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iFree NEXT FANG+の運用コストと評価

最近、ハイテク銘柄が異様な成長を見せています。S&P500を牽引しているのも、実は上位の5銘柄程度だという分析もあります。

iFree NEXT FANG+は、ハイテクを含む10銘柄にしか投資しない極度に尖った商品です。でもその投資対象には「それじゃない」と感じるものも含まれています。

その銘柄選定の結果、2021年3月以降はパフォーマンスが冴えません。FANG+指数に魅力を感じないです。

更新情報

参照しているデータを最新版に更新しています。

iFree NEXT FANG+

2018年1月31日税抜き信託報酬0.705%で設定されました。ちょっと高く感じますね。7ヶ月後に設定されたiFree NEXT NASDAQ100が0.45%でやる気を感じたのと対照的です。

iFree NEXT FANG+はNYSE FANG+指数をベンチマークにしています。現在の投資対象銘柄です。

  • Meta(旧Facebook)
  • Apple
  • Amazon
  • Netflix
  • Alphabet(Google)
  • NVIDIA
  • Tesla
  • Microsoft
  • Alibaba
  • Baidu

10銘柄です。2021年12月に銘柄入れ替えがあり、Twitterが抜けてMicrosoftが入りました。

投資割合は均等で、年に4回リバランスされます。自分でこれらの個別株を10種類金額が均等になるように買い揃えるのは大変なので、インデックスファンドで代わりにやってくれるなら税抜き信託報酬0.705%は決して高くないかも知れません。いや、10銘柄しか売買しないのにその信託報酬は明らかに高い、良心的設定ではないと感じる人もいるかも知れません。

僕はインデックスファンドの信託報酬はなんでもスリムシリーズ並の低水準であるべきだとは思っていません。投資対象、他の選択肢を勘案した上で妥当な水準かどうかを各自が判断すれば良いという立場です。iFree NEXT FANG+インデックスの場合、他に良い選択肢がないので、どうしてもNYSE FANG+指数に投資したいなら高くはないと思います。

運用コスト

運用コスト(トータルコスト)は信託報酬と隠れコストの合計です。次は運用報告書から計算したトータルコストです。iFree NEXT NASDAQ100と比較しています。

iFree NEXT FANG+の運用報告書から計算したトータルコスト表

iFree NEXT FANG+の隠れコストは低水準です。でも信託報酬が高いので、トータルコストはインデックスファンドにしては高額です。

投資対象10銘柄の値動き

次は投資対象10銘柄の取引価格の推移です。ドルのまま、配当金は無視、2018年年初から2022年4月14日までです。

FANG+指数の投資対象10銘柄の取引価格の推移グラフ

飛び抜けてるのはテスラです。利益率は1,400%を超えています。狂ってますね。次はテスラを除いた9銘柄だけをプロットしたものです。

Teslaを除いた9銘柄だけをプロットしたグラフ

一番下に離れている黄色のバイドゥはひどいですね。どうしてNYSE FANG+指数に居続けられるのか分かりません。また直近ではアリババも不調です。

次は銘柄入れ替えとなったTwitterとMicrosoftの比較です。赤のラインがMicrosoftです。

この様子なら断然Microsoftの方がいいですよね。

リターン比較

FNGSとの比較

FNGSは2019年11月に設定された、NYSE FANG+指数に連動する米国籍ETNです。ETNなので配当金は出ません。次はFNGSの取引価格を円換算したものと、iFree NEXT FANG+のリターン比較です。2019年11月14日から2022年3月31日までです。

FNGSとiFree NEXT FANG+のリターン比較グラフ

青のラインはリターン差で、FNGSーiFree NEXT FANG+です。FNGSの方が高パフォーマンスです。

次はFNGSの運用コストを年率0.32%ポイント増量したものとの比較です。

FNGSの運用コストを年率0.32%ポイント増量したものとのリターン比較グラフ

青のラインはほぼフラットになりました。FNGSの経費率は0.58%なので、この比較からiFreeレバレッジFANG+のトータルコストは0.90%程度はあると推測できます。

でも、この比較結果から、指数に忠実な運用がされていると思います。

iFree NEXT FANG+とiFree S&P500の比較

次はiFree S&P500とのリターン比較です。iFree NEXT FANG+の設定日直後を避けて2018年2月15日から2022年4月15日までです。

iFree NEXT FANG+とiFree S&P500のリターン比較グラフ

赤のラインがiFree NEXT FANG+、緑のラインがiFree S&P500です。iFree NEXT FANG+のコロナショック後の伸びは異常でしたが、2021年3月以降はヨコヨコ(つまり互角)、2022年はS&P500に負けています。

iFree NEXT FANG+とiFree NEXT NASDAQ100の比較

次はiFree NEXT NASDAQ100とのリターン比較です。設定日直後を避けて2018年9月18日から2022年4月15日までです。

iFree NEXT FANG+とiFree NEXT NASDAQ100のリターン比較

赤のラインがiFree NEXT FANG+、緑のラインがiFree NEXT NASDAQ100です。コロナショック後の伸びはあのNASDAQ100をも置き去りにする圧倒的なものでしたが、2021年3月以降は互角、2022年は負けています。

売れ行きは

次は設定来の資金流出入額の累計の推移です。純資産総額は184億円です。

iFree NEXT FANG+の設定来の資金流出入額の累計の推移グラフ

設定日の純資産総額がぴったり5億円でしたが、これは運用側による初期投資と思われます。その後典型的なダメパターンで推移しますが、コロナショックによる株価暴落後に突然資金流入が増えます。基準価額が異様な伸びを見せ始めた時期と一致します。

ところが2020年9月以降頭打ちになります。売却がそこそこあり、買付が減った結果です。その後は頭打ち傾向です。

iFree NEXT NASDAQ100もプロットしました。

iFree NEXT FANG+とiFree NEXT NASDAQ100の設定来の資金流出入額の累計の推移グラフ

緑のラインがiFree NEXT NASDAQ100です。純資産総額は507億円です。売れ始めたのは同時期ですが、2020年9月以降も勢いを維持できたiFree NEXT NASDAQ100に対し、iFree NEXT FANG+は失速したのが良く分かります。

評価:iFree NEXT NASDAQ100の方がいいです

iFree NEXT FANG+は10銘柄に均等配分で投資する、ものすごく尖った商品です。確かにコロナショック後のパフォーマンスは驚異的でしたが、テスラに大きく依存していたことは確かですし、指数としての魅力に疑問符が付きます。

そして2021年3月以降のパフォーマンスはS&P500種指数、NASDAQ100指数と変わらないか、負けています。

また、iFree NEXT FANG+は10銘柄にしか投資しないので、かなりハイリスクだと言えます。僕はせめて100銘柄に時価総額比で投資する、iFree NEXT NASDAQ100の方がいいと思います。

リスクの高さを承知の上でNYSE FANG+指数に投資するのであれば、iFree NEXT FANG+は高コストではありますが、良い選択肢です。何しろ便利さこの上ないインデックスファンドですからね。

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