インデックス投資

iFree J-REITの運用コストと評価

iFree J-REITは国内リートインデックスのローコスト化競争が激しくなりかけた頃に設定されました。最安水準で設定されたものの、その後全く引き下げなかったためか、不人気で売れていません。競争相手がゴロゴロしているので、販売面でも本気出さないと満足な資金流入は期待できません。

iFree J-REIT

2016年9月8日に、税抜き信託報酬0.29%で設定されました。当時の最安水準だった、たわら国内リートの0.30%より安く設定されましたが、その後の信託報酬引き下げ競争には参加しませんでした。

ベンチマークは東証REIT指数です。購入時手数料を設定している販社はなし、解約時信託財産留保額はゼロです。

国内リートインデックスは株式に投資しないため、つみたてNISA適格要件を満たせません。そのため、iFree J-REITはつみたてNISA適格ではありません。

運用コスト

次は運用報告書から計算した運用コスト(トータルコスト)です。スリム国内リートと比較しています。

運用報告書から計算したトータルコスト表

国内リートインデックスの隠れコストは、一般的に極少です。そのため、トータルコストは信託報酬が支配的です。

リターン比較

いろんなファンドのリターン比較をしてきましたが、国内リートインデックスのリターン比較結果は「おかしい」です。運用報告書から計算したトータルコストと、現実の基準価額データが符合しないことが多いです。

スリム国内リートとの比較

次はスリム国内リートの設定直後を避けた、2019年11月15日から2021年2月19日までの、iFree J-REITとの比較です。

iFree J-REITとスリム国内リートのリターン比較グラフ

青のラインはリターン差で、スリム国内リートーiFree J-REITです。コロナショックによる株価暴落時に段差ができていますが、それを除くと傾向としては右肩上がりで、期待通り、スリム国内リートの方が低コストであることを示しています。

次は株価暴落から回復基調になった、2020年4月1日以降の比較です。

iFree J-REITとスリム国内リートのリターン比較グラフ、2020年4月1日以降

スリム国内リートの方がリターンが高いです。

eMAXIS国内リートとの比較

次はiFree J-REITの設定直後を避けた、2016年10月3日から2021年2月19日までの、eMAXIS国内リートとの比較です。

iFree J-REITとeMAXIS国内リートのリターン比較グラフ

青のラインはeMAXIS国内リートーiFree J-REITです。そうです、時期にもよりますが、税抜き信託報酬0.40%のeMAXIS国内リートの方が、リターンが高いです。

Funds-i J-REITとの比較

次は2016年10月3日から2021年2月19日までの、Funds-i J-REITとの比較です。

iFree J-REITとFunds-i J-REITのリターン比較グラフ

青のラインはFunds-i J-REITーiFree J-REITです。ラインの形状がきれいです。もしかしたら、Funds-i J-REITとiFree J-REITは、他の商品よりもベンチマークに忠実なのかも知れません。

ニッセイJリートとの比較

次は2016年10月3日から2021年2月19日までの、ニッセイJリートとの比較です。

iFree J-REITとニッセイJリートのリターン比較グラフ

青のラインはiFree J-REITーニッセイJリートです。おかしな動きをしているところもありますが、互角と言っていいでしょう。

不人気です

次は設定来の資金流出入額の累計の推移です。純資産総額は9.19億円しかありません。

設定来の資金流出入額の累計の推移グラフ

次はニッセイJリート、たわら国内リート、スリム国内リートもプロットしたものです。

ニッセイJリート、たわら国内リート、スリム国内リートもプロットしたグラフ

緑のラインがたわら国内リート、青のラインがニッセイJリート、紫のラインがスリム国内リートです。iFree J-REITは絶望的です。

評価:買う価値ありません

信託報酬が高く、不人気で売れていないiFree J-REITをこれから買う価値はありません。スリムシリーズが嫌いでなければ、スリム国内リートがいいです。スリムシリーズが嫌いなら、Smart-i Jリートはどうでしょうか。

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