電力自由化が始まった時、東京電力のあまりのやる気のなさに失望した僕は、やる気まんまんな東京ガスに乗り換えました。その後東京ガスの2017年と東京電力の2015年の実績を比較しました。(2016年は東京電力と東京ガスが混在しているので比較対象にしませんでした。)
2018年の実績もまとめました。なお、東京ガスはガスと電気の使用量と料金について、専用のサイト「myTOKYOU GAS」でびっくりするほど詳しくかつ分かりやすく表示できます。こんな感じです。
数値はそこから転記しました。
このグラフで面白いのは「同契約」の青いラインです。我が家は夏が多く、冬が少ないですが、それは次の理由によります。
- 冷房はエアコンで使用量が同契約の平均的なものより多い。
- 暖房はガスによる床暖房でエアコンは使っていないので冬の電気使用量は少ない。
3年間の横並び比較
2018年の総使用量は2017から微増でしたが、単価が上がったので請求額は1万円ほど増えました。値上げされましたので当然の結果ですね。できれば、もし2018年も東京電力だったらいくら払うことになっていたか?が知りたいところですが、それを知るには各月の使用量から請求額を算出する計算式が必要です。調べられなくない気もしますが、そこまでする気力はないです。
東京ガスのサイトで東京電力をシミュレーション
次はこちらで東京電力の電気料金をシミュレーションした結果です。めんどくさいと思いつつ2018年の実績を入力しました。
東京ガスによるシミュレーションなのでどこまで正確かは分かりませんが、年間165,665円とあります。これは現在の価格によるものです。東京ガスの電力だったらこうなるとあります。
この表示は携帯電話会社顔負けの、顧客をミスリードしそうなものです。年間13,742円相当お得とありますが、パッチョポイント2,010ポイントを含んでとありますので、それを除くと請求額は東京電力より11,732円下がるということです。また、2ヶ月間15%オフのような一時的な優遇措置を除外すると、11,439円が本来比較すべき料金差だと思います。
よって、東京電力の年間165,665円から東京ガスの「ずっとも電気1」に変更すると年間11,439円安くなり(値下げ率は6.9%)、おまけに2,010円分のパッチョポイントがもらえます。また初年度だけ2ヶ月間15%オフだよ、ということです。
我が家の場合は東京ガスに変更済みなので、このシミュレーション結果を信じるなら、やっぱり東京ガスに変更しておいて正解だった、東京ガスは東京電力より頑張っているね、となります。
パッチョポイント
世の中には名前だけで実際には利用できず捨ててしまうことになることを見越した設計のポイント制度がたくさんありますが、東京ガスのパッチョポイントはそこそこ良心的です。
引用:東京ガス
ガスのポイント還元率は0.5%、電気のポイント還元率は1.5%、ただしどちらも1,000円未満は切り捨てです。クレジットカードのように100円単位ならもっと良かったとは思いますが、ここは理解します。
2018年に付与されたパッチョポイントは1,830ポイントでした。500ポイント単位で楽天スーパーポイントに等価交換しています。(2017年の付与分含めて5,500円分交換しました。)それは他社から変換したポイントなので残念ながら投信の購入には使えませんが、期間固定ではないですし、楽天経済圏で有効活用できます。
また、つい最近のことですが、楽天経済圏以外でもこの他社から変換したポイントが使えることが分かりました。
電力自由化後に検討していないなら
電力会社の変更で本当に得するかどうかは各世帯で違うはずですが、検討していないなら一度はすべきでしょう。僕は数%でも安くなるのなら、乗り換え先の電力会社が信頼に足ることが条件になりますが、乗り換えを真剣に考えて良いと思います。電気料金は毎年かかる固定費のようなものですからね。努力して減らすのは大変です。より料金の安いところに変更するのが効果的です。
たった数%しか下がらないなら変更しないという考えが電力会社を変更する人の少なさを反映していると言われますが、僕からすればそれは怠慢で、そういう考え方だとろくな資産形成はできないだろうと思います。もちろん、自分のお金の使い方を他人に批判される筋合いはないわけですが。