新興国株式

eMAXIS新興国株式の運用コストと評価

eMAXIS新興国株式は信託報酬を引き下げていないため、今ではすっかり高コスト商品になってしまいました。それでも資金流出は少なく、純資産総額は主な新興国株式インデックスの中で、スリム新興国株式に次いで2番目に多いです。

eMAXIS先進国株式

2009年10月28日に税抜き信託報酬0.60%で設定されました。以来、信託報酬は引き下げられていません。購入時手数料はゼロですが、解約時信託財産留保額0.3%が設定されています。

マザーファンドはスリム新興国株式と同じです。eMAXIS新興国株式は、つみたてNISA適格です。

運用コスト

次は運用報告書から計算した運用コスト(トータルコスト)です。

運用報告書から計算したトータルコスト表

(マザーファンドが同じなので)隠れコストはスリム新興国株式と同じ水準です。でも信託報酬が高額なので、トータルコストは0.8575%と引いちゃいそうなくらい高いです。

リターン比較

スリム新興国株式とのリターン比較

次はスリム新興国株式の税抜き信託報酬が0.189%なった2018年7月25日から2020年12月30日までの、eMAXIS新興国株式とのリターン比較です。

スリム新興国株式とeMAXIS新興国株式とのリターン比較グラフ

青のラインはリターン差で、スリム新興国株式ーeMAXIS新興国株式です。青のラインの傾きはトータルコスト差を示しています。コロナショックによる株価暴落時に凹んでいるのは想定通りです。

次はスリム新興国株式の運用コストを年率0.42%ポイント増量したものとの比較です。

スリム新興国株式の運用コストを年率0.42%ポイント増量したものとの比較グラフ

青のラインは真っ平らになりました。運用報告書から計算したトータルコスト差は0.45%ポイント程度なので、どんぴしゃりではありませんが、ほぼ期待通りです。

Funds-i 新興国株式とのリターン比較

次はFunds-i 新興国株式の設定直後を避けた2010年12月10日から2020年12月30日までの、eMAXIS新興国株式とのリターン比較です。

Funds-i 新興国株式とのリターン比較グラフ

青のラインはeMAXIS新興国株式ーFunds-i 新興国株式です。期待に反して青のラインの形状が汚いです。

SMT新興国株式とのリターン比較

次は同じ期間における、SMT新興国株式とeMAXIS新興国株式のリターン比較です。

SMT新興国株式とのリターン比較グラフ

青のラインはeMAXIS新興国株式ーSMT新興国株式です。これも、青のラインの形状が汚いです。新興国株式特有の事情があるのかも知れないですね。

Fund of the Yearの順位

次はeMAXIS新興国株式とスリム新興国株式の、Fund of the Yearの順位です。スリム新興国株式は2017年度から対象です。

eMAXIS新興国株式とスリム新興国株式の、Fund of the Yearの順位表

eMAXIS新興国株式はかつて人気の高い商品だったことが分かります。設定されたのは2009年10月28日なので、2009年度は信託報酬だけ見て(実力も何も分からないまま)投票して2位でした。

2016年から選外になったのは、よりローコストな商品の登場と、新興国株式そのものの人気の(相対的な)低下が要因だと思います。それは、圧倒的な低コストのスリム新興国株式ですら、上位にランクインできないことからも分かります。

売れ行きは

次は設定来の資金流出入額の累計の推移です。純資産総額は346億円です。

設定来の資金流出入額の累計の推移グラフ

スリム新興国株式の登場後、資金流入は頭打ちになり、2020年は資金流出傾向でした。まだ買われてもいますが、今後大きく増えることはないでしょう。

スリム新興国株式もプロットすると人気の違いが良く分かります。

スリム新興国株式もプロットしたグラフ

同じマザーファンドを利用しているのですから、信託報酬が安い方が有利ですよね。それでも、eMAXIS新興国株式の資金流出が少ないのは僕の理解を超えています。

評価:買う価値ありません

MSCIエマージング・マーケットに投資するなら、スリム新興国株式一択です。eMAXIS新興国株式は過去の商品で、もう買う価値ありません。

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