米国株式

iFree NEXT FANG+の運用コストと評価

最近、ハイテク銘柄が異様な成長を見せています。S&P500を牽引しているのも、実は上位の5銘柄程度だという分析もあります。

iFree NEXT FANG+は、ハイテクを含む10銘柄にしか投資しない極度に尖った商品です。でもその投資対象には「それじゃない」と感じるものも含まれています。

iFree NEXT FANG+

2018年1月31日税抜き信託報酬0.705%で設定されました。ちょっと高く感じますね。7ヶ月後に設定されたiFree NEXT NASDAQ100が0.45%でやる気を感じたのと対照的です。

iFree NEXT FANG+はNYSE FANG+指数をベンチマークにしています。投資対象銘柄です。

NYSE FANG+指数の対象銘柄

引用:大和投資信託

投資割合は均等で、年に4回リバランスされます。自分でこれらの個別株を10種類金額が均等になるように買い揃えるのは大変なので、インデックスファンドで代わりにやってくれるなら税抜き信託報酬0.705%は決して高くないかも知れません。いや、10銘柄しか売買しないのにその信託報酬は明らかに高い、良心的設定ではないと感じる人もいるかも知れません。

僕はインデックスファンドの信託報酬はなんでもスリムシリーズ並の低水準であるべきだとは思っていません。投資対象、他の選択肢を勘案した上で妥当な水準かどうかを各自が判断すれば良いという立場です。iFree NEXT FANG+インデックスの場合、他に良い選択肢がないので、どうしてもNYSE FANG+指数に投資したいなら高くはないと思います。

NYSE FANG+指数に連動するETFはない?

NYSE FANG+指数に連動するETFはあっても良さそうなものですが、検索しても国内籍、米国籍のものは見つかりませんでした。2倍、3倍のレバレッジ型はありました。

レバレッジ型でない普通の米国籍ETFがあって日本の証券会社で買えるなら、米国籍ETFを買う手間と効率の悪さをいとわない人はiFree NEXT FANG+よりそちらを嗜好するかも知れません。

運用コスト

運用コスト(トータルコスト)は信託報酬と隠れコストの合計です。次は運用報告書から計算したトータルコストです。iFree NEXT NASDAQ100と比較しています。

運用報告書から計算したトータルコスト表

iFree NEXT FANG+の隠れコストは低水準です。でも信託報酬が高いので、トータルコストはインデックスファンドにしては高額です。

どうしてバイドゥが対象なの?

次は投資対象10銘柄の取引価格の推移です。ドルのまま、配当金は無視、2018年年初から2020年9月末までです。

投資対象10銘柄の取引価格の推移グラフ

飛び抜けてるのはテスラです。次はテスラを除いた9銘柄だけをプロットしたものです。

Teslaを除いた9銘柄だけをプロットしたグラフ

黄色のバイドゥはひどいですね。どうしてNYSE FANG+指数に居続けられるのか分かりません。バイドゥの代わりにマイクロソフトだったら良かったと思うんですけどね。

iFree NEXT FANG+とiFree S&P500のリターン比較

次はiFree S&P500とのリターン比較です。iFree NEXT FANG+の設定日直後を避けて2018年2月15日から2020年10月2日までです。

iFree NEXT FANG+とiFree S&P500のリターン比較グラフ

赤のラインがiFree NEXT FANG+です。コロナショックによる株価暴落後の伸びは異常ですね。でも株価暴落前はiFree S&P500に劣後していることも多かったです。この変動率の高さ、10銘柄にしか投資していないことによるリスクの高さには留意した方がいいでしょう。

iFree NEXT FANG+とiFree NEXT NASDAQ100のリターン比較

次はiFree NEXT NASDAQ100とのリターン比較です。設定日直後を避けて2018年9月18日から2020年10月2日までです。

iFree NEXT FANG+とiFree NEXT NASDAQ100のリターン比較

赤のラインがiFree NEXT FANG+です。株価暴落後の伸びはあのNASDAQ100をも置き去りにする圧倒的なものです。でも僕は100銘柄に投資するiFree NEXT NASDAQ100の方が好きです。(そう言っても我が家にはリスクが高すぎるので買いませんけどね。)

人気急上昇中

次は設定来の資金流出入額の累計の推移です。純資産総額は104億円です。

設定来の資金流出入額の累計の推移グラフ

設定日の純資産総額がぴったり5億円でしたが、これは運用側による初期投資と思われます。その後典型的なダメパターンで推移しますが、コロナショックによる株価暴落後に突然資金流入が増えます。基準価額が異様な伸びを見せ始めた時期と一致します。

つまり、この人気は現在の(バブルっぽい)パフォーマンスの高さを拠りどころにしていると思われます。これは、多かれ少なかれ人気のあるファンドに共通していることですが、ちょっと危うさを感じてしまいます。

iFree NEXT NASDAQ100もプロットしました。

iFree NEXT FANG+とiFree NEXT NASDAQ100の設定来の資金流出入額の累計の推移グラフ

緑のラインがiFree NEXT NASDAQ100です。純資産総額は104億円で並んでいます。資金流入の様子が似ています。

評価:iFree NEXT NASDAQ100の方がいいです

iFree NEXT FANG+は10銘柄に均等配分で投資する、ものすごく尖った商品です。確かに直近のパフォーマンスは驚異的ですが、それは高いリスクゆえです。僕はせめて100銘柄に時価総額比で投資する、iFree NEXT NASDAQ100の方がいいと思います。

リスクの高さを承知の上でNYSE FANG+指数に投資するのであれば、iFree NEXT FANG+は高コストではありますが、良い選択肢です。何しろ便利さこの上ないインデックスファンドですからね。なお、買うなら楽天証券よりSBI証券の方が保有資産額に応じてもらえるポイントの率が高い(楽天証券は年率0.048%、SBI証券は年率0.1%)です。

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