インデックス投資

投資信託運用会社の規模がどれぐらいか知っていますか?

良く、FXでいくら溶かしたという話を耳にしますね。FXの場合は確かにお金が溶けて無くなる感じがぴったりですが、インデックスファンドの場合は暴落しても我慢して待っていればいずれ回復するという、保証はないもののそういう期待がベースにあると思います。そもそも、そう思えない資産クラスへの長期投資は極めて危険です。よって、長期保有を前提としたインデックスファンドについては、株価暴落時にお金は溶けるのではなくて、縮むだけであり、株価が回復すれば元に戻り、さらに株価上昇で膨らむと言っていいでしょう。

僕が投資信託で最も怖いと思うリスクは繰上償還です。目論見書にはその条件が明記されていて、僕らはそのリスクを承知した上で投資しています。繰上償還が最悪なのは、それ以上保有して株価上昇を待たせてもらないからです。たいてい、繰上償還される時は基準価額が低迷しているでしょうから、普通に考えれば含み損の状態から、損を確定させられるわけです。

運用会社別純資産総額

次は、投資信託協会が公開しているデータを元に作成した、運用会社別純資産総額一覧です。インデックス投資家に馴染みがある商品を運用している会社だけを抜粋しました。有名どころは入っていると思います。

純資産総額でソートしています。上位は桁が多すぎるので、純資産総額の単位を億円と兆円で表記しました。

運用会社別純資産総額表

次は身近な商品名付きです。モバイル端末ではピンチ操作でズームできます。

運用会社別純資産総額表、身近な商品名付き

お約束のグラフだとこうなります。この業界の勢力図みたいなものですね。

運用会社別純資産総額のグラフ

あの有名な会社がたったその程度の規模なの?と思われるかも知れません。僕もそう思いました。

投信ブロガーがFund of the Yearで投票する商品を運用している会社は、必ずしも運用資産の規模が大きくないというのも発見でした。

eMAXISシリーズは合計5,000億円

こちらのプレスリリースによると、eMAXISシリーズ(元祖、スリム、Neo)の合計純資産総額が5,000億円を超えたそうです。三菱UFJ国際投信の運用資産総額は10.05兆円なので、eMAXISシリーズは約5%ですね。薄利多売のスリムシリーズの売上が少なくても、会社全体としては許容できる水準でしょうか。

でも株式会社ですから、いつまでも利益の上がらない事業を継続するのは無理です。お気に入りのファンドの継続性は、そのファンドが運用会社に利益をもたらすことが可能な構造になっていることも、重要な要素です。

もし運用会社が破綻したら

銀行が破綻すると、その銀行にある全口座の元本合計1,000万円までとその利息しか保証されませんが、投資信託の場合は仕組みが違います。

運用会社が破綻したとしても、信託財産は運用会社とは別の、信託銀行に保管されているので、信託財産に直接的な影響はありません。運用していた投資信託は、他の運用会社に運用が引き継がれるか、繰上償還されることになります。

引用:投資信託協会

運用されている資産は信託銀行に保管されています。そう、あの信託報酬の内訳に必ず出てくるところです。次はスリム先進国株式の目論見書からの引用です。

スリム先進国株式の信託報酬の内訳表

引用:目論見書

右端の「受託会社」がそれです。

また、投資している金額に上限はなく、全額保全されますが、運用会社が破綻すると次のどちらかになるとあります。

  • 他の運用会社に運用が引き継がれる。
  • 繰上償還される。

ひとつ目は難しい気がします。ふたつ目を覚悟しておいた方がいいでしょう。そうです、僕が最も恐れる繰上償還です。

もし信託銀行が破綻したら

信託銀行が破綻するぐらいなら、もっとひどいことが普通に起きていると思いますが、仕組み上は大丈夫です。

信託銀行が破綻したとしても、信託財産に影響はありません。投資信託は、破綻時の基準価額で解約されるか、もしくは他の信託銀行に信託財産が移管されれば、投資家はそのまま投資信託を保有することができます。

引用:投資信託協会

全額保全されますが、信託銀行が破綻すると次のどちらかになるとあります。

  • 他の信託銀行に信託財産が移管されるので影響なし。
  • 破綻時の基準価額で解約される(=繰上償還と同じ)。

もし販売会社が破綻したら

たとえば楽天証券ですね。

販売会社が破綻したとしても、信託財産に影響はありません。保有していた投資信託は、別の販売会社に移管され、移管先の販売会社で引き続き取引することが可能です。

引用:投資信託協会

楽天証券が破綻すると、SBI証券などに移管されるのでしょうかね。投資信託協会の説明からはリスクを感じないですね。でも、僕は楽天証券の大盤振る舞いのサービスが大好きなので、このまま大盤振る舞いを続けて欲しいです。

繰上償還のリスクは現実

僕らが気にしていないだけで、投資信託は普通に繰上償還されています。こういうこともありました。

本当に気にすべきは、運用会社などの破綻ではなくて、個別の商品の継続性という気がします。

運用会社も分散した方がいい?

運用会社が破綻するリスクはゼロではありません。もし、株価暴落で含み損になっている時にそうなって繰上償還されたら、そこで損が確定してしまいます。そのリスクを理由に、運用会社も分散させる人がいます。そういう人から見ると、我が家のようにスリム先進国株式に集中投資するのはリスクが高過ぎると映るでしょうか。

でも、それはスリムバランス(8資産均等型)とスリム全世界株式(オール・カントリー)に50:50で投資している人にも当てはまります。

なので、運用会社も分散させた方がいいという意見は、その人の話のネタだと捉えつつ、でもスリムシリーズしか買わない場合は、確かにそういうゼロではないリスクを負っているのだと理解しましょう。

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