新興国株式

たわら新興国株式低ボラティリティ高配当戦略の運用コストと評価

アセットマネジメントOneは「たわらノーロード」シリーズで有名ですが、「たわらノーロードplus」という名称で始まる商品も扱っています。アクティブファンドです。

「たわらノーロードplus新興国株式低ボラティリティ高配当戦略」という長い名前のアクティブファンドは2016年3月31日に設定されました。信託報酬は税込み0.99%と高額です。MSCIエマージング・マーケット・インデックスの対象から厳選した銘柄に投資します。たわら新興国株式のアクティブファンド版です。信託報酬が高くても、たわら新興国株式を凌駕する高いパフォーマンスを維持できるなら投資対象の候補にしてもいいでしょうが、もうダメですね。

なお、たわら先進国株式のアクティブファンド版である「たわらノーロードplus先進国株式低ボラティリティ高配当戦略」は一足先に繰上償還されました。

たわら新興国株式高配当戦略も、繰上償還のリスクは極めて高そうです。

更新情報

参照しているデータを最新版に更新しています。

たわら新興国株式とたわら新興国株式低ボラティリティ高配当戦略のリターン比較

たわら新興国株式との比較なら誰でもフェアだと思えるでしょう。次はたわら新興国株式高配当戦略の設定日直後を避けて、2016年4月15日から2021年10月22日までのリターン比較です。

たわら新興国株式とたわら新興国株式低ボラティリティ高配当戦略のリターン比較グラフ

赤のラインがたわら新興国株式、緑のラインがたわら新興国株式高配当戦略です。有利不利は時期によって変わりますが、長い期間で見るとたわら新興国株式の圧勝です。

次は2020年年初からの比較です。

たわら新興国株式とたわら新興国株式低ボラティリティ高配当戦略のリターン比較グラフ、2020年年初から

コロナショックによる株価暴落時の下落率は同程度でした。その後の回復の様子はたわら新興国株式の方が良かったです。直近では差が縮まっていますが、これだとたわら新興国株式高配当戦略の優位性を感じません。

高いトータルコスト

そもそも信託報酬が高いですが、隠れコストも桁違いに高いです。次は運用報告書から計算した隠れコストとトータルコストです。たわら新興国株式と比較しています。

たわら新興国株式とたわら新興国株式低ボラティリティ高配当戦略のトータルコスト比較表

たわら新興国株式高配当戦略の隠れコストは当初1%を超えていましたが、第5期決算期間でようやく、たわら新興国株式と同程度にまで下がりました。(ちなみに、スリム新興国株式の隠れコストはたわら新興国株式の半分以下です。)

そのパフォーマンスから考えても、たわら新興国株式高配当戦略にこんな高いコストを負担する意味はないですね。

売れ行きは

次は設定来の資金流出入額の累計の推移です。純資産総額は0.63億円しかありません。設定日の純資産総額が0.11億円ありましたが、これはアセットマネジメントOneによる初期投資ではなくて、事前募集によるものかも知れません。

設定来の資金流出入額の累計の推移グラフ

たわら新興国株式高配当戦略は全く売れていないと言っていいでしょう。リターン実績から考えても妥当な結果です。

評価:買う価値ありません

同じ指数をベンチマークにしているインデックスファンドよりパフォーマンスが悪く、トータルコストが驚くほど高額なことを考えると、残念ながら存在価値を感じません。売れていないことが、顧客が高い信託報酬を払うに値しないと思っている証でしょう。新興国株式に投資するなら普通のローコストインデックスファンドで十分だと思います。

また、姉妹商品である「たわらノーロードplus先進国株式低ボラティリティ高配当戦略」が繰上償還済みであることを考えると、このまま終わらせてあげた方がいいでしょう。

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