国内株式

eMAXIS TOPIXの運用コストと評価

ネット証券を利用できる人にとって、eMAXIS TOPIXは過去の商品であり、これから投資する対象にはなりえません。でもeMAXISシリーズがなければ、スリムシリーズの誕生もなかったでしょうし、販社の意向を確認することなく三菱UFJ国際投信の判断だけで信託報酬を引き下げられる仕組みも実現されなかったでしょう。

eMAXIS TOPIX

2009年10月28日に税抜き信託報酬0.40%で設定されました。eMAXISシリーズはどれも、設定来信託報酬を引き下げていません。

2015年5月に登場したニッセイTOPIX以降、ローコスト化競争が激化します。2016年11月には0.18%まで下がります。三菱UFJ国際投信の対抗策はeMAXISシリーズの値下げではなくて、スリムシリーズの新設でした。スリムシリーズは「業界最低水準の運用コストを目指す」が売り文句ですが、既存の受益者が保有しているeMAXISシリーズの信託報酬が据え置かれていることに、不満の声が多く聞かれました。気持ちは良く分かります。

eMAXIS TOPIXはノーロードで解約時信託財産留保額はなく、つみたてNISA適格です。

運用コスト

次は運用報告書から計算した運用コスト(トータルコスト)です。スリム国内株式(TOPIX)と比較しています。

運用報告書から計算したトータルコスト表

隠れコストは小さく、支配的なのは信託報酬です。マザーファンドは同じだし、負うリスクも同じなので、低コストな方がいいですよね。

リターン比較

ニッセイTOPIXとの比較

次はニッセイTOPIXの設定直後を避けた2015年5月15日から2021年4月30日までの、eMAXIS TOPIXとのリターン比較です。

ニッセイTOPIXとeMAXIS TOPIXのリターン比較グラフ

青のラインはリターン差で、ニッセイTOPIXーeMAXIS TOPIXす。複利効果で弓なりに曲がっています。コロナショックによる株価暴落時に凹んでいるのは正常です。

スリム国内株式(TOPIX)との比較

次はスリム国内株式(TOPIX)の設定直後を避けた2017年3月15日から2021年4月30日までの、eMAXIS TOPIXとのリターン比較です。

スリム国内株式(TOPIX)とeMAXIS TOPIXのリターン比較グラフ

青のラインはスリム国内株式(TOPIX)ーeMAXIS TOPIXです。期待通りの右肩上がりの直線です。

売れ行きは

次は設定来の資金流出入額の累計の推移です。純資産総額は193億円です。

設定来の資金流出入額の累計の推移グラフ

2016年後半から資金流出傾向が続いています。ちょうどローコスト化競争が激しくなった頃です。

次はスリム国内株式(TOPIX)もプロットしたものです。純資産総額は318億円です。

スリム国内株式(TOPIX)もプロットしたグラフ

緑のラインがスリム国内株式(TOPIX)です。世代交代ですね。

評価:高コストなので新規投資する価値はありません

eMAXIS TOPIXに投資するなら、マザーファンドが同じで信託報酬が圧倒的に安いスリム国内株式(TOPIX)に投資した方が断然有利です。ネット証券じゃなくて金融機関の窓口で買いたいのなら、つみたて日本株式(TOPIX)の方がいいです。

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