インデックス投資

iFreeActiveシリーズの運用コストと評価

一時期テーマ型ファンドの組成が続きました。最近めっきり耳にしなくなりましたが、どれも不人気で苦戦しているようです。iFreeActiveシリーズの人気が出ない主要因はパフォーマンスだと思われますが、隠れコストの高さを知ったら一気に買う気が失せるはずです。

iFreeActiveシリーズ

特定のテーマに特化したバリバリのアクティブファンドです。

iFreeActiveシリーズの概要

引用:大和アセットマネジメント

iFreeActiveシリーズでは現在5商品が設定されています。投資対象の銘柄選定は、大和アセットマネジメント自身で行っているようです。

共通事項

  • 目論見書には、投資対象銘柄から10~20銘柄程度を組入銘柄として選定するとありますが、直近の月次レポートによると、全商品ぴったり20銘柄です。
  • 現物株運用です。
  • 税抜き信託報酬は1.11%で統一されています。
  • 金融機関によっては購入時手数料(上限税抜き1%)が必要です。
  • 信託期間が10年しかありません。2028年には償還されます。最初から長期投資を前提としていません。
  • 複数の条件を満たさないので、つみたてNISA適格ではありません。

iFreeActiveゲーム&eスポーツ

日本を含む世界の「ゲームおよびeスポーツ」関連株式に投資します。

組入上位10銘柄です。

iFreeActiveゲーム&eスポーツの組入上位10銘柄

出典:月次レポート

iFreeActive EV

日本を含む世界の「EV(電気自動車)」関連株式に投資します。

組入上位10銘柄です。

iFreeActive EVの組入上位10銘柄

出典:月次レポート

iFreeActiveエドテック

日本を含む世界の「教育」関連株式に投資します。

組入上位10銘柄です。中国が多いのに驚きます。

iFreeActiveエドテックの組入上位10銘柄

出典:月次レポート

iFreeActiveチャイナX

チャイナXのXはエックスではなくて「テン」です。「中国ニューエコノミー」関連株式に投資します。

組入上位10銘柄です。

iFreeActiveチャイナXの組入上位10銘柄

出典:月次レポート

iFreeActiveメディカルデバイス

日本を含む世界の「医療関連機器、技術等」関連株式に投資します。

組入上位10銘柄です。全部アメリカです。

iFreeActiveメディカルデバイスの組入上位10銘柄

出典:月次レポート

高額な隠れコスト

iFreeActiveシリーズの隠れコストは驚くほど高いです。目玉が飛び出しそうになるぐらいです。次は運用報告書から計算した運用コスト(トータルコスト)です。

運用報告書から計算したトータルコスト表

アクティブファンドで信託報酬が高いからと言って、隠れコストも同様に高額でいいってものではありません。メディカルデバイスはまだいいとして、他は異様に高いです。チャイナXのトータルコストは3.5%を超えています。

テーマ型アクティブファンドとして受益者の期待に応えるために、コストをかけて投資対象を調査し、優秀で高年収のファンドマネージャーが高度な運用をするから信託報酬が高くなるのは理解できるとしても、この隠れコストの高さはどういうことでしょうか。

次は隠れコストの明細です。高さが目立つ項目を赤字にしています。

隠れコストの明細表

ひどいですね。こんなに高コストな運用しかできないんだったら、最初から組成すべきではないと思ってしまいます。

テーマ型アクティブファンドの実力を見せてもらおうか

量産型インデックスファンドの代表であるiFree S&P500とリターン実績を比較します。相手に不足はないでしょう。

どれも設定直後の2週間程度を避けた日から、2020年10月16日までの比較です。赤のラインがiFree S&P500、緑のラインが比較対象です。

iFreeActiveゲーム&eスポーツ

iFreeActiveゲーム&eスポーツとiFree S&P500のリターン比較グラフ

コロナショックによる株価暴落を境にして状況が変わっています。次は2020年年初からの比較です。

iFreeActiveゲーム&eスポーツとiFree S&P500のリターン比較グラフ、2020年年初から

エヌビディア、AMDなどのハイテク銘柄が牽引したのだと思われます。

iFreeActive EV

iFreeActive EV

コロナショックによる株価暴落を境にして状況が変わっています。次は2020年年初からの比較です。

iFreeActive EV

テスラの影響は多分にあるでしょうね。

iFreeActiveエドテック

iFreeActiveエドテック

コロナショックによる株価暴落前はいい勝負、暴落後は伸びが著しいです。次は2020年年初からの比較です。

iFreeActiveエドテック

新型コロナウイルスの影響でオンライン学習が増えたからでしょうか。

iFreeActiveチャイナX

iFreeActiveチャイナX

コロナショックによる株価暴落を境にして状況が変わっています。次は2020年年初からの比較です。

iFreeActiveチャイナX

どうしてコロナショックによる株価暴落後に中国株が伸びるのか、僕には理解できません。

次はiFree 新興国株式との比較です。

iFreeActiveチャイナXとiFree 新興国株式とのリターン比較グラフ

緑のラインがiFree新興国株式です。コロナショックによる株価暴落で逆転されてしまいました。

iFreeActiveメディカルデバイス

コロナショックによる株価暴落前は互角、暴落後は伸びが著しいです。新型コロナウイルスにより旬のテーマになったからでしょうね。

次はiFreeActiveメディカルデバイスとiFree NEXT NASDAQバイオテクノロジーのリターン比較です。iFree NEXT NASDAQバイオテクノロジーは、NASDAQバイオテクノロジー指数をベンチマークにしているインデックスファンドです。投資対象銘柄は200を超えています。

iFreeActiveメディカルデバイスとiFree NEXT NASDAQバイオテクノロジーのリターン比較グラフ

赤のラインがiFreeActiveメディカルデバイスです。iFree NEXT NASDAQバイオテクノロジーより高パフォーマンスです。

不人気です

次は設定来の資金流出入額の累計の推移です。左端が浮いているのは、設定日の純資産総額が1億円あったからですが、これは運用側による初期投資だと思います。

iFreeActiveゲーム&eスポーツ以外は低迷しています。iFreeActiveゲーム&eスポーツですら、純資産総額は19.77億円です。

純資産総額一覧

評価:超高コストで不人気、長期投資に不向きでおすすめできません

iFreeActiveメディカルデバイスはギリギリ許容範囲としても、他は高コスト過ぎます。さらに不人気です。こんなに不人気だと、マジで繰上償還もありえます。

いや、そもそも信託期間は10年しかありません。長期投資向けの商品ではないのです。低評価すぎておすすめできません。

コロナショックによる株価暴落後は、それまでと大きく違ってリターンを改善していますが、今後も継続できるかどうかは不明です。

テーマ型アクティブファンドというニッチな、当たり外れが大きそうな商品より、NASDAQ100指数に投資する方が無難な気がします。

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