国内株式

たわら国内株式高配当最小分散戦略の運用コストと評価

実績のないファンドの組成がうまく行くか、期待通りのパフォーマンスを発揮できるかどうかは分かりません。過去のパフォーマンスが良いファンドだって未来にどうなるかだって分からないのですから、当然です。

「たわらノーロードplus国内株式高配当最小分散戦略」も、アクティブファンドの難しさを教えてくれています。

なお商品名が長いので、ここでは「たわら国内株式高配当最小分散戦略」と略します。

更新情報

参照しているデータを最新版に更新しています。

たわら国内株式高配当最小分散戦略

2016年3月31日に税抜き信託報酬0.70%で設定されました。TOPIX対象銘柄から予想配当利回りが高いものを選んで投資する、アクティブファンドです。また、最小分散ポートフォリオ戦略を採用しています。

  • 企業の成長力や割安度に着目した独自の定量モデルにより投資魅力度の高い銘柄を抽出し、その中から予想配当利回りの高い銘柄を選定します。
  • 最小分散ポートフォリオ戦略に基づき、価格変動率(ボラティリティ)の低いポートフォリオを構築することで、投資効率(リスク調整後リターン)の向上をめざします。

引用:目論見書

なお、解約時信託財産留保額額0.1%が設定されています。また、つみたてNISA適格ではありません。

運用コスト

次は運用報告書から計算した運用コスト(トータルコスト)です。たわらTOPIXと比較しています。

運用報告書から計算したトータルコスト表

たわら国内株式高配当最小分散戦略のトータルコストは、たわらTOPIXの4.9倍もします。信託報酬が支配的ですが、隠れコストも高いです。

次は隠れコストの明細です。

隠れコストの明細表

売買委託手数料が高いです。決算期を経るごとに高くなっています。

リターン比較

国内株式に投資する、比較するのに相応しい対象を選びました。

eMAXIS TOPIXとのリターン比較

たわらTOPIXよりもたわら国内株式高配当最小分散戦略の方が先に設定されたので、代わりにeMAXIS TOPIXと比較します。次はたわら国内株式高配当最小分散戦略の設定日直後を避けた2016年4月15日から2021年10月8日までの比較です。

eMAXIS TOPIXとたわら国内株式高配当最小分散戦略のリターン比較グラフ

赤のラインがeMAXIS TOPIX、緑のラインがたわら国内株式高配当最小分散戦略です。青のラインはリターン差で、eMAXIS TOPIXーたわら国内株式高配当最小分散戦略です。

2018年までは互角でしたが、2019年以降はTOPIXに劣後しています。特にコロナショックによる株価暴落からの回復が遅いです。傾向として、なんとか戦略を採用したものの多くが、コロナショックによる株価暴落後に弱点をさらしていますね。

これだと高コストなたわら国内株式高配当最小分散戦略に投資する価値はないですね。

コモンズ30ファンドとのリターン比較

コモンズ30ファンドは税抜き信託報酬が0.98%もする、国内株式30銘柄に投資するアクティブファンドです。

コモンズ30ファンドとのたわら国内株式高配当最小分散戦略のリターン比較グラフ

赤のラインがコモンズ30ファンドです。青のラインはコモンズ30ファンドーたわら国内株式高配当最小分散戦略です。

コロナショックによる株価暴落前は互角でしたが、その後が大きく違っています。たわら国内株式高配当最小分散戦略は情けない状況です。

これぞ、日本株とのリターン比較

これぞ、日本株は三菱UFJ国際投信直販の、税抜き信託報酬が1.2%もするアクティブファンドです。

これぞ、日本株とたわら国内株式高配当最小分散戦略のリターン比較グラフ

赤のラインがこれぞ、日本株です。青のラインはこれぞ、日本株ーたわら国内株式高配当最小分散戦略です。

コロナショックによる株価暴落前は互角でしたが、その後が劇的に違っています。たわら国内株式高配当最小分散戦略は読み違いをしたのでしょうか。

売れ行きは

次は設定来の資金流出入額の累計の推移です。純資産総額は1.3億円しかありません。設定日の純資産総額が5.2億円ありましたが、そのうちいくらかはアセットマネジメントOneによる初期投資かも知れません。

設定来の資金流出入額の累計の推移グラフ

(おそらく)2018年年初から1年かけて資金が引き上げられ、その後増えていません。パフォーマンスを考えると復活は厳しそうです。たわらTOPIXと変わらないリターンしか得られないなら、わざわざ高いコストを負担して買う意味を見い出せませんからね。

評価:買う意味ありません

国内株式に投資するアクティブファンドはたくさんありますが、たわら国内株式高配当最小分散戦略のパフォーマンスは悪いです。たとえ国内株式に投資するアクティブファンドを嗜好するとしても、たわら国内株式高配当最小分散戦略の現在のパフォーマンスでは、選択肢にならないでしょう。

そして、姉妹品のたわら先進国株式低ボラティリティ高配当戦略は一足先に繰上償還されています。僕は、たわら国内株式高配当最小分散戦略も繰上償還される可能性はかなり高いと見ています。

おすすめの関連記事

-国内株式

© 2021 河童のインデックス投資 Powered by STINGER