インデックス投資

eMAXIS Neoロボットの運用コストと評価

ロボットはテーマ型ファンドで良く取り上げられる分野ですが、投資対象銘柄を見るとロボットじゃなくて偏ったハイテクじゃね、と思うものもあります。が、eMAXIS Neoロボットの投資対象はそれらしく思えます。

でも、期待するリターン(パフォーマンス)が得られるかどうかは、未来になってみないと分かりません。

更新情報

第三期運用報告書の内容を反映させています。また、参照しているデータを最新版に更新しています。

eMAXIS Neoロボット

2018年8月6日に税抜き信託報酬0.72%で設定されました。eMAXIS Neoシリーズの第一弾の3商品のうちの1本です。S&P Kensho Robotics Indexに連動するインデックスファンドで、日本を含む世界各国のロボット関連企業に投資します。信託報酬はちょっと高めですが、現物株運用でノーロード、解約時信託財産留保額はゼロ、信託期間無期限と期待通りの組成です。

ベンチマークであるS&P Kensho Robotics Indexは、つみたてNISAの指定インデックスではないので、eMAXIS NeoロボットはつみたてNISA適格ではありません。

S&P Kensho Robotics Index

テーマ型ファンドの場合、投資対象をどう選択するかがキモになります。S&P Kensho Robotics IndexはKensho社がAIを活用して作成しています。

S&P Kensho Robotics Indexの説明

引用:目論見書

現在39銘柄に投資しており、その約84%が米国企業です。"Modified equal weighted"であり、均等配分だと1銘柄2.5%程度になりますが、投資割合1位が4.9%でそこから徐々に減るようです。

また、こちらの資料によると、2021年6月に銘柄入れ替えを含み定期リバランスが実施され、S&P Kensho Robotics Indexに9銘柄が追加、2銘柄が除外されました。

次はeMAXIS Neoロボットの組み入れ上位10銘柄です。

eMAXIS Neoロボットの組み入れ上位10銘柄

出典:月次報告書

投資対象銘柄のS&P500種指数における順位と、NASDAQ100指数における順位も載せています。どうやらかなり尖った指数のようです。

こちらの資料で、eMAXIS Neoロボットの投資対象銘柄が紹介されています。

運用コスト

次は運用報告書から計算した運用コスト(トータルコスト)です。

eMAXIS Neoロボットの運用報告書から計算したトータルコスト表

次は隠れコストの明細です。スリム米国株式(S&P500)と比較しています。

eMAXIS Neoロボットの隠れコストの明細表

売買委託手数料と保管費用が高いですが、人気のS&P500種指数対象株式と同列に比較するのは酷かも知れません。

トータルコストは1%近いですが、ロボットという尖ったテーマに投資して、期待通りのパフォーマンスが得られるなら気にならない水準でしょうか。

リターン比較

ベンチマークとの比較

こちらでS&P Kensho Robotics Indexのデータがダウンロードできます。次はそのベンチマーク(トータルリターン)を円換算したものと、eMAXIS Neoロボットのリターン比較です。eMAXIS Neoロボットの設定直後を避けた2018年8月28日から2021年10月29日までです。

ベンチマーク(トータルリターン)を円換算したものと、eMAXIS NEOロボットのリターン比較グラフ

青のラインはベンチマークーeMAXIS Neoロボットです。期待通り右肩上がりの直線です。その傾きが、eMAXIS Neoロボットの運用コストを示しています。なお、株価暴落時に凹んでいるのは正常です。

大きなトゲがありますが、それは基準価額の計算間違いによるものです。

次はベンチマークの運用コストを年率1%ポイント増量したものとの比較です。

ベンチマークの運用コストを年率1%ポイント増量したものとの比較グラフ

青のラインはほぼフラットになりました。このことから、eMAXIS Neoロボットの運用は安定しており、そのトータルコストは運用報告書通りだと思われます。

スリム米国株式(S&P500)との比較

テーマ型ファンドに投資するのですから、S&P500種指数には負けたくないところでしょう。次は2018年8月28日から2021年11月19日までの、スリム米国株式(S&P500)との比較です。

スリム米国株式(S&P500)とeMAXIS NEOロボットのリターン比較グラフ

赤のラインがスリム米国株式(S&P500)です。青のラインはスリム米国株式ーeMAXIS Neoロボットです。長らくS&P500の方が高パフォーマンスでしたが、2021年2月以降いい勝負に変わりました。でもこの比較期間だと、eMAXIS Neoロボットへの投資は期待通りのパフォーマンスを出せていないと言っていいでしょう。でも長期的にはグングン伸びるかも知れません。

iFree NEXT NASDAQ100との比較

次はiFree NEXT NASDAQ100の設定直後を避けた、2018年9月20日から2021年11月19日までの、eMAXIS Neoロボットとの比較です。

iFree NEXT NASDAQ100とeMAXIS NEOロボットのリターン比較グラフ

赤のラインがiFree NEXT NASDAQ100です。青のラインはiFree NEXT NASDAQ100ーeMAXIS Neoロボットです。2020年以降、NASDAQ100指数は絶好調なので、こういう結果になってしまいます。でも青のラインがヨコヨコで推移している期間は互角です。

ベンチマークとVOOトータルリターンの比較

S&P Kensho Robotics Indexのデータは2016年6月27日からあるので、せっかくですからS&P500種指数を代表するVOOトータルリターンと比較しました。2021年10月29日までです。

ベンチマークとVOOトータルリターンの比較グラフ

赤のラインがベンチマークです。青のラインはベンチマークーVOOトータルリターンです。時期によって優劣が入れ替わっており、どちらかが一方的に優位ではないですね。でもロボットの未来はこれからで、今の時期から仕込んでおいた人が、将来大きなリターンを手にするのかも知れません。

iTrustロボとの比較

iTrustロボはテーマ型アクティブファンドです。投資対象を見るとロボットというよりもハイテク銘柄じゃねと思ってしまいます。ここは好みの分かれるところでしょう。

iTrustロボとeMAXIS NEOロボットのリターン比較グラフ

赤のラインがiTrustロボです。青のラインはiTrustロボーeMAXIS Neoロボットです。2020年まではiTrustロボの圧勝でしたが、2021年は互角です。

SMT MIRAIndexロボとの比較

SMT MIRAIndexロボはテーマ型インデックスファンドです。投資対象を見ると、これも、ロボットというよりもハイテク銘柄じゃねと思ってしまいます。

SMT MIRAIndexロボとeMAXIS NEOロボットのリターン比較グラフ

赤のラインがSMT MIRAIndexロボです。青のラインはSMT MIRAIndexロボーeMAXIS Neoロボットです。2020年9月まではSMT MIRAIndexロボの圧勝でしたが、その後はしばらく互角でした。でも直近ではSMT MIRAIndexロボが勝っています。

売れ行きは

次は設定来の資金流出入額の累計の推移です。純資産総額は22.24億円です。なお、グラフからは初期投資の3億円を除外してあります。

eMAXIS Neoロボットの設定来の資金流出入額の累計の推移グラフ

しばらく不人気でしたが、2021年になってパフォーマンスがS&P500と互角になると売れ始めたようです。でも直近では頭打ちになり、他のeMAXIS Neoシリーズ同様に資金流出傾向です。人気はパフォーマンス次第、という傾向が強いです。

評価:ロボットの未来に賭けるなら良い選択かも

ロボットの未来に、S&P Kensho Robotics Indexが将来大きなリターンをもたらしてくれることに賭けるなら、eMAXIS Neoロボットは良い選択かも知れません。トータルコストも許容範囲でしょう。

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