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【債券研究】iシェアーズ米国債7-10年ETF(ヘッジあり)は高評価で有望です

不老不死でないインデックス投資家のみなさん、インデックス投資の出口戦略を考えていますか?

僕は現在スリム先進国株式に集中投資していますが、いずれ資産を取り崩しながら生活するようになります。そうなってからも、株価暴落は定期的にかつ突如やって来ます。その場合、追加投資の絶好のチャンスだなんて歓迎する気にはなれません。スリム先進国株式の評価額は簡単に3割、4割下落します。

そうなっても平気でいられるように、リスク資産の多くをスリム先進国株式からリスクの低い債券に移すことを考えています。この記事で取り上げるのは予想外のETFです。

iシェアーズ米国債7-10年 ETF(ヘッジあり)

iシェアーズ米国債7-10年 ETF(ヘッジあり)は「FTSE米国債7-10年セレクト・インデックス(国内投信用 円ヘッジ円ベース)」をベンチマークにしています。投資対象は満期7年以上10年未満の米国債です。税抜き信託報酬は0.14%です。

このETFには為替ヘッジなしもありますが、僕の目的にはあいません。

次はiシェアーズ米国債7-10年 ETFの為替ヘッジあり、なしの取引価格の推移をプロットしたものです。2017年10月16日から2020年9月18日までです。

赤のラインがヘッジなし、緑のラインがヘッジありです。ヘッジありの方が値動きの幅が狭いです。

為替ヘッジの効果

次はiシェアーズ米国債7-10年 ETF(ヘッジなし)とドル円のTTM(仲値)の推移の比較です。

iシェアーズ米国債7-10年 ETF(ヘッジあり)とドル円のTTM(仲値)の推移の比較グラフ

赤のラインがiシェアーズ米国債7-10年 ETF(ヘッジなし)、緑のラインがドル円の推移です。

次はヘッジなしのデータにドル円の変化を乗じた合成結果と、ヘッジありの比較です。

ヘッジなしのデータにドル円の変化を乗じた合成結果と、ヘッジありの比較グラフ

赤のラインが本物のヘッジあり、緑のラインが合成結果です。合成結果は為替ヘッジがロスなく行えた理想的な状態を示しています。合成結果の方が本物よりリターンが高い理由は、為替ヘッジに必要なコスト(ヘッジコスト)かも知れません。少なくとも、本物のヘッジありは合成結果に近い値動きをしているので、ヘッジありが為替の変動を抑えようとしていることは確かです。

米国長期債の利回りの推移

次は2017年9月以降の米国10年国債の利回りの推移です。

米国10年国債の利回りの推移グラフ

引用:投資の森

iシェアーズ米国債7-10年 ETF(ヘッジあり)と並べてみます。下が利回りの推移です。

iシェアーズ米国債7-10年 ETF(ヘッジあり)と米国10年国債の利回りの推移の比較

金利が上がると債券価格は下がるという理屈通りの動きをしています。米国債(特に長期債)の金利の動向さえ把握すれば、このETFの取引価格が安い時期なのか高い時期なのか見当が付きます。

先進国債券インデックスファンドだとそういうふうに考えるのは(先進国に分散しているので)難しいです。

株価暴落でどうなった

2020年2月に始まった株価暴落でiシェアーズ米国債7-10年 ETF(ヘッジあり)はどのような値動きだったでしょうか。次は2020年年初からの、スリム米国株式(S&P500)との比較です。

スリム米国株式(S&P500)とiシェアーズ米国債7-10年 ETF(ヘッジあり)のリターン比較グラフ

赤のラインがスリム米国株式(S&P500)、緑のラインがiシェアーズ米国債7-10年 ETF(ヘッジあり)です。素晴らしいじゃないですか。いつもこうなる保証はありませんが、このケースでは債券の強みが発揮されましたね。

出口戦略で使うなら

米国の景気が絶好調、過熱気味でFRBが金利を上げた時期だと、次の可能性が高いです。

  • スリム先進国株式の基準価額も高くて含み益が大きいです。
  • 米国債券の価格が下がるので、iシェアーズ米国債7-10年 ETF(ヘッジあり)も安くなっています。

含み益が高い時に売却するのは人間の欲が邪魔するので難しいはずですが、スリム先進国株式を売却した代金でiシェアーズ米国債7-10年 ETF(ヘッジあり)を購入できると、うまくリスクを下げられるはずです。感情のコントロールが必要ですが、米国10年国債の金利が高い時期に出口戦略を実行に移すのが良いですね。

配当金利率

iシェアーズ米国債7-10年 ETF(ヘッジあり)は年4回配当金を出します。ETFなので出さないようにはできません。

次はiシェアーズ米国債7-10年 ETF(ヘッジあり)の配当金利率の推移です。二重課税調整を考慮した税引き後です。

iシェアーズ米国債7-10年 ETF(ヘッジあり)の配当金利率の推移グラフ

配当金は年4回出ます。1回あたり0.45%程度で推移しています。この期間で年率換算すると1.65%でした。僕は税引き後でそれだけの利率の配当金を手にできたら(出口戦略として)満足です。

iシェアーズ米国債7-10年 ETF(ヘッジあり)を買った後どうするの

年4回もらえる配当金は再投資しないで使います。資産を取り崩しながら生活しているのですから当然です。

また必要な口数だけ適宜売却します。できれば、購入時よりも取引価格が下がっていない時に売却したいですね。でもなかなかそうも行かないでしょう。だからこそ、できるだけ米国の金利が高い時期に、スリム先進国株式からiシェアーズ米国債7-10年 ETF(ヘッジあり)への転換をしたいものです。

でも、そもそも、スリム先進国株式の含み益が大きい時の売却代金で購入したのですから、数パーセント下落している時に(このETFを)売却することになってもいいじゃないですか。スリム先進国株式のままだったらそれとは比較にならない高い変動率(ボラティリティ)を許容しなければならないのですから。

もしこのETFを購入時よりも安い価格で売却するのさえイヤだというなら、無リスク資産を選択するしかないですね。個人向け国債10年変動とか。それも出口戦略の選択肢のひとつです。

売買手数料

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引用:楽天証券

そのため気軽に売買できます。ただし、僕や妻の存命中ずっとそうだという保証はありません。それもリスクのひとつです。

評価:出口戦略に有望

iシェアーズ米国債7-10年 ETF(ヘッジあり)は僕が描く出口戦略に有望です。国内籍ETFなので、配当金への二重課税が自動的に調整される(米国での10%課税を相殺してくれる)のもメリットです。都合の良いことが多く、高評価です。かなり期待しています。

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