債券

【徹底比較】国内債券インデックスのおすすめを教えて下さい

国内債券も主要なアセットクラスのひとつで、一般的なバランスファンドにはたいてい国内債券が含まれます。が、単独で多くの資金を集められるほどの人気はありません。にもかかわらず信託報酬の最安水準は0.120%で、儲からないジャンルの代表格になっています。

国内債券インデックス

この記事に登場する国内債券インデックスは、みなNOMURA-BPI総合指数をベンチマークにしています。1970年、80年代は年率12%を超えた時もありましたが、2000年代は数%しかありません。近年は2%未満です。

つみたてNISA適格となるためには株式を含んでいる必要があり、債券100%のファンドはつみたてNISA適格になれません。そのため国内債券インデックスはつみたてNISA適格ではありません。

信託報酬が最安の商品

税抜き信託報酬0.120%が最安水準です。5本あります。なお、One DC国内債券も同率ですが、確定拠出年金専用なので除外しました。

スリム国内債券

国内債券インデックスに投資するなら、一番人気ではないものの、信託報酬が最安で今後の引き下げも期待できるスリム国内債券をおすすめします。

ニッセイ国内債券

ニッセイ国内債券の運用コストは最安水準だし、信託報酬引き下げに積極的です。が、人気は頭打ちで、組込銘柄数が桁違いに少なく、指数に忠実な運用でないところがあります。そのため、ニッセイ国内債券をおすすめする気になれません。

Smart-i 国内債券

Smart-i 国内債券は信託報酬の引き下げに積極的でした。その姿勢は高く評価しますが、運用コストと人気から、スリム国内債券の方が良い選択肢と言えます。

iFree日本債券

iFree日本債券の信託報酬は、新発10年国債の利回りが1%以上になると0.1%ポイント高くなります。条件悪すぎです。また超絶不人気で、繰上償還リスクが高く、買う価値ありません。

ダイワつみたてインデックス日本債券

2018年8月16日に設定されました。iFree日本債券と同じマザーファンドを利用します。設定時はiFree日本債券同様、新発10年国債の利回りが1%以上になると高くなる仕組みでしたが、その後廃止されました。

ダイワつみたてインデックス日本債券の信託報酬引き下げ履歴表

隠れコストは標準的です。

ダイワつみたてインデックス日本債券のトータルコスト表

次はスリム国内債券とのリターン比較です。

ダイワつみたてインデックス日本債券とスリム国内債券のリターン比較グラフ

青のラインはスリム国内債券ーダイワつみたてインデックス日本債券です。ダイワつみたてインデックス日本債券の方が信託報酬が高かった時期があるので、この結果は期待通りと言えます。

次は設定来の資金流出入額の累計の推移です。iFree日本債券もプロットしています。純資産総額は4.61億円です。

赤のラインがダイワつみたてインデックス日本債券です。ダイワつみたてインデックス日本債券は大和証券専売商品で、iFree日本債券よりは売れていますが、厳しいですね。

