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【徹底比較】iFree NEXT NASDAQ100とQQQのどちらがおすすめですか?

NASDAQ100指数に投資する場合、米国籍ETFを自分で買うデメリットが気になるなら、iFree NEXT NASDAQ100が良い選択肢になります。NZAMベータNASDAQ100は運用コストが高いのでおすすめできません。

が、米国籍ETFを自分で買うデメリットをいとわないなら、QQQとどちらが良いか悩むかも知れません。

そこでiFree NEXT NASDAQ100とQQQのどちらがおすすめなのか、その判断材料となる比較結果をお見せします。

更新情報

SBI証券もQQQの買付手数料を無料化していたので、シミュレーションの条件をSBI証券に戻しました。

QQQ

QQQはインベスコ・パワーシェアーズ・キャピタル・マネジメントが運用するETFです。NASDAQ100指数に連動します。

  • 投資対象の半分強がハイテク企業です。配当金が少なく、キャピタルゲイン(取引価格の上昇)狙いでの投資となります。
  • 経費率は0.20%です。低くはありません。
  • 現在の取引価格は354ドルです。1ドル120円として42,480円です。毎月の予算が5万円なら1株しか買えないです。

iFree NEXT NASDAQ100

NASDAQ100指数をベンチマークにするインデックスファンドです。2018年8月31日に設定されました。NASDAQ100に手軽に投資したい人にとってはありがたい存在のはずです。

  • 税抜き信託報酬は0.45%です。ちょっと高めですが、十分許容範囲内だと思います。
  • 運用報告書から計算したトータルコストは0.5331%と優秀です。
  • 解約時信託財産留保額はなく、信託期間は無期限です。
  • 第1期はQQQと先物だけによる運用で、現物株は売買していませんでした。それを第2期の途中から変更し、QQQの比率を減らして現物株の売買を始めました。現在は現物株運用と言っていい状態です。
  • NZAMベータNASDAQ100、eMAXIS NASDAQ100、インデックスファンドNASDAQ100とのリターン比較結果からも、iFree NEXT NASDAQ100はおすすめできます。

少ない配当金

VT、VTI、VOOなどは年率2%程度(米国課税前)の配当金が期待できますが、QQQの配当金はとても少ないです。

次はQQQとVOO(S&P500種指数に連動するETF)の配当金実績(米国10%課税後)です。

QQQとVOO(S&P500種指数に連動するETF)の配当金実績(米国10%課税後)グラフ

黄色がQQQです。明らかに少ないです。次はこの期間の年平均を求めた表です。

QQQとVOOの配当金の年平均を求めた表

配当金が少ない上に取引価格が高いので、QQQに投資して配当金を再投資するにはかなりの元本が必要になります。

過去データを使った積み立てシミュレーション

iFree NEXT NASDAQ100とQQQの実績データを使った積み立てシミュレーションです。次の条件で比較します。

  • 国内の特定口座での比較です。SBI証券を想定しています。
  • iFree NEXT NASDAQ100またはQQQを購入する月額予算を5万円とします。
  • iFree NEXT NASDAQ100の運用が安定した2018年10月から毎月初に積み立てします。楽天証券を利用します。
  • 比較期間は2022年3月31日までです。
  • 円をドルに転換する為替手数料は4銭とします。購入時手数料は無料とします。(過去に遡って適用します。)
  • 毎月の購入予算5万円ぴったりにはETFを買えませんが、端数は翌月に回しません。
  • QQQの保有株数に応じてもらえる配当金に10%の米国課税を適用、さらに20.315%の国内課税を適用します。
  • 配当金がQQQの1株の取引価格以上貯まったら、毎月初の積み立て時にまとめてQQQを購入することで配当金の再投資を行います。
  • iFree NEXT NASDAQ100の積み立て金額は、QQQと比較するため、QQQの購入にかかった費用(=購入代金+為替手数料、購入時手数料はゼロ)とします。
  • 外国税額控除は無視します。

毎月の積立額が5万円の場合

青のラインは評価額の差で、iFree NEXT NASDAQ100ーQQQです。

毎月の積立額が5万円の場合のシミュレーション結果のグラフ

青のラインがわずかにプラス側から始まっているのは、為替手数料4銭の影響です。

黄色の丸で囲ったところで、コロナショックによる株価暴落の影響を受けてリターン差が暴れています。これはしょうがないでしょう。

青のラインは右肩下がりで推移しています。次の理由により、この傾向は比較期間が長くなっても続くと思われます。

  • iFree NEXT NASDAQ100の運用コストはQQQより大きいです。
  • iFree NEXT NASDAQ100の配当金再投資効率はインデックスファンドゆえに高いわけですが、配当金の利率が低いのでVOOやVTIと比べるとリターン向上への寄与度が低いです。

