新興国株式

i-SMT新興国株式の運用コストと評価

SMT新興国株式はeMAXIS新興国株式と同世代の商品で、今ではすっかり高コストになってしまいましたが、かつては人気商品でした。その廉価版であるi-SMT新興国株式は、新興国株式インデックスでよくある水準の信託報酬で設定されたものの、超絶不人気です。

人気の資産クラスは競争が激しいので、昔良く売れた高コスト商品の廉価版を出してもうまく行くとは限らないです。

i-SMT新興国株式

2018年1月12日に税抜き信託報酬0.33%で設定されました。以来、信託報酬は引き下げられていません。

2017年以降に設定された新興国株式インデックスでは、税抜き信託報酬0.34%または0.33%が良くある水準です。

i-SMT新興国株式は、SMT新興国株式の廉価版です。マザーファンドはSMT新興国株式と同じです。

i-SMT新興国株式は、つみたてNISA適格です。また、2018年に登場した商品にしては珍しく、解約時信託財産留保額0.3%が設定されています。

運用コスト

次は運用報告書から計算した運用コスト(トータルコスト)です。スリム新興国株式と比較しています。

運用報告書から計算したトータルコスト表

隠れコストは標準的な水準です。

リターン比較

スリム新興国株式との比較

次はスリム新興国株式の税抜き信託報酬が0.189%なった2018年7月25日から2021年1月8日までの、i-SMT新興国株式とのリターン比較です。

スリム新興国株式とi-SMT新興国株式のリターン比較グラフ

青のラインはリターン差で、スリム新興国株式ーi-SMT新興国株式です。運用報告書から計算したトータルコスト差に見合うリターン差がありません。この傾向は、マザーファンドが同じSMT新興国株式でも見られました。どうしてそうなのかは分かりません。

SMT新興国株式との比較

次はi-SMT新興国株式の設定直後を避けた、2018年2月1日から2021年1月8日までの、SMT新興国株式とのリターン比較です。

SMT新興国株式とi-SMT新興国株式のリターン比較グラフ

マザーファンドが同じだけあって、青のラインはきれいな右肩上がりの直線です。

次はi-SMT新興国株式の運用コストを年率0.285%ポイント増量したものとの比較です。

i-SMT新興国株式の運用コストを年率0.285%ポイント増量したものとの比較グラフ

青のラインは真っ平らになりました。これら2商品の運用コスト差は、運用報告書から計算したものと一致しています。

絶望的に売れていません

次は設定来の資金流出入額の累計の推移です。純資産総額は1.09億円しかありません。

設定来の資金流出入額の累計の推移グラフ

資金流入は続いていますが、流入額が少なすぎます。これは厳しいですね。SMT新興国株式がスリム新興国株式、eMAXIS新興国株式、日興インデックスファンド海外新興国株式に次いて4番目の多さ(このブログで扱っている新興国株式インデックスにおいて)なのと対照的です。

過去に人気を獲得したけど高コストになってしまった商品の廉価版を設定したら売れる、と言うほど楽勝な世界ではないということですね。

評価:おすすめしません

MSCIエマージング・マーケットに投資する場合、ネット証券を利用できるなら、スリム新興国株式一択です。金融機関の窓口で買うことを好む場合でも、他の選択肢の方がいいです。

i-SMT新興国株式は、つみたてNISA適格とは言え、不人気過ぎて繰上償還リスクが気になります。

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