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【出口戦略】先進国債券(ヘッジあり)インデックスファンドは高評価で有望です

僕は債券不要論者で、リスク資産は株式100%で良いと考えています。そして複数の理由から、eMAXIS Slim先進国株式に集中投資しています。が、それを死ぬまで続けることはできないと分かっているので、出口戦略のための債券について勉強中です。

先進国債券インデックスファンドはヘッジ無しだと変動率(ボラティリティ)が高すぎて僕の目的にあいませんが、ヘッジありだと可能性がありそうです。

先進国債券インデックス

先進国債券インデックスでは為替の影響を低減してくれるヘッジありと、ヘッジ無しの両方を提供している証券会社が少なくありません。でも同じ時期に同時に設定されたものは少ないです。

日興アセットマネジメントの「インデックスファンド海外債券」はヘッジありと無しの両方が2002年末に設定されました。18年分の過去データがあるので比較に最適です。

ベンチマークは「FTSE世界国債インデックス(除く日本 )」のヘッジあり無しです。このベンチマークを採用している商品にはスリム先進国債券、ニッセイ外国債券、たわら先進国債券、iFree 先進国債券などがあります。でもヘッジありを提供しているものは少なく、コストを考慮すると選択肢は限られます。

為替ヘッジの効果

次の記事で先進国債券の為替ヘッジ効果を確認しました。

その時の結論はこうでした。

僕はこの比較結果から、為替ヘッジが絶対必要とは思いませんでした。でもリスク(変動率)を減少させる効果があり、ヘッジ無しと比べて明らかにパフォーマンスが劣るわけでもないので、為替ヘッジはあっても良いと思いました。でもどっちのリターンが高くなるかは時期によって変わります。運次第です。

が、リスクの高いスリム先進国株式への集中投資からリスクを減らしてリターンを狙わない資産運用に切り替える場合は見方が変わります。

次はインデックスファンド海外債券の設定来の基準価額の推移です。

インデックスファンド海外債券の設定来の基準価額の推移グラフ

赤のラインがヘッジ無し、緑のラインがヘッジありです。ヘッジ無しは明らかに僕の目的にあいません。変動率が高すぎます。

ヘッジありはこのスケールだと変動率が小さくて検討の価値ありと思えます。

インデックスファンド海外債券(ヘッジあり)

ヘッジありだけをプロットすると印象が変わります。

インデックスファンド海外債券(ヘッジあり)のリターンの推移グラフ

過去18年間で45%以上の変動がありました。方向性としては右肩上がりですが(でないと誰も投資しないでしょ)、下落する時もあります。

次は2013年以降を切り出したものです。

インデックスファンド海外債券(ヘッジあり)のリターンの推移グラフ、2013年以降

これが2013年からではなくて、2033年からだ考えて下さい。2034年頃に緑の丸で囲った部分でスリム先進国株式の70%を売却してインデックスファンド海外債券を買ったとします。平均取得価額は青の水平線以下なので、2038年の底値でも含み損になることはなく、いつでも気持ちよく資産を取り崩すことができます。

ところが黄色の丸で囲った部分で買ってしまうと、その後含み損の期間が続くので損が確定することを嫌って資産を取り崩したくなくなってしまいます。そのため、買い時は十分に考慮しないといけませんが、これはまた別の課題です。元本保証の定期預金の話をしているのではありません。

株価が暴落したら

次は日興アセットマネジメントのインデックスファンド海外株式と並べたものです。ベンチマークはMSCIコクサイです。上が海外株式、下が先進国債券(ヘッジあり)です。

日興アセットマネジメントのインデックスファンド海外株式と値動きを比較したグラフ

緑の丸がリーマンショック、黄色の丸がチャイナショック、青の丸がコロナショックです。暴落時には株式と債券の「逆相関性」が功を奏したことが分かります。これなら、暴落を過度に恐れなくて良さそうです。

為替ヘッジありの先進国債券インデックス

実はインデックスファンド海外債券はDC(確定拠出年金)専用なので僕の目的に使えません。DC専用でないものとその税抜き信託報酬を並べました。

  • eMAXIS先進国債券インデックス:0.60%
  • Funds-i 外国債券:0.55%
  • Smart-i 先進国債券インデックス:0.17%
  • たわら先進国債券:0.20%
  • SMTグローバル債券インデックス:0.50%

太字にしたのは数世代前の水準なので論外です。最安はSmart-i 先進国債券インデックスの0.17%です。売却時信託財産留保額もありません。

Smart-i 先進国債券インデックスは僕にとって救世主になるかもと思いましたが、課題がありました。

不人気なSmart-i 先進国債券インデックス

次は設定来の資金流出入額の累計の推移です。純資産総額は7.37億円です。

Smart-i 先進国債券インデックスの資金流出入額の累計の推移グラフ

増加傾向にはありますが、ペースが遅いです。不人気ですね。目論見書には純資産総額が20億円未満だと繰上償還するかもとあります。現状の人気だと不安です。

税抜き信託報酬が0.20%のたわら先進国債券(ヘッジあり)の純資産総額は82億円あります。資金流入も安定しています。

たわら先進国債券(ヘッジあり)の資金流出入額の累計の推移グラフ

これなら繰上償還はまずないでしょう。運用報告書によるとトータルコストは税込み0.233%です。売却時信託財産留保額はありません。よって、たわら先進国債券(ヘッジあり)を候補にしておきます。

評価:出口戦略に有望です

先進国債券(ヘッジあり)インデックスファンドは、僕がインデックス投資の出口戦略として求めている対象として有望です。もちろん為替ヘッジは万能ではないし、先進国債券インデックスも立派なリスク資産ですから、相応のリスクがあることを忘れてはいけません。リスク資産であるがゆえのリスクを負いたくないなら、無リスク資産比率を高めるしかありません。

でも、たわら先進国株式が信託報酬引き下げ競争から脱落したことに批判的な僕が、たわら先進国債券(ヘッジあり)に希望を見出すとは、人はなんて自己中心的なのでしょうか。ですが、運用会社やブランドではなくて、個々の商品が自分にとってどうなのかで判断するのが正解のはずです。大切な資金を投じるのですから、優先すべきはそれでしょう。

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