国内株式

iシェアーズ国内株式の運用コストと評価

組成内容や信託報酬により、受益者の期待に応えられるかどうかは時代によって変わるものです。市場の拡大に伴って競争が激化しているためです。

iシェアーズ国内株式はインデックスファンドのローコスト化競争に対応できなかった商品のひとつです。受益者の期待に応えられたのは、登場後わずか数年間だけでした。

iシェアーズ国内株式

2013年9月3日に税抜き信託報酬0.38%で設定されました。当時、i-mizuho国内株式でしたが、その後iシェアーズ国内株式に改名されました。信託報酬は1回、引き下げられています。

信託報酬引き下げ履歴表

現在の税抜き信託報酬は0.325%です。iシェアーズ国内株式はETF運用であり、これは信託報酬とETFの経費率の合計です。

なお、iシェアーズ国内株式はつみたてNISA適格ではありません。申請すれば認められると思うのですが、そうしなかった理由は分かりません。

運用コスト

次は運用報告書から計算した運用コスト(トータルコスト)です。

運用報告書から計算したトータルコスト表

隠れコストが標準的水準の7倍近くもします。

次は隠れコストの明細です。高いものを赤字にしています。

隠れコストの明細表

やる気がないからこうなるのではないでしょうか。

現物株運用ではありません

iシェアーズ国内株式はETFと株式先物で運用されています。先物比率は決算期間によって大きく変わっていますが、高い時は2割を超えています。

VT、VTI、VOOなどの米国籍ETFを買うだけのインデックスファンドには、現物株運用でなくても十分なメリットを見い出せますが、日経平均連動インデックスは普通の現物株運用がいいと思います。

リターン比較

スリム国内株式(日経平均)との比較

次はスリム国内株式(日経平均)の税抜き信託報酬が0.140%に引き下げられた翌月の2019年6月3日から2021年5月14日までの、iシェアーズ国内株式との比較です。

スリム国内株式(日経平均)とiシェアーズ国内株式のリターン比較グラフ

青のラインはリターン差で、スリム国内株式(日経平均)ーiシェアーズ国内株式です。暴れが大きいし、ラインの形状も印象悪いです。

eMAXIS日経225との比較

次はiシェアーズ国内株式の設定直後を避けた2013年9月25日から2021年5月14日までの、eMAXIS日経225との比較です。

iシェアーズ国内株式とeMAXIS日経225のリターン比較グラフ

青のラインはeMAXIS日経225ーiシェアーズ国内株式です。ラインの形状が汚いです。

人気は頭打ちです

次は設定来の資金流出入額の累計の推移です。純資産総額は39億円です。

設定来の資金流出入額の累計の推移グラフ

ローコスト化競争が激しくなった2017年以降、人気は頭打ちです。まだ買われていますが、大きく伸びるとは思えないです。

評価:買う価値ありません

日経平均連動インデックスには、現物株運用でローコストな選択肢がたくさんあります。わざわざ現物株運用でないiシェアーズ国内株式を買うメリットはありません。

つみたてNISA適格でもないし、長期的には繰上償還のリスクも十分現実感のあるものになるでしょう。

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