インデックス投資

auカブコム証券のポイントサービスは限りなく無意味です

投資信託を保有すると楽天証券ならどんなローコストなものでも、年率0.048%のポイントが付与されます。(いろいろはしょっています。)SBI証券だと年率0.05%から0.02%です。(はしょっています。)

auカブコム証券も同様の2つのポイントサービスを実施していますが、限りなく無意味です。

auカブコムの資産形成プログラム

投資信託の保有残高に応じて、Pontaポイントが付与されます。1円で1Pontaポイントです。

auカブコムの資産形成プログラム

引用:auカブコム証券のポイントプログラム

ポイント付与率は保有残高で変わります。

  • 2.4万円~100万円未満:年率0.05%
  • 100万円以上~3,000万円未満:年率0.12%
  • 3,000万円以上:年率0.24%

100万円以上だと年率0.12%なので、楽天証券の年率0.048%より圧倒的に有利ですね。ところが計算方法がケチくさいです。

対象投資信託の前月(営業日)の月間平均保有額×ポイント加算条件記載の年率÷365日×保有日数(営業日)

引用:auカブコム証券

年率0.12%と言いながら、前月の営業日の日数で計算します。年間の営業日数は約242なので、年間では0.12%✕242÷365=0.0796%にまで下がってしまいます。(もし銀行の定期預金の利息計算がこんなのだったら非難轟々ですよね。)

楽天証券のハッピープログラムは、そもそも年率という概念はなく、毎月保有残高10万円ごとに4ポイントが付与されます。それを年率換算では0.048%(端数の10万円未満は切り捨て)と表現しています。

SBI証券の投信マイレージサービスは、投資信託の信託報酬を元に決まるポイント付与率÷365✕ポイント付与対象月の実日数で計算されます。こうあるべきですよね。

でも、がっかりする最大ポイントはこれではありません。賢明なインデックス投資家が好むローコスト投信はもれなくこのプログラムの対象外なのです。

毎月ポイント

auカブコム証券はもうひとつポイントサービスを実施しています。毎月ポイントです。

毎月ポイント

auIDを登録すると自動的に資産形成プログラムの対象となり、auIDを登録していない場合のみ、毎月ポイントの対象となるようです。

ポイント付与ルールはこうです。

  • 投資信託の保有残高100万円ごとに、毎月1ポイント付与。
  • 投資信託の保有残高が3,000万円以上なら、100万円ごとに毎月2ポイント付与。

年率換算すると100万円ごとに0.12%、保有残高が3,000万円以上なら100万円ごとに0.24%です。

ポイントは100ポイントを10,000円に交換できます。

ポイント付与率0.12%だけ見ると良さそうですが、次の制約が非効率です。

  • 100万円未満の端数が切り捨てられる。
  • 100ポイント貯めないと換金できない。
  • さらにポイントは付与されてから3年しか有効でない。

保有残高が300万円の場合、毎月3ポイント付与されますので、100ポイント貯めるのに2年10ヶ月かかります。

楽天証券なら、毎月120ポイント付与されます。

でも、がっかりする最大ポイントはこれではありません。賢明なインデックス投資家が好むローコスト投信はもれなくこのプログラムの対象外なのです。

ローコスト投信は全滅

auカブコム証券の2つのポイントサービスは、信託報酬に占める販売会社の取り分が税込み0.24%未満のものは対象外です。税込み信託報酬が0.24%未満ではありません。

たとえばスリムシリーズの場合、楽天証券は年率0.048%、SBI証券は信託報酬によって違います。3グループに分かれます。

スリムシリーズのSBI証券でのポイント付与率一覧表

出典:SBI証券

auカブコム証券の場合、スリムシリーズは全滅です。税抜き信託報酬が0.50%でギリギリ対象になるものが出てきます。今どき、税抜き信託報酬が0.50%を超えるものに投資するのは、他にローコストな選択肢がないか、受益者にコスト意識がないかのどちらかでしょう。

つまり、ポイント付与率とか計算方法とか効率とかいうこと以前に、そもそも、auカブコム証券のポイントサービスは今の時代に合っていないのです。

結論:ローコスト投信買うなら楽天証券かSBI証券で

信託報酬がいくら以下ならローコスト投信なのかという定義はありません。僕の感覚だと、税抜き信託報酬は2010年頃が0.5から0.6%、2017年以降は0.24%以下が当たり前です。ローコスト投信と呼ぶなら0.3%以下ですかね。

その感覚だと、まず間違いなくauカブコム証券のポイントサービスの対象外です。よって、楽天証券かSBI証券で買うべきです。

auカブコム証券(前カブドットコム証券)は、ネット証券の口座シェア率では業界第5位の8%です。

引用:証券会社比較.tokyo

他の指標(資産総額とか営業利益など)で見ても、auカブコム証券は5位以下が多いようです。

楽天証券がSBI証券に追いつきたくて、どう見ても赤字でしょと思うサービスを継続しているのに対し、auカブコム証券はやる気がないですね。それでは生き残れませんよ。

高コスト投信ならSBI証券が有利だけど

世界経済インデックス(税抜き信託報酬0.5%)を1,000万円保有している場合、楽天証券だと年率0.048%ですが、SBI証券だと年率0.2%です。auカブコム証券に移管して、auID未登録で「毎月ポイント」を利用すると、0.12%で、換金するのに10ヶ月かかります。

もし、毎月ポイントの対象にできる高コスト投信を3,000万円保有しているなら、auカブコム証券に移管して毎月ポイントを利用するといいです。ポイント付与率が2倍になるため、毎月60ポイントもらえます。換金は100ポイント単位なので、2ヶ月毎に10,000円もらえる計算です。年率0.24%です。

ここまで読んで、羨ましいと思った人、大事なことを見逃していますよ。

  • 世界経済インデックスのトータルコストは約0.6%です。
  • 組成内容は違いますが、スリムバランス(8資産均等型)のトータルコストは約0.22%です。
  • その差約0.38%です。それだけ高いコストを毎年負担しているのです。

もし世界経済インデックスを保有していて、悔しいと思ったら、ローコスト投信に乗り換えればいいのです。

おすすめの関連記事

-インデックス投資

© 2020 個人事業主が節税してインデックス投資 Powered by STINGER