でも積立額が5万円程度ならiFree NEXT NASDAQ100で良いと思います。

毎月の積立額が100万円の場合

次は積立額を5万円から100万円に増額した場合のシミュレーション結果です。

毎月の積立額が100万円の場合のシミュレーション結果のグラフ

購入時手数料は無料化されているので、積立額が5万円でも100万円でも購入時の負担率は(為替手数料だけで)変わりません。が、配当金を再投資できるようになるため相対的に有利になります。

毎月100万円積み立てでき、かつ、QQQを自分で買うデメリットが気にならないなら、QQQの方が有利と言えます。

現実的な積み立てシミュレーション

iFree NEXT NASDAQ100とQQQのどちらがおすすめか、その判断のために現実的な積み立てシミュレーションをしました。もうシミュレーションはいいやって方はここまで飛ばして下さい。

  • iFree NEXT NASDAQ100は、月額予算が5万円なら、毎月初に5万円ぴったり買います。普通の積立投資です。
  • QQQは、月額予算が5万円なら、毎月初にそれをドルに替えて、QQQを買えるだけ買います。端数はドルのまま口座に残して、翌月に繰延べます。翌月は、前月の端数と新規資金の合計で、QQQを買えるだけ買います。端数は翌月に繰り延べます。
  • 積立開始時のQQQの取引価格を350ドルとします。
  • QQQから配当金が得られたらドル口座に入れ、端数と合わせた結果QQQを買えるならすぐに買います。すぐに買えない場合は、翌月月初の購入資金に加算されます。
  • QQQの期待リターンを(控えめに)年率6%とします。
  • QQQの配当金実績から、米国での10%課税後の配当金の利率を年率0.86%とします。
  • 1ドルは108円固定とします。
  • iFree NEXT NASDAQ100のトータルコストとQQQのの経費率の差を0.36%とします。
  • SBI証券を想定して、為替手数料は1ドルあたり4銭、買付手数料は無料とします。

なお、QQQの税引き後評価額を円で手にするには、売付け手数料と為替手数料が必要です。これは売り方で大きく変わるため、記事中では無視しています。

比較期間3年間

月額予算5万円、積み立て期間3年です。iFree NEXT NASDAQ100の運用コストの重さを痛感する結果になりました。1年半程度で逆転されます。

月額予算5万円、積み立て期間3年のシミュレーション結果のグラフ

青のラインは税引き後評価額の差です。税引き後評価額の求め方はこうです。

  • iFree NEXT NASDAQ100は、含み益に譲渡税20.315%が課税された残りです。
  • QQQは、含み益(=保有株数✕株価ー元本)に譲渡税を課税した残り+ドルで口座に残っている端数です。

青のラインが左端で大きく暴れるのは、(計算式の)分母が小さいためで、正常です。安定した後は、最初はプラスですが、傾向は右肩下がりです。

このリターン差を生み出している主な要因です。

  • 運用コストはiFree NEXT NASDAQ100の方が高いです。
  • QQQは買い付け時に為替手数料が必要です。
  • iFree NEXT NASDAQ100は毎月初5万円をきっちりリスク資産に投じることで、その全額がキャピタルゲインの恩恵を受けます。
  • QQQは取引価格の整数倍でしか買えないので、端数が翌月に繰り延べされます。その端数はキャピタルゲインの恩恵を受けません。

QQQは為替手数料の負担が大きいですが、運用コスト差によりいずれ逆転されます。これは、為替手数料は買い付ける金額にだけかかるのに対し、運用コストは資産全体にかかるためです。

比較期間10年間

3年程度でQQQに逆転されました。

月額予算5万円、積み立て期間10年のシミュレーション結果のグラフ

青のラインにある氷柱(つらら)のようなものは、配当金が出たタイミングで再投資できたことで生じたものです。想定通りです。

元本600万円で税引き後評価額の差が101,337円です。iFree NEXT NASDAQ100の運用コストがQQQに比べて高いからですが、それはiFree NEXT NASDAQ100が提供してくれる圧倒的な利便性を享受するためのコストなのです。

結論:長期投資を前提とするならQQQの方が有利

長期投資を前提とするならQQQの方が有利です。その理由です。

  • SBI証券、楽天証券だと買付手数料が無料です。
  • 為替手数料は購入額に対して1回しかかかりませんが、iFree NEXT NASDAQ100の信託報酬+隠れコストは保有資産全体に常時かかります。QQQの経費率との差が0.36%ポイントあり、この負担が重いです。
  • そのため、保有資産額が増えるにしたがって、QQQの方が有利になります。

ただし、くどいようですが、これはQQQを自分で買うデメリットが気にならない場合の話です。iFree NEXT NASDAQ100の、相対的に高い運用コストを、その圧倒的な利便性を享受するためのコストだと割り切って、iFree NEXT NASDAQ100を選択するという考え方もあるでしょう。

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