国内株式

i-SMT日経225の運用コストと評価

ローコストインデックスファンドの黎明期に、三井住友トラスト・アセットマネジメントが運用するSMTシリーズが果たした役割は大きかったです。その後2017年頃からローコスト化競争が激しくなり、廉価版として登場したのがi-SMTシリーズでした。eMAXISシリーズとスリムシリーズの関係にそっくりです。

でもライバルが多く、本気を出さないと人気を獲得するのは困難です。

i-SMT日経225

2017年11月24日に税抜き信託報酬0.17%で設定されました。当時の同率最安水準でした。信託報酬は設定来引き下げられていません。

i-SMT日経225はSMT日経225インデックス・オープンの廉価版で、マザーファンドは同じです。

i-SMT日経225は、つみたてNISA適格です。

運用コスト

次は運用報告書から計算した運用コスト(トータルコスト)です。

運用報告書から計算したトータルコスト表

隠れコストは標準的な水準で極小です。

リターン比較

スリム国内株式(日経平均)との比較

次はスリム国内株式(日経平均)の税抜き信託報酬が0.14%に引き下げられた2019年5月14日から2021年5月14日までの、i-SMT日経225との比較です。

i-SMT日経225とスリム国内株式(日経平均)のリターン比較グラフ

青のラインはリターン差で、スリム国内株式(日経平均)ーi-SMT日経225です。期待通り右肩上がりの直線です。

野村つみたて日本株投信との比較

次はi-SMT日経225の設定直後を避けた、2017年12月15日から2021年5月14日までの、野村つみたて日本株投信との比較です。税抜き信託報酬は共に0.17%です。

i-SMT日経225と野村つみたて日本株投信のリターン比較グラフ

青のラインは野村つみたて日本株投信ーi-SMT日経225です。期待通りほぼフラットです。

SMT日経225インデックス・オープンとの比較

次はi-SMT日経225の設定直後を避けた、2017年12月15日から2021年5月14日までの、SMT日経225インデックス・オープンとの比較です。

i-SMT日経225とSMT日経225インデックス・オープンのリターン比較グラフ

青のラインはi-SMT日経225ーSMT日経225インデックス・オープンです。期待通り右肩上がりの直線です。

この2商品、マザーファンドが同じで、運用報告書から計算したトータルコスト差は0.22%ポイント程度です。次はi-SMT日経225の運用コストを年率0.22%ポイント増量したものとの比較です。

i-SMT日経225の運用コストを年率0.22%ポイント増量したものとの比較グラフ

青のラインは見事真っ平らになりました。

不人気です

次は設定来の資金流出入額の累計の推移です。純資産総額は4.99億円です。

設定来の資金流出入額の累計の推移グラフ

2020年6月以降、短期売買のおもちゃにされています。短期売買は多くの日経平均インデックスで観測されますが、これは極端ですね。

次は直近半年間の、営業日ごとの資金流出入額の推移です。1億円以上の売買が多数観測されます。

短期売買はETFでやって欲しいですね。

i-SMTシリーズは知名度が低く、現状のままでは人気の獲得は困難だと思われます。マザーファンドさえあれば容易に組成できますが、売れるようにするのは(強力なライバルが多いだけに)簡単なことではありません。

評価:おすすめしません

次の理由から、i-SMT日経225はおすすめしません。

  • よりローコストな選択肢が存在する。
  • i-SMT日経225はローコスト化競争に距離を置いている。
  • 不人気で売れていない。

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