国内株式

朝日ライフ日経平均ファンドの運用コストと評価

朝日ライフアセットマネジメントが運用している、朝日ライフ日経平均ファンドは高コストで不人気な、日経平均連動商品です。知名度も低く検索される確率はほぼゼロだと思われるのに、どうして評価記事を書くのか不思議に思われる方もいることでしょう。

僕も記事の対象から外したかったのですが、つみたてNISA適格なのでギリギリ残す判断をしました。ちなみに、朝日ライフアセットマネジメントの商品でつみたてNISA適格のは、朝日ライフ日経平均ファンドだけです。

朝日ライフ日経平均ファンド

2000年11月30日に設定されました。現在の税抜き信託報酬は0.50%です。高いですね。

朝日ライフ日経平均ファンドは税抜き2.0%を上限に購入時手数料を設定可能(高くてびっくり)ですが、これは金融機関を選べば無料です。また、つみたてNISA適格で、つみたてNISA口座ではもちろんノーロードです。解約時信託財産留保額はありません。

運用コスト

次は運用報告書から計算した運用コスト(トータルコスト)です。

運用報告書から計算したトータルコスト表

隠れコストが少し高めですが、支配的なのは信託報酬です。

先物比率が高い

株式に投資するインデックスファンドは、指数に忠実な運用をするのに「先物」の利用は必須だと言われます。が、通常5%程度、多くても10%未満で十分だと思われます。その場合、現物株運用であると表現されます。

現物株運用で、運用に問題がないなら、経験的に基準価額の推移は想定したものになります。リターン比較結果が、運用コスト差を反映したきれいな直線になるのです。

ところが、インデックスファンドの中には先物比率が高く、その結果リターン比較結果が激しく暴れるものも散見されます。

朝日ライフ日経平均ファンドは先物比率が15%程度あります。スリム国内株式(日経平均)やニッセイ日経平均だと数%です。日経平均連動インデックスには先物比率が20%を超えるダメな商品も散見され、朝日ライフ日経平均ファンドはまだいい方ですが、改善して欲しいですね。

まだ分配金出しています

投資信託はおおっぴらに無分配をうたえません。資産形成上は極力無分配を貫いてくれた方がいいのですが、そうしてくれるかどうかは商品によりけりです。で、朝日ライフ日経平均ファンドは積極的に分配する方針で、現在でもそうしています。

資産形成上の効率を考えると、分配金を出す投資信託は好ましくありません。朝日ライフ日経平均ファンドは高コストな上に現在でも分配金を出しているという、ダメな投資信託の典型です。

リターン比較

スリム国内株式(日経平均)との比較

次はスリム国内株式(日経平均)の税抜き信託報酬が0.140%に引き下げられた2019年5月14日から2021年5月21日までの、朝日ライフ日経平均ファンドとの比較です。

スリム国内株式(日経平均)と朝日ライフ日経平均ファンドのリターン比較グラフ

青のラインはリターン差で、スリム国内株式(日経平均)ー朝日ライフ日経平均ファンドです。

赤の矢印の位置で大きな段差ができています。これは朝日ライフ日経平均ファンドが分配金を出したためです。どういう計算をしたのか分かりませんが、2回とも基準価額の8%程度の分配金を出しています。(普通分配でそんなに出るものなんですかね。)

eMAXIS日経225との比較

次はeMAXIS日経225の設定直後を避けた2009年11月16日から、朝日ライフ日経平均ファンドが分配金を出していない2014年11月16日までの、朝日ライフ日経平均ファンドとの比較です。

eMAXIS日経225と朝日ライフ日経平均ファンドのリターン比較グラフ

青のラインはeMAXIS日経225ー朝日ライフ日経平均ファンドです。eMAXIS日経225の方が低コストです。また、暴れが大きいのが分かります。先物比率が高いためですね。

次はeMAXIS日経225の運用コストを年率0.12%ポイント増量したものとの比較です。

eMAXIS日経225の運用コストを年率0.12%ポイント増量したものとの比較グラフ

青のラインはフラットに近付きました。やはり信託報酬差に近いリターン差がありますね。

少ない販社

朝日ライフ日経平均ファンドを扱っているのは、SMBC日興証券と5大ネット証券だけです。それで売れるとは思えないです。

売れていません

次は設定来の資金流出入額の累計の推移です。純資産総額は21億円です。設定日に20億円ちょっとありましたが、うちいくらかは運用側の初期投資かも知れません。

設定来の資金流出入額の累計の推移グラフ

日経平均連動インデックスは短期売買のおもちゃにされる傾向が強いですが、朝日ライフ日経平均ファンドもひどいですね。もう役目は終えている気がします。

評価:買う価値ありません

高コストで先物比率が高く、おまけに今でも分配金を出しているダメダメファンドです。人気がなくて純資産総額が少なく、いいところがありません。買う価値ないです。

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