型)の設定直後を避けた2017年11月1日から、2020年7月17日までの比較です。

野村6資産均等バランスとニッセイバランス(6資産均等型)のリターン比較グラフ

青のラインはリターン差で、野村6資産均等バランスーニッセイバランス(6資産均等型)です。右肩上がりで推移しているのは、期待に反して野村6資産均等バランスの方が低コストであることを示しています。

赤の丸で囲ったところ(株価暴落の最中)でリターン差が逆方向に開いています。これは両者のリバランスタイミングの違いで発生することが分かっていますので、無視していいです。

次は比較期間を、株価暴落開始直前の2020年2月20日までに変更したものです。

野村6資産均等バランスとニッセイバランス(6資産均等型)のリターン比較グラフ、その2

リバランスタイミングが違うはずなので、青のラインはうねります。それでも右肩上がりの傾向は、トータルコストを示すはずです。

次は野村6資産均等バランスの運用コストを年率0.1%ポイント増量したものとの比較です。

野村6資産均等バランスの運用コストを年率0.1%ポイント増量したものとの比較グラフ

青のラインはフラットに近くなりました。このことから、ごまかしの効かない基準価額データから推測されるトータルコストは、ニッセイバランス(6資産均等型)の方が0.1%ポイント程度高いと思われます。

そこそこ売れています

次は設定来の資金流出入額の累計の推移です。純資産総額は132億円です。6資産均等型バランスファンドではダントツです。

設定来の資金流出入額の累計の推移グラフ

ニッセイバランス(6資産均等型)もプロットしました。厳しさが良く分かります。

野村6資産均等バランスとニッセイバランス(6資産均等型)の設定来の資金流出入額の累計の推移グラフ

野村6資産均等バランスの132億円は、相対的に不人気な4資産均等型から見ると売れていると言えます。でも、8資産均等型には歯が立ちません。

次はスリムバランス(8資産均等型)とつみたて8資産均等バランスとの比較です。

野村6資産均等バランス、スリムバランス(8資産均等型)、つみたて8資産均等バランスの資金流出入額の累計の推移グラフ

緑のラインがスリムバランス(8資産均等型)、青のラインがつみたて8資産均等バランスです。一般の受益者は6資産均等型より8資産均等型を好むようです。

積み立てでしか買えない

野村6資産均等バランスの唯一の欠点は、積み立てでしか買えないことです。次は直近4ヶ月の毎営業日ごとの資金流出入の推移です。

直近4ヶ月の資金流出入の推移グラフ

大きなトゲの位置から、積み立て日に月初を選択している受益者が多いことが分かります。

ニッセイバランス(6資産均等型)との違い

ニッセイバランス(6資産均等型)は絶望的に売れていません。野村6資産均等バランスの純資産総額132億円に対し、わずか6.02億円しかありません。設定日はひと月も違わず、組成内容は同じで、信託報酬はニッセイバランス(6資産均等型)の方が安いわけですから、もっと6資産均等型を好む受益者を分け合ってもいいと思うのですが、どうしてこんなに差が開いてしまったのでしょうか。

次はそれら商品の販社比較です。

販社比較表

片方にだけある販社に色を付けています。販売力のありそうなところを赤字にしています。もしかすると、6資産均等型はネット証券利用者にはなぜか不人気で、金融機関の窓口を中心に売れており、そのため販売力のある販社で扱われている野村6資産均等バランスが有利、なのかも知れません。でもそうだとすると、長期的には顧客数が減るはずで、6資産均等型の未来は暗い、となってしまいます。

評価:6資産均等型なら野村6資産均等バランス一択です

この結論に驚く人もいることでしょう。そう判断した理由です。

  • トータルコストはニッセイバランス(6資産均等型)より野村6資産均等バランスの方が安いと思われます。
  • ニッセイバランス(6資産均等型)は不人気すぎて繰上償還のリスクが無視できません。
  • 野村6資産均等バランスは、積み立てでしか買えないことを除いて欠点が見当たりません。
  • 3本目の6資産均等型である、世界6資産分散ファンドは高コストなのでおすすめできません。

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