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【出口戦略】もちろんBNDは出口戦略に不向きです

BNDは米国債券に投資するバンガード社のETFで、ブルームバーグ・バークレイズ米国総合浮動調整インデックスをベンチマークにしています。海外ETFが好きな人なら好意的に評価すると思われます。

インデックス投資に出口戦略は不要とか馴染まないとか言う人もいますが、僕は死ぬまでスリム先進国株式100%を続けるのは無理です。そのため、出口戦略として、ある時期にリスク資産の大半をリスクの低い債券に移すことを考えています。

もし、出口戦略にBNDを採用したらどうなるでしょうか。

更新情報

参照しているデータを最新版に更新しました。

バンガード米国トータル債券市場ETF(BND)

経費率は0.035%と非常に低いです。でも米国籍ETFなので購入時に為替手数料と売買手数料が必要です。(VT、VTI、VOOのように買付手数料が無料化されていません。)

出口戦略で使うなら配当金の再投資は考えなくて良いので、毎月もらえる配当金は円に替えて手にすることにします。

次はBNDの2008年年初から2020年8月31日までの取引価格の推移です。ドルのままです。配当金は無視しています。

BNDの取引価格の推移グラフ(ドルのまま)

海外ETF好きな人はこれを見て値動きが少ないと評価するかも知れません。でも僕は日本で日本円を使って生活しているので、円換算後で見る必要があります。

BNDのドルのままと円換算後の取引価格の推移の比較グラフ

赤のラインはドルのまま、緑のラインは円換算後です。為替の影響の大きさが半端ないです。

僕が思い描く出口戦略は、ドル円の推移を見ながら売買するものではないので、円による為替ヘッジが希望です。その観点において、そもそもBNDを出口戦略シリーズで扱うことに無理があるわけですが、番外編だと思って下さい。

iシェアーズ米国債7-10年 ETF(ヘッジなし)との比較

次はiシェアーズ米国債7-10年 ETF(ヘッジなし)と円換算後のBNDのリターン比較です。配当金は無視しています。2017年10月16日から2020年8月31日までです。

iシェアーズ米国債7-10年 ETF(ヘッジなし)と円換算後のBNDのリターン比較グラフ

赤のラインがiシェアーズ米国債7-10年 ETF(ヘッジなし)、緑のラインが円換算後のBNDです。青のラインはリターン差で、iシェアーズ米国債7-10年 ETFーBNDです。

赤のラインが円換算後のBND、緑のラインがiシェアーズ米国債7-10年 ETF(ヘッジなし)です。似たような値動きですが、コロナショックの株価暴落時に差が広がりました。

iシェアーズ米国債7-10年 ETF(ヘッジあり)との比較

次はiシェアーズ米国債7-10年 ETF(ヘッジあり)と円換算後のBNDのリターン比較です。配当金は無視しています。比較期間は同じです。

iシェアーズ米国債7-10年 ETF(ヘッジあり)と円換算後のBNDのリターン比較グラフ

この比較期間だと大差ないという見方もできます。BNDも悪くない気がしますが、次の不便を考えると、iシェアーズ米国債7-10年 ETF(ヘッジあり)の方が圧倒的にいいです。

  • BNDは売買に為替手数料と売買手数料が必要です。
  • BNDの配当金には米国と国内で二重に課税されてしまいます。

配当金の利率

次はiシェアーズ米国債7-10年 ETF(ヘッジあり)とBNDの配当金の利率の推移です。iシェアーズ米国債7-10年 ETF(ヘッジあり)の設定から2020年7月までです。iシェアーズ米国債7-10年 ETF(ヘッジあり)は年4回、BNDは年12回配当金が出るので、BNDは同時期の3ヶ月分をまとめています。

どちらも課税後ですが、BNDは米国10%課税後に国内で20.315%課税されます(二重課税)。これに対し、国内籍ETFであるiシェアーズ米国債7-10年 ETF(ヘッジあり)は二重課税が販売会社により自動的に調整されます。

iシェアーズ米国債7-10年 ETF(ヘッジあり)とBNDの配当金の利率の推移グラフ

オレンジのラインがBNDです。この期間の配当金の利率(年率換算、税引き後)はこうでした。

  • BND:1.99%
  • iシェアーズ米国債:1.65%

BNDの配当金利率は高いですね。

評価:出口戦略に不向きです

僕がドルで生活している米国人ならS&P500インデックスに集中投資し、出口戦略でBNDを使うかも知れませんね。でも円で生活している日本人なのでBNDは論外です。

BNDは良い債券ETFだと思います。でも出口戦略に使うことを考えると不向きな要素が多く、iシェアーズ米国債7-10年 ETF(ヘッジあり)の方が圧倒的に有利です。

なお、為替変動リスクを承知した上で、BNDを投資対象にされる方も少なくないと思われますが、この記事はそれを否定するものではありません。

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