インデックス投資

eMAXIS Neoクリーンテックの運用コストと評価

eMAXIS Neoクリーンテックは、クリーンテクノロジー関連企業への投資に特化したインデックスファンドです。個別株を自分で売買する高いリスクを取ることなく、投資信託として手軽に投資できます。

eMAXIS Neoクリーンテックも、ベンチマークはコロナショックによる株価暴落後に異常な伸びを見せました。が、設定されたのは成長が頭打ちになってからで、現在ではバブルの終焉を示唆する値動きとなっています。

eMAXIS Neoクリーンテック

2021年5月7日に税抜き信託報酬0.72%で設定されました。eMAXIS Neoシリーズ第四弾の2商品のうちの1本です。S&P Kensho Cleantech Indexに連動するインデックスファンドで、日本を含む世界各国のクリーンテクノロジー関連企業に投資します。信託報酬はちょっと高めですが、現物株運用でノーロード、解約時信託財産留保額はゼロ、信託期間無期限と期待通りの組成です。

ベンチマークであるS&P Kensho Cleantech Indexは、つみたてNISAの指定インデックスではないので、eMAXIS NeoクリーンテックはつみたてNISA適格ではありません。

S&P Kensho Cleantech Index

テーマ型ファンドの場合、投資対象をどう選択するかがキモになります。S&P Kensho Cleantech IndexはKensho社がAIを活用して作成しています。

S&P Kensho Cleantech Indexの説明文

引用:目論見書

現在29銘柄に投資しており、その約74%が米国企業です。"Modified equal weighted"であり、均等配分だと1銘柄3.4%程度になりますが、投資割合5.6%からの傾斜となっています。

次はeMAXIS Neoクリーンテックの組み入れ上位10銘柄です。全体の約46%を占めます。

eMAXIS Neoクリーンテックの組み入れ上位10銘柄と投資比率の表

出典:月次報告書

投資対象銘柄のS&P500種指数における順位と、NASDAQ100指数における順位も載せています。

テスラが1位なのを見てがっかりする人もいると思います。テスラのCEOは電力を浪費する仮想通貨に寛容で、反クリーンテクノロジーなんですけどね。それを無視するとしても、違和感ありありです。

テスラ以外は太陽光発電関係が目立ちます。9位のPLUG POWERは水素燃料電池システムの開発企業のようです。

運用コスト

次は運用報告書から計算した運用コスト(トータルコスト)です。eMAXIS Neo遺伝子工学、eMAXIS Neoロボットと比較しています。

eMAXIS Neoクリーンテックの運用報告書から計算したトータルコスト表

第一期決算期間は3ヶ月ちょっとしかなかったので、一般的には高コストになりやすいのです。そのためかどうかは分かりませんが、eMAXIS Neoクリーンテックの隠れコストは高めです。

次は隠れコストの明細です。

eMAXIS Neoクリーンテックの隠れコストの明細表

eMAXIS Neoシリーズで高くなりがちな保管費用は(相対的に)低く抑えられていますが、売買委託手数料が高いです。

リターン比較

ベンチマークとの比較

こちらでS&P Kensho Cleantech Indexのデータがダウンロードできます。次はそのベンチマーク(トータルリターン)を円換算したものと、eMAXIS Neo電気自動車のリターン比較です。eMAXIS Neo電気自動車の設定直後を避けた2021年5月20日から2021年11月30日までです。

S&P Kensho Cleantech IndexとeMAXIS Neoクリーンテックのリターン比較グラフ

青のラインはベンチマークーeMAXIS Neoクリーンテックです。ゆるやかな右肩上がりの直線になるのが期待値ですが、この値動きだとこれで正常、運用に問題は見られないと言っていいでしょう。

スリム米国株式(S&P500)との比較

テーマ型ファンドに投資するのですから、S&P500種指数には負けたくないところでしょう。次は2021年5月20日から2021年12月3日までの、スリム米国株式(S&P500)との比較です。

eMAXIS Neoクリーンテックとスリム米国株式(S&P500)とのリターン比較グラフ

赤のラインがeMAXIS Neoクリーンテック、緑のラインがスリム米国株式(S&P500)です。比較期間が半年と短いものの、eMAXIS Neoクリーンテックのこの値動きではホールドするのに根性が必要ですね。

ベンチマークとVOOトータルリターンの比較

S&P Kensho Cleantech Indexのデータは2016年8月5日に作成開始されました。せっかくですからS&P500種指数を代表するVOOトータルリターンと比較しました。2021年11月30日までです。

ベンチマークとVOOトータルリターンのリターン比較グラフ

コロナショックによる株価暴落前から、S&P500をアウトパフォームしていました。株価暴落後に異常な伸びを見せますが、2021年2月から急落します。eMAXIS Neoシリーズの他の商品にも見られる、バブルの終焉を示唆する値動きです。

直近だとS&P500と互角です。テスラが上位にいることもあり、好みが分かれそうですね。

売れ行きは

次は設定来の資金流出入額の累計の推移です。純資産総額は28億円です。なお、グラフからは初期投資の3億円を除外しています。

eMAXIS Neoクリーンテックの設定来の資金流出入額の累計の推移グラフ

設定直後はパフォーマンスも良かったので順調に売れましたが、パフォーマンスが期待はずれなものになると頭打ちになります。資金流出入の様子は、パフォーマンスの推移を強く反映していますね。よく考えて買っているわけではない人が、それなりにいるような気がします。

評価:電気自動車と被らない方がいいと思います

クリーンテクノロジー関連企業はこれから高い成長が期待できそうですが、テーマが重なっている分野への投資は好みが分かれるところだと思います。eMAXIS Neoクリーンテックの組入比率1位はテスラですが、僕は電気自動車を除いた分野に特化した方が好きです。まあこれはテスラへの不信感があるというのも理由のひとつですけどね。

eMAXIS Neoクリーンテックへの投資が期待通りの果実をもたらしてくれるかどうかは未来にならないと分かりませんが、クリーンテクノロジー関連企業に投資したいなら良い選択肢だと思います。

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