REIT(リート)は「Real Estate Investment Trust」の略で、不動産投資信託を指します。海外の不動産を投資対象にしたものは連動する指数によって数種類に分類できますが、一番人気は日本を除く先進国のリートに投資するものです。
そしてスリムシリーズが嫌いでなければ、スリム先進国リートがおすすめです。
更新情報
おすすめできない商品への言及をやめ、記事構成を大幅に見直しています。
先進国リートの現状
先進国リートの現状の話はいいやって方は、ここまで飛ばして下さい。
先進国リートは先進国株式に劣らないパフォーマンスを発揮していましたが、コロナショックによる株価暴落で弱点を露呈しました。
次はeMAXIS先進国株式とeMAXIS先進国リートの、2010年年初から2022年3月18日までのリターン比較です。
赤のラインがeMAXIS先進国リート、緑のラインがeMAXIS先進国株式です。青のラインはeMAXIS先進国リートーeMAXIS先進国株式です。
次は2019年年初からの比較です。
eMAXIS先進国リートはコロナショックによる株価暴落時に大きく下落し、その後の回復もeMAXIS先進国株式より遅かったです。
次は2019年年初からの、eMAXIS先進国リートとeMAXIS国内リートの比較です。
どちらも暴落からの回復に時間がかかりましたが、直近ではeMAXIS先進国リートの方が好調です。
おすすめできる商品
S&P先進国REIT指数(除く日本)をベンチマークにしている商品が多いです。日本を除く先進国16カ国のリートに投資します。約76%が米国です。
S&P先進国REIT指数(除く日本)はつみたてNISAの指定インデックスですが、つみたてNISA適格となるためには株式を含んでいる必要があり、海外リート100%のファンドはつみたてNISA適格になれません。
スリム先進国リート
信託報酬はSmart-i 先進国リートと並んで最安です。トータルコスト、運用実績、人気を考えると(スリムシリーズが嫌いでなければ)最良の選択肢です。
Smart-i 先進国リート
信託報酬はスリム先進国リートと同率ですが、隠れコストが高く、トータルコストでスリム先進国リートに負けています。人気(資金流入)もスリム先進国リートに劣っています。
NEXT FUNDS外国REIT ETF【2515】
ETFが好きな人には良い選択肢です。
おすすめできない商品
有名だけどおすすめできない商品をいくつか取り上げます。
たわら先進国リート
たわら先進国リートの信託報酬は最安水準ではないものの、安定した資金流入があります。でもトータルコストが相対的に高く、スリム先進国リートの方がいいです。
ニッセイグローバルリート
S&Pグローバルリート指数(除く日本)に連動します。新興国にも投資しますが、マイナーな組成です。ニッセイグローバルリートには十分な純資産総額がありますが、長期投資を考えると、マイナーな指数に連動する商品であることには留意した方がいいでしょう。
NZAMベータ米国REIT
S&P500米国REIT指数に投資したい場合の選択肢になりますが、高コストだし極端に売れていません。
結論
この記事に登場した商品の純資産総額一覧です。純資産総額でソートしています。
連動するのはS&P先進国REIT指数(除く日本)で良く、スリムシリーズが嫌いでなければ、スリム先進国リートをおすすめします。嫌いならSmart-i 先進国リートがいいと思います。
ETFが好きな人には、NEXT FUNDS外国REIT ETFは良い選択肢です。