バランスファンド

つみたて4資産均等バランスの運用コストと評価

8資産均等型バランスファンドは、キング・オブ・バランスファンドのセゾングローバルバランスには全く歯が立たないものの、高い人気を獲得しています。それと比べると4資産均等型バランスファンドは不人気です。

とは言え、もっと絶望的に不人気なバランスファンドは掃いて捨てるほどありますし、一定のニーズに応えられているので存在価値は十分あります。

つみたて4資産均等バランスは僕が把握している(現在運用されている)3本目の4資産均等型バランスファンドです。

つみたて4資産均等バランス

2017年8月16日に税抜き信託報酬0.22%で設定されました。以降一度も引き下げられていません。現在、つみたて4資産均等バランスファンドで信託報酬が最安なのはニッセイバランス(4資産均等型)の0.140%です。

つみたて4資産均等バランスファンド一覧表

つみたてんとうシリーズはeMAXISシリーズから、つみたてNISA適格にできるものを厳選して設定しているようです。商品選択の嗜好がスリムシリーズとは微妙に異なっており、4資産均等型はスリムシリーズにはありません。

つみたて4資産均等バランスの運用コスト

次は運用報告書から計算した運用コスト(トータルコスト)です。つみたて8資産均等バランス、スリムバランス(8資産均等型)と比較しています。

運用報告書から計算したトータルコスト表

8資産均等型と比べて隠れコストが安いのは、次の理由によります。

  • 資産の半分が国内債券と先進国債券である。
  • 高コストになりがちな新興国株式、新興国債券に投資しない。

同じ資産クラスに投資するインデックスファンドの場合、トータルコストの安さは商品選択時の大きな比較項目です。でも組成が異なるバランスファンドから投資対象を選ぶ場合、まず組成内容が好みに合うものを探し、次に似たような組成の中から低コストなものを選ぶのがいいです。また、あまりに不人気なものは繰上償還のリスクが高くなるので、良く売れているものを選ぶと無難です。

eMAXISバランス(4資産均等型)とのリターン比較

次は同じマザーファンドを利用するeMAXISバランス(4資産均等型)とのリターン比較です。つみたて4資産均等バランスの設定直後を避けた、2017年9月1日から2020年7月17日までです。

つみたて4資産均等バランスとeMAXISバランス(4資産均等型)のリターン比較グラフ

青のラインはリターン差で、つみたて4資産均等バランスーeMAXISバランス(4資産均等型)です。期待通りきれいな右肩上がりの直線です。このラインの傾きはトータルコスト差を示しています。運用報告書から計算したトータルコスト差は約0.3%ポイントあります。

次はつみたて4資産均等バランスの運用コストを年率0.3%ポイント増量したものとの比較です。

つみたて4資産均等バランスの運用コストを年率0.3%ポイント増量したものとの比較グラフ

青のラインはほぼフラットになりましたので、つみたて4資産均等バランスとeMAXISバランス(4資産均等型)のトータルコスト差は、運用報告書から計算したものに符号することが確認できました。

売れていません

次はつみたて4資産均等バランスの設定来の資金流出入額の累計の推移です。純資産総額は33億円です。

つみたて4資産均等バランスの設定来の資金流出入額の累計の推移グラフ

純資産総額が33億円あり、安定した資金流入があるにも関わらず「売れていない」と言われてしまうのは、バランスファンドという人気ジャンルゆえです。

資金流入ペースは先行したニッセイバランス(4資産均等型)といい勝負です。

つみたて4資産均等バランスとニッセイバランス(4資産均等型)の設定来の資金流出入額の累計の推移グラフ

ニッセイバランス(4資産均等型)の税抜き信託報酬が0.140%と、つみたて4資産均等バランスの0.22%より安いことを考えると、つみたて4資産均等バランスの販売戦略はうまく機能していると言えそうです。

でも、4資産均等型は相対的に不人気です。次のグラフの青のラインはつみたて8資産均等バランスです。純資産総額は235億円です。

つみたて8資産均等バランスもプロットしたグラフ

三菱UFJ国際投信はeMAXISシリーズの販売実績から、4資産均等型が大して売れないことは承知の上で、一定のニーズを満たす(顧客を獲得する)ために、つみたてんとうシリーズで設定したのだと思われます。そして、スリムシリーズで設定するほどのことはないと判断したのでしょう。

結論:ニッセイバランス(4資産均等型)の方がいいです

4資産均等型バランスファンドは相対的に不人気なので、メインの投資対象にしない方がいいと思います。その上で4資産均等型に投資したいなら、つみたて4資産均等バランスよりニッセイバランス(4資産均等型)の方がいいです。それは次の理由によります。

  • ニッセイバランス(4資産均等型)は(僕が把握している)4資産均等型バランスファンドでトータルコストが最安である。
  • ニッセイバランス(4資産均等型)はつみたて4資産均等バランスと比べて気にする欠点はない。
  • そもそもつみたてんとうシリーズの対象顧客は、このブログの読者層とは違う。

ただし、ニッセイアセットマネジメントの複数の資産クラスにおいて、ベンチマークから乖離する運用が散見されることを不安視する場合は、つみたて4資産均等バランスをおすすめします。

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