インデックス投資

EXE-i グローバルREITの運用コストと評価

EXE-i グローバルREITの参考指数はS&Pグローバルリートですが、中身はその指数とは直接関係のない2本のETFを組み合わせたものです。僕はこの組成方法が嫌いですが、S&Pグローバルリートは参考指数なので、そうだと分かって投資する分には何の問題もありません。

EXE-i グローバルREIT

2013年5月13日に税抜き信託報酬0.23%で設定されました。信託報酬は安いのですが、2本のETFを売買するため、いわゆる実質的な運用管理費用は税抜き0.52%程度でした。その後信託報酬は引き下げられていませんが、目論見書によると現在の実質的な運用管理費用は税込み0.343%程度です。

EXE-i グローバルREITには参考指数はありますが、連動する指数はありません。設定当時の参考指数は「S&P先進国REIT」でしたが、9ヶ月後には「S&Pグローバルリート」に変更しています。それに伴い、投資対象ETFとその比率も変更しています。

投資対象ETFと参考指数の変化表

強烈な違和感をおぼえますが、EXE-i シリーズでは普通です。2013年頃なら、こういう組成でも低コストで実現できることが評価されましたが、今では現物に投資するローコスト商品が多数存在するので、存在意義が薄れたというのが僕の考えです。

購入時手数料、解約時信託財産留保額共にゼロです。なお、EXE-i グローバルREITはどうやってもつみたてNISA適格要件を満たせません。

似て非なるもの

EXE-i グローバルREITの参考指数は「S&Pグローバルリート」です。日本を含む先進国と新興国のREITに投資します。なお、ニッセイグローバルリートの指数は「S&Pグローバルリート(除く日本)」です。

ところが組み合わせている2本のETFは参考指数とは直接関係がないものです。次はS&PグローバルリートとEXE-i グローバルREITの投資対象国の比率を比較したものです。

S&PグローバルリートとEXE-i グローバルREITの投資対象国の比率を比較した表

EXE-i グローバルREITの比率は運用報告書からの引用ですが、上位10カ国のみです。これで全体の92%程度です。

この2つは似て非なるものですね。参考指数だからこの程度似通っていればいいと思うべきですかね。ちゃんと指数に連動するインデックスファンドがいいなら、買うべきではないですね。

運用コスト

次は運用報告書から計算した運用コスト(トータルコスト)です。スリム先進国リートと比較しています。

運用報告書から計算したトータルコスト表

EXE-i グローバルREITは隠れコストが激安です。でも連動する指数が異なること、組成内容が大きく異なることから単純な比較はできません。

リターン比較

比較対象とは連動する指数が異なるため、このリターン比較には注意が必要です。

eMAXIS先進国リートとの比較

次はEXE-i グローバルREITの参考指数がS&Pグローバルリートになった、2014年3月3日から2021年3月12日までの、eMAXIS先進国リートとの比較です。

EXE-i グローバルREITとeMAXIS先進国リートのリターン比較グラフ

青のラインはリターン差で、eMAXIS先進国リートーEXE-i グローバルREITです。どちらが有利かは時期によりますね。

ニッセイグローバルリートとの比較

次は2014年3月3日から2021年3月12日までの、ニッセイグローバルリートとの比較です。

EXE-i グローバルREITとニッセイグローバルリートのリターン比較グラフ

青のラインはニッセイグローバルリートーEXE-i グローバルREITです。どちらが有利かは時期によりますね。

売れ行きは

次は設定来の資金流出入額の累計の推移です。純資産総額は33億円です。

設定来の資金流出入額の累計の推移グラフ

2018年頃から頭打ちになっています。

次はたわら先進国リートとニッセイグローバルリートもプロットしたものです。

たわら先進国リートとニッセイグローバルリートもプロットしたグラフ

緑のラインがたわら先進国リート、青のラインがニッセイグローバルリートです。EXE-i グローバルREITは役目を終えた気がします。

SBI証券のiDeCoで買われていました

EXE-i グローバルREITは、かつてSBI証券のiDeCoで扱われていましたが、法律の改正により扱う商品数を35本以下にすることが決まった際に、除外予定商品になりました。次は直近2年間の、営業日ごとの資金流出入額の推移です。

直近2年間の、営業日ごとの資金流出入額の推移グラフ

赤い丸印のある日は、iDeCoの約定日です。かつてはiDeCoで多く買われていたはずです。状況的に、EXE-i グローバルREITが再度売れるようになるとは思えないですね。

おすすめしません

EXE-i グローバルREITは、2本の低コストETFを固定比率で組み合わせた、連動する指数が存在しないファンドです。そういう組成だと分かって投資するのもありですが、僕はちゃんと指数に連動する商品の方がいいと思います。

他に選択肢がなければ、こういう(ETFを組み合わせた)組成も存在価値がありますが、現在ではよりローコストな選択肢があるので、わざわざEXE-i グローバルREITを選ぶことはないでしょう。なお、参考指数でもいいから、日本を含む先進国+新興国のREITに投資したいというのであれば、EXE-i グローバルREITは魅力的に見えるかも知れませんが、その場合、再度参考指数が変わらないことを祈る必要があります。

おすすめの関連記事

-インデックス投資

© 2021 河童のインデックス投資 Powered by STINGER