選択肢から外していいです。

信託報酬が最安ではないが売れている商品

たわら国内債券

たわら国内債券はローコスト国内債券インデックスの中で一番人気です。が、次の理由からおすすめしません。

  • 信託報酬がたった0.02%ポイント差ですが高いです。
  • たわら国内債券は信託報酬引き下げ競争から距離を置いており、さらなる引き下げが期待できません。

高コストでもう買う価値のない商品

税抜き信託報酬0.27%以上のものは、厳しいですが、もう買う価値がないと判断しています。

そういうのはいいやって方は、ここまで飛ばしてください。

ここではスリム国内債券とリターン比較しています。青のラインはリターン差で、スリム国内債券ー比較対象です。

iシェアーズ国内債券

2013年9月12日に設定されました。現在の税抜き信託報酬は0.27%です。

iシェアーズ国内債券のトータルコスト表

隠れコスト(この場合は監査費用)が明らかに高いです。やる気がないからこうなるのではないでしょうか。

次はスリム国内債券とのリターン比較です。

スリム国内債券とiシェアーズ国内債券のリターン比較グラフ

明らかにスリム国内債券の方が有利です。

純資産総額は9.72億円しかありません。資金流入も不安定です。

iシェアーズ国内債券の資金流出入額の累計の推移グラフ

日本債券インデックスe

2010年4月6日に設定されました。現在の税抜き信託報酬は0.37%です。

日本債券インデックスeのトータルコスト表

隠れコストは標準的です。

次はスリム国内債券とのリターン比較です。

スリム国内債券と日本債券インデックスeのリターン比較グラフ

明らかにスリム国内債券の方が有利です。

純資産総額は18億円です。ピークは過ぎていて、資金流出が続いています。

日本債券インデックスeの資金流出入額の累計の推移グラフ

eMAXIS国内債券

2009年10月28日に税抜き信託報酬0.40%で設定されました。以来、引き下げられていません。

eMAXIS国内債券のトータルコスト表

隠れコストは標準的です。

次はスリム国内債券とのリターン比較です。

eMAXIS国内債券とスリム国内債券のリターン比較グラフ

マザーファンドが同じなので、青のラインは期待通りきれいな直線です。

純資産総額は118億円です。一時期資金流出が続いていましたが、近年は流出ペースが落ちています。

Funds-i 国内債券

2010年11月26日に税抜き信託報酬0.40%で設定されました。以来、引き下げられていません。

Funds-i 国内債券のトータルコスト表

隠れコストは極小です。

次はスリム国内債券とのリターン比較です。

Funds-i 国内債券とスリム国内債券のリターン比較グラフ

明らかにスリム国内債券の方が有利です。

純資産総額は45億円です。資金流入は頭打ちです。

Funds-i 国内債券の資金流出入額の累計の推移グラフ

インデックスファンド日本債券

2001年10月17日に設定されました。運用会社は日興アセットマネジメントです。元々は確定拠出年金専用商品だったようです。現在の税抜き信託報酬は0.45%です。

インデックスファンド日本債券のトータルコスト表

隠れコストは標準的です。

次はスリム国内債券とのリターン比較です。

インデックスファンド日本債券とスリム国内債券のリターン比較グラフ

青のラインは運用コスト差のために大きく傾いていますが、赤の矢印の位置に段差があります。これはインデックスファンド日本債券が毎年分配金を出しているためです。

目論見書には必ず分配するとは書かれていないものの、残念ながら分配金を出しています。分配金は本来出すものなので、資産形成のために分配金を抑制してくれている、他の良質なファンドを褒めるべきですね。

純資産総額は96億円です。資金流入は頭打ち傾向ですが、よりローコストな選択肢が増えた2017年以降もまだ買われている事実に驚きます。

インデックスファンド日本債券の資金流出入額の累計の推移グラフ

おそらくこれは販売力の差によるものでしょう。

国内債券インデックスの現状

現在、国内債券インデックスを買う意味はありません。2015年までの値動きなら、低リスク低リターンだけど定期預金よりは利回りが高く、アセットアロケーションに組み込む価値がありました。たとえば、株式100%で運用してきたけど、年齢が高くなってきたのでリスクを減らす目的で、株式から債券にシフトする場合などです。

しかし、現在はリターンが期待できないのに暴落リスクが確実にあり、投資するメリットが見い出せません。

結論

純資産総額とトータルコストを一覧表にまとめました。

純資産総額とトータルコストの一覧表

トータルコストと純資産総額を考えるとスリム国内債券とニッセイ国内債券しか選択肢に残りません。が、ニッセイ国内債券は人気が頭打ちだし、ベンチマークを軽視しているところがあるので(この評価は人によって違うと思いますが)、僕はおすすめする気になれないです。

よって、スリム国内債券の一択となります。

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